デーテーペーな1日

1998.6.16~30


日記関係の発言はこちらで。

6月16日(Tue)


 「尾崎放哉」だとやっぱり

せきをしてもひとり
とか

入れものが無い両手で受ける

あたりの句が代表作と見なされているんでしょうが、俳句なんてものはあまり世評の評判をどうこう言うよりも、それぞれがそれぞれの「お気に入りの一句」を見つけるのがやっぱり一番でしょう。
 僕などのお気に入りといえば

妹と夫婦めく秋草

なんて妙にエロチックで気になるし

蛇が殺されて居る炎天をまたいで通る

などといった、日本的情緒とはほとんど無縁の、骨の髄まで乾ききったような句が好きなんですが、

ただ風ばかり吹く日の雑念

なんてのが本当は一番共感できるのかも。えぇ、なんだか自分の日記の一節みたいな気がして。
 もっとも、不明日記のルーツは「尾崎放哉」だったのかと思われると、ちょっと恥ずかしいんですが。 

 お仕事も結構忙しいかも。掲示板も日記も昼間はあんまりチェックできていないようです。もっとも誰に頼まれたわけでも、何があるわけでもないんだから昼間から人の日記を読んだり掲示板に書きこみすることもないのは確かかも。
 まぁ、お仕事の息抜きなら良いんですけど、僕の場合は息抜きスギという噂もちらほら。



6月17日(Wed)

 日記の更新忘れてうっかり夕寝するところでした。う〜む、いかんです。最近またもや日記書きのスランプなのかも。

 そういえばここの処は人情裏日記的日常記録もおざなりだし、PTAネタも何もないわけではなくて、茶話会の準備だとか、その為のお知らせづくりなんてこともぼちぼちとはやってはいるんですが、本人がそんな作業自体にすっかり萎え萎えのようで、わざわざ日記に書くことすら面倒くさいようです。PTAの役員も3年目ともなるといい加減うんざり。
 そう言えば秀島先生、PTAの広報委員からお願いされて全家庭に配る「PTA便り」を自前のインクジェットのプリンターでカラー印刷するそうです。なんでもA4で合計2000枚だとか・・・がはははh、マジっすか?よくやるよなぁ、インクジェットプリンターで2000枚って、いったい何時間かかることやら。まぁ、相変らずご苦労様です。

 いくらやる気なくしてるからと言って、そう毎日不明日記ばっかり書いている訳にもいかないからなぁ。だいたい何がイヤって、最近一部の日記関係者に流行している「ポエム日記」なんですが・・・「不明日記」と「ポエム日記」を混同してる方がいるようですが、そこには厳然とした違いがあるので、ぜひ皆さんはそこいら辺りの有象無象の「ポエマー日記書き」達と一緒にしないように。えぇ、僕の場合はちゃんとした動機があった上での「不明日記」なんですから。<わはははh、その方が問題かも。
 自分が読まされる立場になるとあぁもうんざりさせられるモノとは。手抜きなのがバレバレなのが実にどうもつまらん限りですが、世の中にはいろんな人がいるからなぁ。
 妙に「ポエム」を誉めたりするものだから、ついつい調子にのる人間も出てくる訳なんでしょう。読み手と書き手の幸せな勘違いが交差する場所が、つまりは「ポエム日記」だったりするようです。

 なんとなくこんな日の日記も「不明」っぽいよなぁ。
 そうすると、読み手と書き手の愚かしい妄想がもつれ合うのが「不明日記」の正体なんでしょうか。確かに、それを煽ってるような処は自覚症状ありありかも。



6月18日(Thu)

 珍しく仕事なんかしてます。
 朝からあくせくとお仕事に追われつつ、合間合間には「スーパーリアル麻雀PV」なんてのもやってるんですけどね。がはははh、しかしよくできてるよなぁエミュレーターってのは。ファミコンのスペックってのが、もともと貧相すぎるからでしょうか、一応ゲームとして成立つ程度には動いてます。ファミコン初心者のオヤヂにはちょうど良い位のスピードだから、シューティングゲームもそこそこに楽めるよなぁ。そう言えば「ウィンピー」ってのは何度かやった記憶があるなぁ・・・我家で買った覚えはないから誰かの家ででもやったんでしょうか。
 「RPG」ってのはひたすら何度も何度も「きく」だの「しらべる」といった画面を行ったりきたりさせられるので、だいたい15分もやれば飽き飽き。それもありきたりなストーリーと陳腐な画面でなんの興味もありません。
 オヤヂゲームの王道といえばやっぱり「麻雀ゲーム」でしょう。妙に胡散臭いツモやらあがりがあって、イマイチ信用できないんですが、今の処は可愛いアニメキャラの女の子相手に連戦連勝。がはははh、毎回トップです。ほんとの麻雀もこれぐらい勝てれば楽しいのになぁ・・・これってどんどん勝っていくと女の子が裸になるとか? ひょっとしてそんなお楽しみもあったりするんでしょうか。それならもっと頑張っちゃうけどなぁ。

 仕事やってるとか言いながら、結局は不明なビデオゲーム機のエミュレータソフトで遊んでただけのようです。いや、仕事もちゃんとやってはいたんですが、そこはそれ「息抜き」もやらないと。
 そんな時こそインターネットの世界で遊ばなきゃねぇ。仕事中にネット巡りしてたってだれも文句言わないんですから・・・と言いながら、ほんとは居た方がいいような気はしてるんですが。
 朝起きてから深夜まで、ずっとモニターの前に座りっぱなしってのはどう考えてもやりすぎ。まさしく歯止めのきかない「インターネット依存症」そのもののようで、正直マズイかも。
 と言いつつ、こんなWeb日記を書いてるんですけどね。 

 飽きるまではしばらく続くんだろうなと自分自身に言訳しながら、実はこんな事をもう3年近くもやってるんですから、つくづくバカ丸出しです。あぁ、Niftu加えたら4年以上か・・・人生をずいぶんと無駄にしてきたものです。



6月19日(Fri)

 あぁ、本日は日記の更新が遅いですねぇ。
 普段はまるで誰かに追われているかのように無理矢理に更新しているものだから、こんな日はついつい「人情裏日記はどうなりましたか?」などとお問い合せをいただいたりする事もあるのですが・・・なに、予定日記を書くヒマもなかったと言うだけの話しなんです。
 そんな時はお手軽な「ポエム日記」でも書いてお茶を濁そうかとも思ったのですが、つい先日も「ポエム日記」にイチャモンつけたばっかりなので、いくらなんでも「ポエム」はまずいだろうと、とりあえず自粛しておきます。えぇ、明日あたり「不明日記」でも書いてみようかと。
 がはははh、似たようなものだという突っ込みは「不明日記」の愛読者以外は不許可。

 う〜ん、ぜんぜんやる気ないなぁ。毎日毎日、自分のために「Web日記」なんてものを書いてると時折うんざりすることもあります。そんな日は「Web日記で自分探し」なんて不毛なものを書くのはヤメにして、「ラブラブナンパメール」でも出しまくるに限ります。
 やっぱりメールの向う側には生身の人間の気配が感じられる処が、「Web日記」に捕われているよりかは幾分人間らしい営みのような気がしてはいるんですが・・・あまり自信はありません。えぇ、「ラブラブナンパメール」も充分不毛なんですが、要は不毛の程度問題にすぎないのかも知れませんから。

 手抜きバージョン日記をダラダラ書いていても仕方がない。こんな日は特にさらっと流すに限ります。短くても長くても、本人さえ納得すればそれで良いんですから。
 帰ってきてから奥さんにイヤな話し聞かされたので、その件でもちょっと萎えてます。明日の日記にでも書くかも。<書かないかも。



6月20日(Sat)

リアルが再びまぼろしに戻る瞬間

まぼろしを繋ぎ止めようとして
思わず「あなた」の頬に触れたとき

その冷たい手触りだけが
いつまでも僕の掌に残っていました

しかし
あれを本当に「リアル」と呼べるのか

確かなものなど
何ひとつ持ち合せていないと言うのに
ただ闇雲に「あなた」を求めるあまりの
愚かしい振舞いではなかったのかと
いつまでもココロは空回りのままで
空虚な塊に充されていただけでした

或は
明け方のまどろみの中で出会った「あなた」との
ひたすら切ないだけの
あの夢の中での出来事だったのかも知れません

そう・・・
「目覚めつつ見る夢」とでも言うべきものがあるようです

そんな夢の中では
お互いの気持をうまく伝えきれないもどかしさが
際限もない堂々巡りをくり返しているのだが

やはり僕は
たとえそれが
空疎な夢の中の出来事であったとしても
あの時
「あなた」をただ無言で抱きしめているべきでした

「あなた」の白い肌を抱くことの誘惑と懊悩に
自制を失ってしまいそうな自分自身を恐れながら
何も恐れることはないのだと
夢の中で囁くのは
やはり僕自身の声でした

 夢の中での出来事は、すべては可能だとも不可能だとも呼べるのかも知れません。いつまでも夢の中で溺れている限りは・・・



6月21日(Sun)

 子供達の父の日のプレゼントは「キラキラ光るスタンプ台/定価105円(消費税込み)」でした。
 しかしなぁ・・・本日は我家の前の公園でフリーマーケットがあるから、なにか買ってくればと言って渡したお小遣200円の中から麻美が買ってきたようです。正美は「スライム」などと言うくだらない代物を買ったので、父の日のプレゼントを買うお金がなかったとかで、ちゃっかり麻美のプレゼントに連名で名前だけ書き込んでます。う〜ん、なんという姑息な奴。
 そもそも、彼女たちには父の日のプレゼントを買うために自分達のお小遣を使うという発想は欠片もないようです。お正月にもらったお年玉の残りをしっかり持っている筈なのになぁ・・・ケチ。
 母の日にはカーネーションの鉢植買いに行くとかってはりきってた癖に・・・すねすね。
 父の日のプレゼントが「キラキラ光るスタンプ台/定価105円(消費税込み)」ってのもなんだよぉ! 一体全体、こんなものをナニに使えと言いたいのやら・・・しくしく。
 麻美になにかプレゼントを選ばせたりするとひどく時間がかかる上に、大抵が突拍子もないもの選んだりするからなぁ。男の子の友達のお誕生日プレゼントにカーラー買ってきたこともあったよなぁ。
 まぁ、父の日のプレゼント選んでる途中で予算と品物に迷いに迷って、なにを選んで良いのか判らなくなって、結局は正美が自分のほしいものを麻美に買わせたと言うのがどうやら真相のようです。
 えぇ、いい年したオヤヂはいらねーよ!「キラキラ光るスタンプ台/定価105円(消費税込み)」なんて。
 子供達に輪をかけてご無体な我家の奥さん、父の日だからケーキ買ってきてと、その「父」に向って要求するか? いやしない。<反語的表現。とほほ。
 はいはい、雨のなかわざわざショートケーキ買いに行ってきたです。ついでに「小僧寿司」に寄ってきてって・・・あぁ、やっぱり今夜は「父の日パーティセット」かい。

 なにかというと「小僧寿司」ってのもいい加減ビンボーくさすぎ。マジでいい加減にしてほしいけど、だからと言って特上寿司注文する程の勇気はありません。<勇気が必要なのか!



6月22日(Mon)

 なんだか今日は一日中掃除してるなぁ、我家の奥さん。雨降ってるのに外まで掃除しなくても良さそうなものですが・・・そうか、明日は子供達の家庭訪問のある日なんです。来客の予定があると家の中がキレイになるというのは「お気楽系」な奥さまに共通する緊急事態のようです。僕などに言わせると、どこかのお家をあらかじめ連絡をしたうえで来訪した折りなどに、部屋の中がピカピカだったりすると、普段はそうとうにめちゃくちゃなんだろうなぁと、かえってそんな想像が湧いてしまうのですが、まぁそれもいいかげんへそ曲りな反応なのかも知れません。
 そんな事よりも、人が仕事中の事務所の中をモップもってウロウロしたりするから落ちついて日記巡りもままならないようです。ユードラの間抜けなメール到着のアラームなどに注意が向かないかとヒヤヒヤ。がはははh、よほどうしろぐらい事でもあるんでしょうか? 子供達もたまに人が日記書いてるモニターを横から覗き込んだりするので迂闊な事はこれからだんだん書けなくなったりするのかも。と言いつつ迂闊なことばかり書いてますが。
 ほんとにこんな日記書いてるのが奥さんにばれたりしたら何言われるか判ったものじゃありませんが、迂闊な日記者を旦那に持った定めと諦めるしかないようです。
 そんな奥さんの最近の秘密を暴露するなら、先日のカレパで一日中顔つき合わせていた筈なのに、やっぱり「いしかわ」くんのことはぜんぜん覚えてませんでした。えぇ、カレーつくってた人という認識すらないのは見事というかなんというか・・・「龍成」くんすら「えーっとどんな顔だったっけ?」と考えこむぐらいですから、その他有象無象に関してはいっさい記憶にないようです。あ、LIONさんだけはちゃんと覚えていたようですが、マジでモノもらった人だけは覚えてるとか言ってましたから、本当にそんな人なんでしょう

 明日の家庭訪問は正美の担任が午後2時から、麻美の担任が午後2時20分からとか・・・それってメチャメチャ時間がかぶってないか?一人当りの時間はおよそ15分だから大丈夫とか言ってますが、どう考えても重なりそうな気がするけどなぁ。まぁ、僕は今年新任してきた可愛い先生のお相手だけするから良いけどね。ぐふぐふ。<その笑いはやめい。



6月23日(Tue)

 午後2時ピッタリに嵯峨先生ご到着。どうやら我家が本日の最初の家庭訪問らしくて、学校から正美と麻美と一緒に帰ってきたようです。
 相変らず可愛い先生なんですが、もう少しお化粧しても良いかも。ノーメークでにきびの跡がちょっと気になるかなぁ。うん、青春なんでしょうねぇ。
 スーツ姿もなかなか決ってたかも知れません。ジャージでウロウロしてる秀島先生と違って、若い女の先生はやっぱり良いよなぁ。ぐふぐふ。<だから、その笑いはやめい。

 正美に関しては言われることは大体同じ。授業中の落ちつきのなさとか、隣や前後の友達との私語が多いとか、人の話しをぜんぜん聞いてないとか、漢字の書取りが大嫌いとか・・・あぁ、それって父親が通信簿に毎年書かれていた事とまるっきり同じですわ。お調子ものと言うのもよく言われたなぁ・・・気分屋で情緒にむらがあって教師の言うことにひとつひとつ反抗するとかって、デカ赤字フォントで書かれたこともありました。
 う〜ん、正美もこれから父親と同じような道をたどるんでしょうか? こんな父親と同じ性格で、尚かつ「おんな」の性を生きなければならないとするなら、これからの時代がいくら21世紀の世の中と言えども、なにかと苦労が絶えないような気がします。人一倍異性が気になる処もすでに今から父親似だから、そっち関係での苦労も多いだろうなぁ。

 麻美の担任からは「とにかく世話のかからないお子さん」とか言われて、いかにも手間が掛からないから嬉しいと言われたようで、それはそれでムッときたりするのはへそ曲りな父親の感想なのかも知れません。
 ただ、この担任はなにかと言うと自分の考えを押しつけがちで、しかも自分の考えに従えない子供には叱るより相手にしないでほおっておくタイプなので、麻美みたいな弱い性格だとなにも言えなくてひたすら先生の顔色うかがっているだけのような気がします。たぶんそのせいで学校でも大人しくて良い子なんでしょうが、本人のココロの中はかなり波打っているようです。あまり自分の気持を表現するのが苦手なタイプなので、今の担任とは打解けることはなさそうなのがちょっと可愛そうかも

 子供にとっては両親と同様に、教師も自らが選ぶことが出来ないと言うのはなんとも理不尽です。親以上に影響を与えかねない教師との関係が単なる偶然でしか決定できないと言うのはやはり間違っているような気がします。或は担任教師という存在事態がすでに過去の遺物なのかも。
 まぁ、なんだかんだと屁理屈こねてますが、要は麻美の担任の石尾先生というのが、僕の一番嫌いなタイプというだけの話しなんでしょう。



6月24日(Wed)

 真面目に仕事をやってるとなかなか日記を読めないことを改めて実感するんですが・・・要するに、普段はいかに仕事をしていないかを証明しているだけなのかも。
 そのうえマックの調子も今ひとつで、訳のわからないフリーズやらバクダン頻発で、その度に再起動したりハードディスクのチェックをしてみたり、いよいよ観念すればシステムインストールなども当然やるんですが、フォーマットからやる訳ではないので、今一つ「まっさらなシステム」にならないから根本的な解決は出来てないようです。
 その上、予備の代替マシンのつもりのPerformaまで挙動がおかしくなって、こちらはサッドマックがでる始末。う〜ん、展開的には実にイヤな雰囲気・・・このつぎ来るのはハードディスクのクラッシュと言うことになるんでしょうか? 長年の経験が多分そんな処だろうと囁いてます。
 あぁ、お仕事データーのバックアップだけでもとっておかないと。でも、どのハードディスクが逝くのかがわからんからなぁ。MOにセーブしておけばいいんでしょうが、我家のMOは未だに128Kbなんて代物だから面倒くさいしなぁ。まぁ逝ったら逝ったで考えればいいか。<そうなったら泣くに泣けなくなるというのに・・・いつまでたっても懲りないオヤヂです。

 マジでデーターのバックアップしないと。あまりにマシンの調子が悪すぎ。ぼちぼちやることにしますわ。



6月25日(Thu)

 うーん、お仕事モードはまだまだ続いております。普段の生活がのんびりしすぎているので、ちょっと仕事が混み合うとあっぷあっぷしてしまうのは全く軟弱そのもの。
 昔なんか、もっとめちゃめちゃに忙しくてもはるかに余裕があったような気がします。仕事の効率から言っても、昔のほうが今の何倍も仕事をこなしていたと思われます。
 「思われます」なんて人ごとのようですが、ぜったい昔の方が仕事は速かったなぁ。
 「早い」・「安い」・「それなり」がモットーで仕事やってきたんですが、「早い」と「安い」については最近はなんとも怪しいから、今のモットーとしては結局の処「それなり」にしか残らないからなぁ。すいません、関係者の方。「それなり」の仕事しかできなくて・・・しかし、関係者が読んでたらマジで困るんですが。

 あまりにも書くことないんで日常記録もちょこっと書いておくか。
 夕食は冷し中華にサラダ、お豆腐の味噌汁に何故かおむすび・・・って、相変らず我家のメニューにはとりとめがありません。冷し中華ズルズル食べながら、合間におにぎりほおばると言うのもなんだかすごく違和感あるなぁ。その上、このおにぎり「すしメシ」のようです。なんで「すしメシ」をおにぎりにするかなぁ。訳わかりません。

 家族一同なんとなく無口のまま、本日の夕食は終りました。

 どうやら子供達の遠足のお弁当用に買ってあった「ごはんに混ぜるだけ・おすし弁当の素」がすしメシおにぎりの正体だったようです。我家の奥さん、いろいろと変った物を買ってくる趣味があるからなぁ。しかし、「おすし弁当」ってのはちょっとイヤかも。



6月26日(Fri)

 学校から帰ってくるなり、麻美が「お父さん、明日みんなとピクニックに行ってもいい?」
 ん? 遠足は確か30日の筈だし、明日は第四土曜日で学校は休みの筈なのに、いったい誰とピクニックに行くというのかと、いろいろ訊いてみてもさっぱり要領をえません。誰かちゃんのお父さんと一緒に行くとか言ってますが、誰のお父さん?と訊いても判らないというし・・・電車で行くのかバスで行くのか、それすらもハッキリしないようで、もしかしたら自転車で行くかも知れないとか、誰が一緒なのかも今一つハッキリしていないようです。
 う〜ん、子供達の答えがなんとなく怪しいなぁ。いろいろ問いただしてみると、自転車で30分ほどの近くの公園にお弁当持参で子供達だけで出かけようという相談を、こっそりやってきたようです。麻美にいろいろと説明させてますが、どうやら黒幕は正美ともうひとりのくそガキのようです。こんな時正美はぜったい表には出てこないからなぁ。
 子供達だけで出かけるといえば必ず母親あたりから反対されるので、誰かのお父さんも一緒に行くかも知れないとかピクニックだとか、姑息な言訳を色々と用意していたようです。
 つい先日も、うちの子供達自身がおかしな「露出狂」に学校の帰りにあったばかりなので、奥さんは子供達だけで出かけるなんて事には断固反対のようです。
 子供達だけで遠出するなんて、きっとワクワクする経験になるだろうから、僕自身は是非やった方がいいとは思うけど、あれこれ姑息な言訳を用意するぐらいなら、母親もきちんと納得させられるだけの事前の根回しときちんとした下準備をしたうえでやるべきだと思うけどね、正美ちゃん。
 まぁ、そんな訳で明日の子供達だけでの「ピクニック」は、母親連中の電話連絡によってあえなく中止となった模様です。がはははh、残念。

 10時前にLIONさんから電話。そうか、今日は「テッシー退職記念オフミin吉祥寺」が開催されてたのか。テッシーとも少しお話ししたんですが、なんだか寂しいオフミだなぁ。人望の無さがありあり。がはははh、続きはBOWDOででも。



6月27日(Sat)

 結局、

「不明な情熱」に充された1日は
やはり

「不明」なままで通り過ぎるしかないのかも知れません

 と言うよりも

文字どおり
今日のような日記こそが
「不明日記」と呼ぶに相応しいモノのようです

なんの意味もない
ひたすら自分自身のために書き殴る
僕にとっての「Web日記」の正体とは・・・

いかに自分自身を秘匿するかの
単なる姑息な作業であることに
いささか閉口している事は確かです

 申訳ない。読む価値のない日記でした。さらに言えば、書く意味すらもない日記です。
 しかし、なにかを書くべきだと言う思いにせき立てられているようです。



6月28日(Sun)

残り香

 ほんの僅かな・・・確かめようとすると、ただの錯覚としか思えないほどの、そんな微かな残り香なのだが、何かの拍子に不意打ちのように鮮明に蘇えってくる。それは、ついさっきまでわたしの腕の中でひそやかな喜悦の声を漏していた彼女のものに違いなかった。
 その残り香は、ともすれば幻のように捕えがたいあの時間のすべてを、ありありと蘇らせるだけの切実さを秘めた、わたしの記憶の一部だった。
 はかなげにもらす吐息も、わたしの愛撫に濡れる身体も、すべてはその残り香の記憶と共にあった。

 そっと口づけする・・・最初はほんの少しだけ。
 おそるおそるな二人の関係を確かめるように、乾いた唇の感触がまずあって、やがて耐えきれぬものがあふれて一杯に満たされていく。いつしかお互いの舌と舌が絡まって、思いはいっそう熱く、そして固くなる。
 強く抱きしめるわたしの下で、小刻みに震える彼女の身体がさらに乱れる。やせぎすな身体には不釣合いな豊かな乳房を掌で包むと、それだけで彼女の身体が熱く熱を帯びてくるのが判った。それは、まさに彼女自身の欲望に答えるかのように、震えつつわたしの掌で熱く融けていくかのようだった。
 密室の中ではすべての言葉は意味を失って、ひたすら抱きしめている事でお互いがお互いの存在をいっそう身近に引寄せようとしていた。

 ふたつに重なる・・・すべてを許し与える彼女の身体の裡でわたしはわたし自身を見失い、ひたすら二つでひとつの「生きもの」としてそこに在った。
 満たされていることと満たしていることの充実と喪失に打ちふるえながら、わたしは彼女をずっとこのまま抱きしめていたいと、そう願い続けていた。

 車のドアを開けた瞬間、そこにも彼女の残り香を一瞬感じて、わたしは彼女の裸身を思い浮べては、人知れず勃起していた。彼女を抱きしめた時の感触と、あの目を思いだしながら・・・

 妄想と共につづる文章には「過去」も「未来」も、すべてはないまぜのようです。いや、「現在」すらも意味を失って、そこにあるのはただわたしの「願望」だけなのかも知れません。



6月29日(Mon)

 子供達への「性教育」・・・特に年頃に近づきつつある女の子などをもっていると、何れにしても避けて通ることのできない話題ではあるようです。
 ただし、あまりにもあからさまな北欧型の性教育が必要だとも思えませんが、かといって旧態依然とした「純血教育」やら「性器教育」、あるいは単なる「生理教育」などになにほどの価値もないのは自分自身の経験からもまた確かです。
 別に学校の視聴覚教室で女子だけ集めて行われたスライドなどを見なくても、そのあたりの情報に関しては、友達からの口コミ、あるいは婦人雑誌の袋とじ企画ページ(最近そんなモノはないのかな?)、もっとストレートには青年雑誌のヌードグラビアなどから何とかして知識を得ようとしてあくせくしたモノです。まぁ、いいかげんませたガキだったので、僕の場合などはそんなものに思いきり興味を持っただけですが。
 そんな不明な情熱の産物の為ではなくて、自分自身の身体と心を守るためにも、女の子にとっては正しい性知識を持つということはとても切実な問題なのだと思います。それも生物学的な妊娠・出産の仕組だけではなくて、妊娠に付きまとう一番大きな問題・・・「正しい避妊」の知識こそが本当は一番必要なのかもしれません。ただし、そうなると「避妊」は単なる性知識のひとつでしかなくなるわけで、人はなぜSEXをするのかなどと考え出すと際限もなくテーマが拡散して、結局は「愛」について語る事にならざるを得ないのかもしれませんが・・・それはほとんど不可能でしょう。そもそも「愛」について答えられる大人すら見あたらなというのに。
 わが家の子供達の場合はというと、去年学校の授業の一環とし、僕の感覚としては相当突っ込んだ内容の性教育があったようです。帰ってきていきなり「ペニス」と「ワギナ」などという言葉を子供達の口から聞かされて、正直なところギョッとしたのは確かです。日頃から「不明」で「猥褻」な文章を書き殴っている癖に、いざ自分の子供とそんな会話を交すとなると照れてしまうというのも実に軟弱な限りですが、どうにもうまく説明できないのがなんともはがゆい限り。
 というか、やはり僕自身にも生物学的な知識以上のことについてはなにも知らないからなのでしょう。

 先日、正美が公園でなにやら怪しげな雑誌を拾ってきて秘かに二人してまわし読んでいたらしい。小学3年生とは、そろそろそんな年頃なのかも知れません。
 あ、母親に見つかってその怪しげな雑誌は即座にゴミ箱行だったとか。怪しい本なら父親の書棚にいっぱいあるんですけどねぇ。



6月30日(Tue)

 確かに、最近は「不明日記」がやたらと多すぎるかも知れません。各方面から文句も出ているようだし、「夜久さん、最近たまってんじゃないの?」なんて言われて、秘かに呆れられているのかも知れません。
 う〜ん、週4ヶや2時間で3パツ(←パツはやめなさい、パツは。)などと云った荒技は無理にしても、本人なり、年相応には頑張っているつもりなんですがねぇ・・・週2ヶぐらい。いやん、

 何故に「不明日記」が増えるかについては自分なりの理由があったりするんですが、それを公開すると「不明日記」が不明でなくなってしまうので、なかなか本当の処は書けません。はい、皆さんの正直で真摯な気持のあふれた日記に比べれば、僕の書くものなどは実にいい加減で本音がどこにも見えない、単なる「ウソ日記」でしかないようです。
 自分自身については驚くほどなにも書いていない事に気がついて、内心忸怩たるものはあったりするのですが、根っからの虚言癖のある人間の言葉など、所詮はいかように言いくるめたところで、そんなものになんの確かさもありはしません。
 ただし、そんな自分自身に嫌気がさして、あんまりな「ウソ日記」を書くぐらいなら、いっそのこと100%の妄想であったとしても今の僕の裡に確かに存在する様々な「不明なモノ」について書こうと、そんな風に思えるときにあんな文章が出来上ってくるようです。
 自己については語ることのできない人間も、己の妄想についてならなんのためらいもなく書くことが出来るようです。

 現実と妄想との境目が最近曖昧になりつつある予感については、実はかなり危険なことなのかも知れません。
 現実を妄想と偽ることですべては解決するのだとそう気付いたとき、やはり僕はいま在る妄想の世界に引返すべきなのでしょう。そうすることで僕の現実は秘かな妄想の裡に秘匿され、いつしか朽果てることができる筈です。
 例えそれがいかに切ない「現実」であったとしても・・・或は、いかに切ない「妄想」であったとしても・・・


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