|
2月27日(Sat) 一体、この世に於ける「救い」ってなんでしょうね? 安穏な生活? 充実した人間関係? 崇高な目的に向って雄々しく立ち向うこと? 宗教的法悦? 何れにしても100年も生きればすべては雲散無性してしまう類の儚い代物でしかないことが、僕にはどうも「救い」というものに胡散臭さを感じる由縁でもあります。「現世利益」というあからさまな言葉に気恥ずかしさを覚えることもない、その無自覚さもまた疎ましい限りなのですが。 きっと「個人的な生」の充実の謂いなんでしょうが、どれもこれも結末は判りきっているだけに、それならば人間など最初から生れてこなければこの世でかくも愚かしくそれぞれがそれぞれの懊悩に思い惑うこともなかったでしょうに。 それを称して「輪廻からの離脱」と言うなら、きっと土くれや石ころとして生れれば全くの平安と安寧を得ることが出来たのかも知れません。日に晒され雨に打たれて石ころはやがて風化し、「転がる石」であることすらやめて、一陣の風に乗って虚空に飛散する無数の砂粒となり、やがてはいずことも知れぬ場所に降りつもって本当の意味での塵芥(ちりあくた)に姿を変える・・・その時、世界はすでに廃虚と化しているのだが、無論わたしにはその事を確かめる術も意思も持ち合せてはいない。 つまりはそれがわたしにとっての「救い」なのか? 無論、人間は死ねば全ては塵芥(ちりあくた)となるのでしょう。輪廻する魂など存在しないのだと知っているくせに、それを認めてしまうことを躊躇するのもまた人間の愚かしさの証明のような気がします。
◆01/01~15◆01/16~31◆02/01~15◆ 1998年のバックナンバーはこちら。 ◆01/01~15◆01/16~31◆02/01~15◆02/16~28◆03/01~15◆03/16~31◆ ◆04/01~15◆04/16~30◆05/01~15◆05/16~31◆06/01~15◆06/16~30◆ ◆07/01~15◆07/16~31◆08/01~15◆08/16~31◆09/01~15◆09/16~30◆ ◆10/01~15◆10/16~31◆11/01~15◆11/16~30◆12/01~15◆12/16~31◆ 1997年のバックナンバーはこちら。 ◆01/01~15◆01/16~31◆02/01~15◆02/16~28◆03/01~15◆03/16~31◆ ◆04/01~15◆04/16~30◆05/01~15◆05/16~31◆06/01~15◆06/16~30◆ ◆07/01~15◆07/16~31◆08/01~15◆08/16~31◆09/01~15◆09/16~30◆ ◆10/01~15◆10/16~31◆11/01~15◆11/16~30◆12/01~15◆12/16~31◆ 1996年のバックナンバーはこちら。 ◆01/21~31◆02/01~15◆02/16~29◆03/01~15◆03/16~31◆04/01~15◆ ◆04/16~30◆05/01~15◆05/16~31◆06/01~15◆06/16~30◆07/01~15◆ ◆07/16~31◆08/01~15◆08/16~31◆09/01~15◆09/16~30◆10/01~15◆ ◆10/16~31◆11/01~15◆11/16~30◆12/01~15◆12/16~31◆ |