デーテーペーな1日

1998.11.16~30


日記関係の発言はこちらで。

11月16日(Mon)


わたしを持てあまし

持てあますわたし自身を

さらに持てあます

疎ましさに呻吟し

呻吟するココロの在処に恐れをなして

今日もまた堂々巡り

求めては満たされて

満たされることに落ちつかず

果して

何処に落ちようと言うのか

あらかじめ定められた時間のなかで

何故かくも

僕たちは出会うことになるのか

なにかしら愚かしい言葉でその事を伝えようとしても

計る術のないモノの総量を

ひとつずつ積みあげてみること

つまりは・・・

またひとつ「無為」が

わたしの裡で満ちていく

 数万分の1か、或は数千分の1か・・・それとも数百分の1か。誰にも判らぬモノをひたすら浪費するだけ。かくの如きモノがつまりは・・・



11月17日(tue)

 う〜む、今日は何となくせわしないかも。

 多分、夜に仕上げなければいけない仕事もあるような気もするし、なにより今夜から明日の未明にかけてが、例の「しし座流星群」のピークの筈なので、天気予報などでやたら盛上げるだけ盛上げられたりすると父親ゆずりで生来のミーハーなわが家のガキ達も、「今夜は流星が見たい!」と言うことになるのはお約束です。先日の奥多摩での流星観測は結局の処、流星は流星でも日記界でなにかとお騒がせな「生きてるオモチャ/龍成くん」と夜中に遊んだだけで、最後は力つきて流星見るどころの騒ぎではなかったので、今夜にかける期待はそれなりに大きそうです。まぁ、あまり山奥に出かけても仕方がないので、どこか近くで良いからなるべく暗い処に車を停めて、夜中にでも東の空を眺めてみようかと考えています。子供達は夜中に起きるためにもなるべく早寝するようにという言いつけ守って珍しく夕食の前にお風呂も入ってやる気満々のようですが、こんな事で夜更しさせて明日の学校は大丈夫なんでしょうか・・・小学校の授業なんて1日・2日さぼった処で大したことにはならないから平気なんでしょう。今年は担任の先生も読んでないようだし。<読んでても一緒なんですけどね。がはははh、

 しかしなぁ・・・睡眠不足に極端に弱いわが家の奥さんからは、そんな「流れ星」なんてつまらない事では"絶対に"起こしてくれるなと固く言われたのがちょっと残念。わが家の奥さんは「常識人」過ぎてこうしたときの反応が全然面白くないのが昔からです。
 だけどガキ連れて僕一人で夜空眺めてるのもいかにも寂しいなぁ・・・まぁ、日頃の寂しい己の人生を改めてこの寒空に実感することになるのかも。よよよ。



11月18日(Wed)

 すっかり「にわか天文マニア」と化した父親に連れられて向いの公園に星を見に行こうと、お誕生日のプレゼントと言うことで買った正美の天体望遠鏡を担いで出かけたのは良いんですが、すでに子供達はそんなものには興味を失ってます。もともと麻美の方は母親似であまりロマンチックな方面には最初から興味のない人間で、くそ寒いのに公園で星など眺めて何が嬉しいのかと言いたい処でしょうし、正美にしたところで、自分そっちのけで父親のオモチャと化している天体望遠鏡なんてものには大した執着もなさそうです。二人とも本音を言えば7時から始るアニメが気になっていたようですが、やたらとノリノリの父親につき合っておかないとここはマズイのかと、仕方なく付いてきたようです。
 もっとも、僕にしたところで月がどこから登るのかもよく知らないような人間ですから、狭い望遠鏡の視野の中にようやく捕えた星を眺めたところで、なにか光る物が暗い夜空にチラチラしているだけで、なんの面白味もないのが正直なところかも。
 そんな訳でせっかく父親がやっとの思いでウラルだかアルタイだかの恒星にピントを合わせて「おー」とか喜んでいる間も、子供達は真っ暗な公園でブランコに乗って遊んでいて、天体観測なんてものにはまるで興味がなさそうです。正美もなぁ・・・昨夜の「しし座流星群」で、すでに飽きている気配が濃厚かも。

 この望遠鏡で昼間のマンションでも覗けばそれなりに面白いんでしょうが、あいにくごちゃごちゃと小さな家のたて込んだわが家のまわりには覗くべきマンションが見当らないのがちょっと残念です。がはははh、デカローグ第六話の影響かも。



11月19日(Thu)

 マジで何とかして欲しいなぁ・・・お仕事用のデータの納品なんですが、僅か数百Kbのillustratorのデータをいちいちフロッピーに落して車で届けさせるのはいい加減にして。今日なんか、先方が「データー壊したから昨日のデータもう一回持ってきて」なんて言われて、合計2回も届けに行くはめに。それもフロッピー1枚だけ持って。とほほ。効率悪すぎ。
 そんなものはメールの添付書類でちゃちゃっと送ってオシマイにしましょうよ。今時の世の中、7歳の子供だってEメールのやり取りぐらい始めてる時代に、ネットワークで何台もMac繋いでお仕事しているくせにEメールのひとつも送れないのはあまりに情けないかも。
 そう言えばそこの会社って、せっかく数千万円もするフィルム出力機があるのに、うまく出力できないからと、未だにレーザープリンタで出力したものを版下にしてお仕事してます。う〜ん、そんな環境だからこそフロッピーでデータのやり取りなんて事になんの痛痒も感じていないんでしょうが、そんな事でこれからの時代を乗切っていけるんでしょうか? って、僕が心配しても仕方がないんですが。まぁ、「DTP」だ「PDF」だと騒いでいる一方で、実体は極めて原始的な作業を強いられてる人間が多いのも印刷業界の遅れてる部分なんでしょう。僕自身はそうした「スキマ産業」の一環でお仕事してるんですから、あまり合理的に仕事が流れたりするとかえってこちらには仕事がまわってこないのかも知れません。効率の悪い部分を人間が替りにフォローしているようなものかも。なんだかバカバカしい限りだけど。
 しかしなぁ・・・メールアドレスぐらい持ちましょうよ、今時のデザイナーだったら。あ、日記は書かなくても良いけど。

 そうは言ってもこんな日記を読まれてしまうのもかなりまずいような気がします。
 こうやってグチグチと取引先テロってても、先方から「日記読みました」なんてメールが届いた日には、それはもう・・・「きゃー。」でしょう。
 うん、車でフロッピー届けてるのがお互いの幸せの為かも知れません。



11月20日(Fri)

 今日・明日と、子供達の学校では「秋の展覧会」が開催されるんだとか。午後4時までと言うことなので、奥さんと一緒に出かけてきました。
 僕なんかの子供の頃と違って、最近の小学校は第2・第4土曜日のお休みや祝日が増えたせいもあってか、とにかく行事に追われがちな印象ばかりが目につきます。
 学芸会と音楽会と展覧会が3年ごとのローテーションと言うのも、まさにそのあたりが原因なんでしょう。去年は確か音楽会だったので、今年は展覧会が秋の行事のようです。しかしなぁ、最近のひねたガキを指導する先生の苦労ってのも判るような気がしますが、せめて学芸会ぐらいは毎年あっても良いような気がするんですが。

 「今年の主役のあの子、めちゃめちゃ可愛いなぁ。」とか、「いいや、後ろの"村人/その3"の子の方がずっと可愛いで。」などと、舞台の袖であれこれと騒がしい僕はと言えば、学芸会となると必ず「語り手」やらされるのがほとんど毎年のお約束でした。
 小さい頃から本の虫で、やたらと活字を読み慣れていたせいか、いわゆる「NHK的方言」で妙に感情こめながらの国語の朗読がお得意だったので、最初の配役決めの時からすでに「語り手」でお決まりでした。目立ちたがり屋としては主役の王子さまが狙いだったのはやまやまなんですが、お芝居の最初や幕間の途中にひとりで登場して舞台でお喋りする「語り手」という役どころもかなり気に入っていたようです。そう言うイヤミなガキっての、クラスには必ずひとりはいたでしょう。
 もっとも、小学生時代の僕は肥満児だったので、そんなデブには主役の座なんて決して廻ってこない事は承知した上での寂しい役どころだったんですけどね。

 そうそう、肝心の展覧会なんですが・・・子供達の作品はと言うと、幼稚園児の方がもう少しマシなんじゃないのと思いたくなるような稚拙な粘土細工とか、いかにも先生の指導の通りに書いたのがバレバレの没個性な「花火の絵」が何となく展示してあるだけで、1年生や2年生の方がよほど「作品」らしいしっかりしたものを作っていたようです。
 なんだかバカばっかりのようです、今年の3年生。



11月21日(Sat)

 奥さん、いくらなんでも遅すぎ。

 確か11時前に「お買物に行ってくるね。」と出掛けたまま、3時になっても4時になっても帰ってこないんですが、いったい何処まで出掛けたことやら。車で外出なので、奥さんの行動範囲からすると大体15分圏内以上には遠出しないはずというか・・・奥さんが買物のために一人で車に乗って出掛けられる場所というのがすごく限られているんです。
 近所のダイエーとその近辺のスーパーを除いたら、つい先日出掛けたばかりのショッピングセンターあたりまででしょうか? 立川までは一人でいけるかなぁ。助手席に乗ってなら何百回・何千回と行っているはずなんですが、およそ道を覚えることに一切興味がない人なので、立川迄となるとかなり怪しいかも。まさかと思う人がいるかも知れませんが、えぇ、そんな奥さんなんです。

 で、7時すぎにようやく帰ってきました。クタクタになって。案の定立川迄行って駅ビルの中ウロウロしてただけだったとか・・・う〜ん、駅ビルの中をえんえんと6時間も7時間もさまよっていたんだとか・・・何処でなにを見ていたのやら、僕などには想像もつかない世界です。
 そんなに時間かけてなにを買ったのかといえば、やっぱり、なにも買っていないんだとか。そもそも、なにを買いに出かけたのかも本人には定かではなかったようです。はぁ。 

 帰りは案の定、道に迷ったそうです・・・どうすればあんな処で迷えるんだか、そのあたりも僕にはさっぱり判りません。
 やはり「女性」というものは僕にとっては永遠の謎のようです。<そこの処で笑わないように。



11月22日(Sun)

 昨夜は朝方まで珍しく読書。
 ディーン・クーンツ作「ミスター・マーダー」・・・う〜ん、クーンツってこんなにつまらなかったのかと再認識するってのも、いまさら遅すぎたのかも。1作はまると無条件でその作家の作品を乱読する癖が昔からあって、そうなると「ワンパターン」も「お約束」もぜんぜん気にならなくて、それが多作系の作家だったりすると、ほとんど無意識同然で斜め読みして「ハイ次ぎ」と言った読み方になりがちです。そんな具合で、読んだそばから忘れるような読書だと、似たようなストーリと登場人物であればあるほど安心できたりするのかもしれません。で、ある日突然ウンザリして「ケッ!、なにこれ!」などと、枕元の文庫本放り投げて二度と読まなくなったりします。やっぱり、クーンツは「ファントム」だけでいいや。
 ミトコンドリアとえっちする作家が解説していたりして、そっちの方でも脱力させられたかも。
 などと珍しく書評日記風に始めても所詮はイチャモン日記なのはもうひとつの日記と同じかも。

 そんな訳で布団の中でウダウダと読書などしていたせいで目が覚めたらお昼の12時前でした。まぁ別に何処に出かける予定もなかったので何時に起きてもいいんですが、子供達と奥さんまでお昼になってもパジャマのままってのもなんだかなぁ・・・そうか、明日もお休みなんですね。この調子だと明日も一日中パジャマのままの生活がくり返されそうな気がするので明日は何処かに出かけるかも。子供達に何処か行きたいところある?と訊くと、バカのひとつ覚えで「ディズニーランド!」とか言うのであえてなにも尋ねないんですが、このくそ寒い時期はお出かけする処にも色々と迷います。
 最近のマイブームと言えば「しし座流星群」以来の星空観測なので、この際だからプラネタリウムでも見に行きますか。全天周映画の間はなにかとやかましいんですがプラネタリウムの投影になるととっても寝やすいので、僕も気に入ってたりします。多摩地区のプラネタリウムはだいたい征服したので、Webで検索して都内のでかそうなヤツでも廻ってみますか。

 老舗といえば、やっぱり「五島プラネタリウム」かな。しかしgooで検索すると腐るほどありますね「プラネタリウム」・・・なんでこんな処にこんなものがってのが多すぎるみたい。
 なんだか田舎方面のの地域振興の目玉施設といえば、温泉とプラネタリウムってのがほとんど定番と化しているようです。まぁバブルの時代の落し子ってやつなのかも。役人の考えつきそうな事ってのはどうしてこうもアタマ悪そうなんだか。



11月23日(Mon)

答のない回答を
永遠に求める事の意味とは・・・

つまりは

果てしない徒労の裡に
打ちひしがれる事なのか

亡くしたものを
見いだそうとするのは・・・

何処にも存在しないものを
見失うために始める
虚妄という名のゲームなのか

癒される為に抱きしめるのは・・・

実は
それが空虚そのものだと知ることを恐れるあまりの
盲目の情熱でしかなかったのか

暗闇の中で交した口づけは・・・

渇いたココロを持てあます私たちが見た
一瞬のマボロシだったのか

答はすでに
ここにはなかった

 書くことが苦痛なのではなく、苦痛を押し殺して書くことに逡巡しているようです。
 苦痛は苦痛のままに・・・投出してみるのが、つまりは「こんな日」なのかも知れません。



11月24日(Tue)

 今日は奥さんの「お誕生会」と云う事で、わが家恒例のビンボーくさいお寿司だの、ケーキにモスバーガーのチキンなどなど、実にもう定番というかありきたりな品揃えでお祝いなんですが、要は奥さんが食事の準備がしたくないというだけのお話しです。
 確かに、自分の誕生日のお祝いの準備にあれこれ疲れてしまうというのも考えてみればバカバカしいお話しですから、こうしたときは努めて外食なり出来合いの料理を買ってくるなりするのが家庭円満の秘訣なんでしょう。まぁ、姑息と思えても、なるべく奥さんの機嫌を良くしておくのがこうした場合の得策です。独身の皆さんも結婚の暁にはそんな苦労もしみじみと味わうことになるんでしょう。がはははh、日頃の負目がついつい態度に出たりするもののようです。

 しかしなぁ、わが家の奥さんからは「食事作ってもいいから、お寿司やケーキの代金を現金でもらった方が嬉しいかも。プレゼントも自分で選ぶからまとめて現金で頂戴。」などと言われてしまいました。いくらなんでもそれってあまりにも「夢」がなさ過ぎると思うけどなぁ、奥さん。お互いの中に既に「夢」を見失っているってことなんでしょうか・・・そう言われればそんな気もするけど。

 わが家の奥さんは何かにつけて「好み」がうるさいので、プレゼントなどにアクセサリーや洋服を選ぶのは大変に危険です。あからさまにイヤとは言わなくても、自分の気に入らない品物だと見向きもされない可能性大です。
 という訳でプレゼントは買ってません。きっとお買物につき合わされて、自分の好きな洋服かなにかを買わされることになるんでしょう。
 気分は「援助交際」ですが、どうせなら女子高生にプレゼントする方がずっと良いな。ぐふぐふ。



11月25日(Wed)

 もうこんな時間かぁ・・・今日も一日なんら有意義なこともなく、呆然と時間だけが過ぎていったようです。
 仕事も生活もまるでやる気がないというのに、「日記」だけは一生懸命書くというのもあまりにも不毛な人生なんですが、まぁこれからの人生に取立ててなにがある筈もなく、なにがしたいという願望もない人間ですから、逆に言って、そんな風な不毛な作業だからこそ熱中できるのかも知れません。
 と言うようなネタは本人自身がウンザリするぐらい書いてると思うんですが、ついこんな日にはくり返してしまうのは、ただのボケ症状で済まして良いものなんでしょうか。
 でもなぁ・・・ホントになんの目的もないんですよ。子供の成長だとか豊かな老後だとか、とにかくそんなものにはほとんど興味がなくて、子供なんて勝手に育てば良いだろうし、むしろこんな父親を頼ってるとろくな事にはならないから早いうちから自助努力と言うものに励みなさい、と子供達には教えたいと常々考えてます。がはははh、とことん無責任です。さらに言えば、自分の老後など何処でのたれ死んでもなんの不都合もないというか、下手すると「のたれ死に願望」すらあるのかも。
 高橋和己の遺作とも呼びたい「邪宗門」の最後で、すべてが終ったとして慫慂と餓死する主人公の千葉潔の姿にどうしようもなく惹かれた頃から、その願望はいまも引きずっているような気がします。

 なにも持たなければ失うことなど少しも恐れる事はないのですが、望むと望まざるとに関わらず、僕たちは生きている限りさまざまなものを所有し続けなければいけないようです。
 そう、いずれは捨てなければいけないものだと知りながら。



11月26日(Thu)

 今日も仕方がないから日記でも書くか・・・木曜日だからなぁ。やれやれ。

 はい、またもやウンザリさせられる日がやってきたようです。駄目なクライアントに駄目な営業マンという組合わせは最早「最強」です。成るようにしか成らないと、すでにあきらめの心境なんですが・・・そうするといっそう仕事が遅れるというのは救いがたいなぁ。誰も責任を取ろうとしないまま仕事が流れていくから、不思議といえば不思議なんですが。
 精神衛生上悪いから、僕の方も投げやりで全てを済ませてしまえば良いだけなんでしょう。もうウンザリする状況にも飽き飽きというか・・・あまり関わりたくない心境です。

 などと、仕事のグチをここに書いたって誰も訳わかりませんが、まさに「森の奧の穴」として、日頃の不平不満や妄想を吐き出す場が、つまりは「Web日記」の役割なのかも。本人は書いてスッキリと言うか、いささかでもカタルシスを得ることが出来るんでしょうけど、読まされる方は事情も判らないままにそうした悪意に満ちた呪詛だけを読まされる訳ですから良い迷惑なのかも。
 まぁ、こんなモノを書いてる人間も書いてる人間ですから、読んでる方もそのあたりは諦めるしかないのかも。

 ぜんぜんやる気なしです。そういう訳で仕事も終ってないのに無理矢理一時中断して日記書いてます。いまさら焦っても仕方がないから、ぼちぼちやります。今日中に終るのかなぁ・・・って、終らなかったら本当にオシマイなんですが。



11月27日(Fri)

 最近では本当に珍しいんですけど朝から仕事してました。もっとも朝からと言ったって起きたのが9時過ぎで、それからダラダラとコーヒー飲んだりちょこっとネット巡りしたりで仕事を始めたのは10時過ぎなんですが。
 そのまま一気に集中して仕事始めると・・・あぁ、なんだかすごくはかどるなぁ。今日中になんて絶対に終らないだろうと思っていたのに、どうにかめどがつきそうな気がしてきました。人と比べると何でも早いのが取柄だったんですが、近ごろはダラダラ仕事にすっかり慣れてしまったせいか、仕事の能率が極端に悪かったんですが・・・うん、頑張れば出来るじゃないですか。こんなときはMACでお仕事ってなんて簡単なんだろうとつくづくそう思います。昔のように写植・版下なんて作業をしていたらとてもじゃないけどこんな仕事はやってられません。
 でも、デザイナーがMACでデザインを始めたせいで仕事のなくなった「写植屋さん」は山ほどあるんですが。もっとも紙の印刷物自体に大して明るい未来はなさそうな気がしますから、いずれにしても「印刷業」なんて業種はあと何年かで消えていくのかも。
 今現在紙に印刷しているパンフレット・カタログ・チラシなんて代物は、何れはモニターで情報の確認をして、必要ならば手持のプリンターに出力すると言うような形になっていくんでしょう。別に省資源がどうこうなんて事で人間は真面目に動こうとはしないけど、その方が便利だとなれば一気に雪崩を打ってそちらの方向に向うのが人間の常ですから、出版や印刷なんてものの未来はどうしようもなく暗いのかも。
 やっぱりこれから伸びるのは「インターネットお好み焼き屋」かなぁ。

 なんとなくメールに手がつけられなくて、声をかけようとして何故かためらうばかりです。自分からメールするのが最近は特に苦手かもしれません。メール待たれている方が居るようなら申しわけありません。
 なんてのは、いい加減聞きあきた言訳でした。



11月28日(Sat)

 だぁ・・・本日も仕事でした。2日も続けて根つめて仕事したものだからすっかり飽きてます。そうでなくてもいい加減飽きてると言うのに。
 しかし、ネット巡りしないとやっぱり仕事ははかどるなぁ。がはははh、改めてそんなことを実感するまでもなく、普通はそうですよねぇ。「Web日記」読みながら、その片手間に仕事しているようでは能率など上がる筈もありません。そうか・・・本日土曜日と言うこともあって、なんとなく日記の更新も少ないようです。その上、週末の土曜日と言う事で皆さんお出かけなんでしょうか。あぁ、羨ましいかも。
 最近のオフミと云えば、0泊3日で無理矢理京都にまで出かけけて駐車違反で捕まったり、流れ星を一晩中眺めるなんてロマンチックな思いとはウラハラの、崖っぷちの薄汚いほったて小屋で雑魚寝して危うく一酸化炭素中毒で全員死にかけたり(ウソ)と、なんとなく汗くさいと言うかビンボーくさいものばかりで、今ひとつ優雅さに欠けるようです。たまには「フランス料理とワインで談笑する夕べ」なんてオフミも企画したい処ですが、「だったらやっぱり食べ放題がいいよなぁ。いや、飲み放題も付いてないと。」などと、どこがフランス料理のフルコースなんだか訳わからないことにこだわったりするのは、所詮はそんな場所には似つかわしくない人間なんでしょう。
 うん、居酒屋あたりでコーラ飲んでるのが僕にはピッタリというか、そんな場所でしか落ちつけない根っからのビンボー人なんです。
 日記界もそんな人が多いような気が・・・だから居心地が良いのかも。

 12月31日に「紅白歌合戦なんか絶対に見ないぞオフミ」なんての考えてるんですが・・・それも寂しすぎますかねぇ。
 暮れの大晦日だと言うのに、誰とも何処へも行くあてのない人間が集って、それぞれのお宅を次々に訪問してはお互いの孤独を癒すなんて・・・もしも参加者いたら悲惨だなぁ。



11月29日(Sun)

「手紙」

 うかうかとやり過ごす時間の、なんという気ぜわしいことか・・・そう、あなたとの思い出にひたる暇もないままに、またもや時間だけが通り過ぎてしまったようです。

 現実の不確かさに比べて、通りすぎた「時間」というモノの確かさだけがわたしの裡に残されている事に呆然とすることがあります。
 あれからも、書いては消しであなたには何度も手紙を差上げようとして、結局は果せぬままでした。自分自身があなたになにを伝えたいのかが良くわからないせいもあります。いや、例によってあまりに不明すぎる想いの故に躊躇していただけなのかも知れません。

 つくづく懲りないヤツです。

 お元気でしたか? 相変らずの日常でしたか? と書いても、あなたの「日常」についてわたしは何一つ知る由もありませんでした。あなたの身体についてなら、どこにホクロがあって、どこに口づけすれば一番に感じるのか、或は・・・じれたあなたが漏す喘ぎ声までわたしの記憶の中に残っている気さえするというのに、現実に生きるあなたについて知ることのあまりの遺漏ぶりに、改めてわたしは呆然とするしかないようです。

 そう・・・ただ一度出会っただけのあなたの肉体は、今ごろはあの森の奧の厚く堆積した腐葉土のしたで蠢く甲虫達によってきれいに食べ尽くされ、真っ白に退色した骨と長く伸びた黒髪だけの存在となっている筈です。わたしの手によって埋葬されたあなたの肉体は何年もかけて根を張る木々によって何重にも護られ、その褐色の土くれの棺で眠りつつ、いつしかうつろな空洞そのものと化していくのでしょう。長い時間をかけて土と石の存在に戻ろうとするその肉体を思い出す度に、わたしはこうして宛先のない手紙を何度も書き続ける事になるのだと思います。

 虚無へ向けた手紙こそがわたしとあなたを繋ぐ唯一のきずなであったことに改めて気づいたようです。

 どこかに見失ったもの・・・それはつまり、わたし自身の手によって秘かに埋葬されたものだったようです。



11月30日(Mon)

 東京は夕方から久しぶりに雨が降ってます。霧雨のようにフロントガラスを濡らしているかと思っている内にみるみる路面が黒く濡れ、ワイパーの気怠い往復運動が眠気を誘う頃にはなんとか家にたどり着いたようです。雨雲が運んできた南風のせいか、明日から師走とも思えないほどの温かい陽気の1日で、まさにこんな日こそ「小春日和」と形容したくなるようです。

 スマン、またもや手抜き日記なんですが・・・日記に天気のことなど書きだせば既にそれは末期的症状なのかも。
 ホントにこんな日記ならばいつもの言訳日記のコピー&ペーストで充分だよなぁ。
 そもそも、こうしてあれこれと日記の言訳考えるだけでもいい加減疲れてます。って言うか、言訳しなくたって良さそうなものなんですが、こんな訳ワカラン日記読まされた方になんとなく申訳ない気がして仕方がない訳です。えぇ、僕ならこんな日記を読まされた日には、腹立ちまぎれに苦情メールでも書いてしまうかも。

 まぁ、苦情メール出すのも何かと面倒なので、やっぱり読まないのが一番かも。

 なんて開き直りも、まさに日記故に書けるものなんでしょう。要は「なんでもあり」なのが日記の一番のメリットなんですから。


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