デーテーペーな1日

1998.9.16~30


日記関係の発言はこちらで。

9月16日(Wed)


 あまりに澄みきった空の蒼に誘われたのか、それとも、薄暗い事務所でモニターに向っていることにもいい加減飽き飽きしていたせいだったのかも知れません・・・そろそろ陽が傾きだす時間に、向いの公園にひとりで散歩に出かけました。
 子供達はピアノ教室に二人で自転車に乗って出かけたし、奥さんは何度目かの洗濯やら掃除で忙しそうで、本当は誰かと一緒に歩いてみたかったのだが、まぁひとりで公園を散歩することも嫌いではなかったので仕事も中断したまま、取りあえず歩く。
 「台風一過の青空」とは、いかにも陳腐な常套句だが、そんな形容がかえってぴったりくるほどに澄みきった空の色だった。空気にはかすかに雨の匂いが残っていて、梢をゆらす風と少し傾いた日差しも爽やかで、秋と云うよりもほとんど初夏のようだった。
 この空の色に誘われたのか、やはり公園の人影もいつもより多い気がした。子供達が小さいときは毎日散歩に出ていたが、こんな風にのんびり歩くのは随分と久しぶりだった。子供達がさんざん遊んだ機関車のかたちをしたジャングルジムはいつの間にか撤去されていて、色鮮やかなブランコがかわりに置かれていた。お昼寝の時間なのかあまり小さな子供連れの姿は見かけなくて、あちこちのベンチにポツンと座っている老人の姿がやけに目立った。公園の中央のコンクリート製の東屋に集って世間話をしている老人も何人かはいるのだが、大抵の老人はたったひとりで所在なげにベンチに座って、ただ呆然とどこかを眺めていた。誰かと打解けるでもなく、そのくせなんとなく物欲しげな様子であたりを眺める孤独な老人達は、ただこれが自分達の「日常」だと言わんばかりに暗く沈んで、今日の爽やかな天気にもまるで関心がなさそうに見えた。
 わたしもあと数十年もすれば、こうして公園のベンチでひとり、コンクリートの壁に向い合って終日黙りこくっているのかもしれないなと、ふとそんな風に感じた。そう、まるでここは・・・「煉獄」のよう。

 向うのベンチに座っている小柄な老婆・・・白髪で小さな髷を結い杖を持っている姿が、僕の祖母によく似ていました。公園に集る老人達の孤独なたたずまいが気になるのですが、だからと言って声をかける事はできないのですが。



9月17日(Thu)

 今日中に印刷予定なのに、いまだに原稿ができていないのはどういう訳? 先方の言いなりに日程もろくに決めないで仕事を進めるからギリギリになっても誰も慌てないんですが・・・ホントにこんな事で良いんでしょうか。「事故」が起きてからやれ誰の責任だとか騒ぎださなきゃいいんですが。とにかく誰も行程の判る人間がいないというのは恐ろしい限りだと思うんですが、あまり気にする人はいないみたい。まぁ、僕ひとりがヤキモキしても仕方ないのは確かなんですが、その分しわ寄せがどっと後から押寄せてくるのは目に見えているから、黙ってほおっておく訳にもいかないし・・・あぁ、心底「素人」相手のお仕事は疲れます。本当なら給料もらってる以上、素人であって良い訳ないんですがそんな適当な仕事ぶりでもなんとなく仕事は廻っていくからダメなんでしょうねぇ。一度完全に止ってしまうと恐ろしさを理解できると思うんですが、それはそれで大騒ぎになるからついつい無理してしまうんですが。

 印刷業界以外の方にはよく判らないネタですねぇ。要はお仕事がドタバタしていて、ふてくされてるというだけのお話しなんです。ホントにどうするんでしょう・・・未だ連絡なし。マジでやばいかも。

 お仕事でふてくされて、日記もなんとなく不機嫌です。こんな日はいくら書いても愚痴ばかりなので適当なところでオシマイ。



9月18日(Fri)

 やれやれ・・・本日も昨日に引続いてお仕事に振り回された1日でした。

 クライアントが「素人」なら、間に入った営業マンも「素人」で、なおかつ誰もが責任をとる体勢にないとなると、ドタバタするのは目に見えてます。とにかく一番イヤなパターンで、昨夜も意味のない作業で遅くまであたふたさせられたと言うのに、今朝になってまたも同じ事をくり返してるからなぁ・・・だったら昨夜の作業はなんだったんでしょう。単なる無駄骨のためにいい年をした大人が何人もきりきりまいさせられるのは、いくら仕事とは言えあまりにバカげていないでしょうか? なんて書いてもいつも以上になんのことやらさっぱり判りませんねぇ。日記ネタならまだしも、こんな地方ローカルな印刷業界のうら事情なんぞを読まされても何一つ得るところがないのは間違いのない処です。
 そもそも、来年の7月には世界が滅びるというのにこんな事やってていいんでしょうか・・・恐怖の大王には早めに来てもらって、この世界がオシマイにでもなれば、いっその事なにもかも投捨てて、お話しはとっても簡単なんだけどなぁ。でも、来年の7月になったらノストラダムスの予言は実は西暦3500年でしたとかってきっと言い出すんだろうなぁ・・・世界の滅亡がこの目で見られないと言うのはちょっと残念ですが。うん、人類数十万年の歴史にピリオドを打つ瞬間に立会えるなんて、そんなチャンスはめったにないから、この際はロシア製でも北朝鮮製でも良いから、予言実現の為に2・3発試しに発射してみてはどうでしょう?
 しかしなぁ、北朝鮮の「テポドン」では、恐怖の大王と言うにはあまりにも役不足でしょう。その上、あんなビンボーくさくて間抜けなネーミングの恐怖の大王はイヤだ。

 仕事の不満を人類滅亡で晴そうなんて、どうもそれでは本末転倒のような気がします。でも、もうそろそろ滅んでも良い頃なんじゃないかなぁ。ちょうど「滅び頃」かも。



9月19日(Sat)

 何も書くことがない・・・そう思ったなら「日記」など書かずにとっとと寝てしまえばよさそうなものです。でも、昨日は意外と早寝したせいか、いつもぼんやりして寝不足気味のアタマも今夜はなんとなくスッキリで、こんな夜にはそんな風に早く寝てしまうなんて事はネット依存症の人間にはどう考えても不可能です。
 仕方がない、取りあえず「日記」を書いておかないと以後の日常がなにかとやりづらいから、と云うのは・・・どう考えても順序が逆だと思うんですが、とにかく本人がそうでなければ気持が落ちつかないんですから、もはや如何ともし難い症状といったところでしょうか。まず日記があって、それを書上げると、とにかくなんとなく「非日常」のモードに移行するのかも知れません。だからそれからが僕にとっての電子の海でのお散歩なんでしょう。
 じゃ、昼間の日常は何?と言えば、これはもう・・・単に日記ネタのために存在しているとしか言いようがないのかも。そもそも、昼間は半分いねむってるような状態だし、仕事はぜんぜんやる気はないし、メールもあまり届かないから大抵はぼんやりしてます。
 お仕事でもすれば良いのにと思いながら、結局はよそ様の日記を読んだり掲示板の書込み眺めたりで、ひたすらダラダラしてるだけ。

 そんな訳で、本日は何も書くことがない・・・ホントはあるような気もするんですが。

 そう言えばわが家の奥さんは夕方からお出かけでした。えぇ、6時から「カラオケ」だそうです。最近はまっている「every little thing」思いきり歌うとかって張切って出かけていったようです。わが家の奥さん、一度に30曲ぐらいは歌うからなぁ・・・同席した方は大変なはず。
 でも、何回歌っても曲のタイトルが覚えられないんですよね。「ほら、あれ・・・あの歌」って言われても、「あの歌」じゃわかんないんですってば。
 曲のタイトル以外に、歌ってる人間の事にもあまり興味がないみたい。この間も二人でカラオケ行ったときに、奥さんカラオケ探すのに「もちだかおり」がな〜い!とか騒いでます。えぇ、「もちだかおり」って名前は僕が教えましたが、彼女が「every little thing」の一員だと言う事はぜんぜん知らなかったみたい。ここの処、毎日ほど聞いてるのになぁ・・・ 
 あぁ、ちび字が日記になってるなぁ。



9月20日(Sun)

 こんな風に、毎日毎日無理矢理にでも「Web日記」を書いていると、どうしても書きたくないなぁと思える日も当然あります。最近は特にそんなのが多いかも・・・と言うか、本音を言えば、ここの処は連日ウダウダと書いていてもあまり楽しくはない。
 まぁ、別に楽しいから生きている訳でもないのと同等な理由で、とにかく書くんですけどね。もっとも、飽き飽きしているのも確かですから、飽きたから生きるのをやめるのと同等な理由で、ある日突然「Web日記」なんて代物を投出すかも知れません。なにかを始めるのはいろいろと面倒だけど、やめるのは「コレデ オシマイ」って書いちゃえばそれで良いんだから実に簡単で良いなぁ。

 仕方がないからつまらない「日記」でも書くか。

 奥さんは昨夜は12時前には帰ってきたのは良いんですが、やれ音が悪いだの曲が少ないだのつまみがおいしくないだのマイクがハウリングするだの、挙句の果てはみんなの歌うのが古くさいド演歌ばっかりでつまらなかったと文句たらたら・・・それは、集った奥さん連中がオバサンだからでわ? 「もちだかおり」は良いにしても、「ちあきなおみ」も充分ド演歌だと思うけどなぁ・・・等とは、えぇ、怖くて言えませんでした。

 天気が良かったので子供達とお出かけ。奥さんは昨夜のカラオケの疲れからか、出かけたくないと言うのでひとりでお留守番でした。お化粧するのが面倒だと言う噂も。えぇ、わが家の奥さんが人前に出る為の準備にはたっぷり1時間はかかるからなぁ・・・どこになにを塗っているのかはぜんぜん判りませんが。



9月21日(Mon)

 ふと気づくと土砂降りの雨なのだが、同時に、空の高いところでは明るい雲が絶えず流れていてその間から既に陽光が差込んでいる。いまの土砂降りはなんだったのかと思う暇もない程のあっけなさで晴間が覗いて、濡れた路上がキラキラと輝いているかと思うと、直ぐに大粒の雨が降ってくる。そんな事を何度か目まぐるしく繰り返す内にいつの間にかすっかり良い天気になっていたりするのだが、夜になるともう一度降りはじめて・・・なんだか知らないけど訳の分らない1日でした。

 台風接近で天気も不安定なこんな日は、お仕事の方もいつも以上にやる気ゼロなようです。
 そう言えば、この間の保護者会で「河原でバーベキュー」の話題が出たもので、早急にお知らせも作らないといけないんだなぁ・・・あぁ、余計な事言うんじゃなかったなぁ。どうも今年の正美の担任の先生ってのが年若いせいか、なんとなくお母さん達の先生を見る目が厳しいというか冷たいというか、今ひとつ熱意が感じられないのは単なるオバサンのひがみでしょうか? お父さん達の評判はとっても良いし、興味津々でわざわざ保護者会にまで顔を出すお父さん達もいたりして、かえってそのあたりが冷たい目で見られることの原因なのかもと、余計なことまで心配してます。
 まぁ、そんなつまらない理由を事を除いても、やっぱり今ひとつ盛上がりに欠けるPTAなのは確かです。先生も今年はじめてでなにかと苦労があるようだし、海千山千のお母さん達を相手にするのはいい加減疲れるし緊張もするんでしょう。見ていてちょっと痛々しいぐらいにたどたどしい様子も、なんだか最初の頃より一層目立つぐらいで、う〜ん、この様子だと相変らず授業中に泣いてたりするのかなぁ。
 そのあたりの不幸そうな様子は、ちょっとオジサンはそそるんですけどね。ぐふぐふ、

 台風7号と8号が接近中なんてニュースを見ながら、正美が真面目な顔で父親に一言。
 「ふたつの台風が合体したら大変。だって7号と8号が一緒になって台風15号になるから。」って、なんで足し算するんだよぉおおおお。



9月22日(Tue)

いつとも知れぬ時代
いずことも知れぬ地で出会ったなら
「あなた」とわたしの生きるべき時は
果していかなるモノと成り得たのかと

ふと
詮ない思いに沈むことがあります

この瞬間に
出会うことが
「あなた」とわたしにとって
いかなる必然なのかと・・・
思い惑うことの不毛に耐えながら

答を見いだすことをやめようとしない「あなた」に
ひたすら口づけること

つまりは
それがわたしの諦念なのだと知りながら
ひしと縋りつく「あなた」の想いと身体が
わたしの胸を打つ

カタチのないものを求める為に
コトバを重ね
或は
身体を重ねる

そのことの快感を伝える「あなた」の横顔が
なぜ苦悶する表情に似ているのか
わたしの裡でわきあがるものを
「あなた」の中にそそぎ込みながら

しかし
解けぬ疑問とひとつにながらに
ただ
強く「あなた」を抱きしめるのみ

 ざわざわと胸騒ぎのする夕暮。果してそれは窓の外に吹く風の気配なのか。それとも、わたしの裡で吹き荒れるものがココロの奥底で木霊しているのか・・・確かめる方法はただひとつ。



9月23日(Wed)

 今日は朝からずっと真面目にお仕事してました。なんだかなぁ・・・日曜日とか祭日の方が普段より一生懸命仕事してるような気がします。と言うのも、つまりは普段の日にいかに仕事をしていないかの証明になのかも。えぇ、だいたいお仕事の納期と言えば大抵は休み明けにくることが多いので、その前日に仕方なく頑張るしかないと云うパターンのようです。
 お仕事の納期はいっぱい有ってもギリギリでも、締切り間際にバタバタするのだから結局は同じ事なんでしょう。それって、とっても人生を無駄遣いしているような気がするけど、元々僕自身の人生が無駄そのものみたいなものだから、そんな生き方が一番相応しいのかも。もう少し計画的に生きていければ違った人生もあったはずなんでしょうが、つまりはそんな風にいい加減であやふやなまま、あちらへふらり、こちらでウロウロと生きてきた人間にとってはそんな生き方がしっくり来るし、何よりそれ以外の方法を思い付かないと云う事なんでしょう。

 いい加減な生き方と言えば・・・正美は未だに夏休みの読書感想文が書き上がってないんですが、いったいどうするつもりなんでしょう? なんだか延々とあらすじを追いかけながら書くものだから、もうすでに原稿用紙15枚とか言ってます。正美の場合はどうやら文章を綴るとひたすら長くなる「長文系」の人間のようです。
 で、中身はというと・・・相変らずとんちんかんな感想やら妙に読者に語りかけるような文体・・・どうもこのあたりは父親ゆずりなのかも知れません。
 もう、いい加減にしないと・・・今学期中に終るのかなぁ

 また今日も授業中に先生泣いちゃったんだとか・・・ホントに大丈夫かなぁ。子供達が授業中に勝手に騒ぎだしたりすると、ちょっと収拾がつかなくなってしまうようです。泣いたからって子供達が静かになるとも思えないんですが、どうすればいいのか・・・



9月24日(Thu)

 なにか騒動ある度に思うんですが、この世の中にはとてもピュアで他者に対して過剰なまでに思いやり深い人がとっても多いんだなぁと、改めてそんな風に感じます。えぇ、イヤミでもなんでもなく、そう思います。
 きっといい人ばかりなんでしょうね。特に若い女性のまわりに集る男性諸君に顕著のようです、インターネットいい人化現象。優しい人もとっても多いなぁ。
 もっとも、そんな騒動の当事者たる人間が、いかにも脳天気にそんな感想書いてると、ますます不謹慎だとか想像力が欠如してるとかって言われるんでしょうが。
 でもねぇ・・・本当に正直な処を言えば、あの程度の事で非難中傷だとかって怒られても、僕は「あぁそうなんですか、皆さんとってもコトバに対する感受性の鋭い方なんですねぇ」とでも言うしかないかも。書かれたコトバの表面的な意味だけを捉えてあれこれ言う人に向って、いや実はあの文章にはかくのごとき理由があって、本当の処はかくかくしかじかなんですなどと説明するのもバカバカしい限りだし、その程度の読みの浅い人にはいくら説明したところでなにも伝わるものなどないんでしょう。
 肝心のご本人はその辺りの事はよくよく承知の上で書かれているのに、彼女の周りに集る「自称ファン」みたいに人のせいで一層問題がややこしくなってるだけなんでしょう。
 電脳野次馬のコトバなんて、所詮はどこまで行っても無責任な発言としかなり得ないんですから。

 たまには日記ネタなども書いてみたりして・・・って、最近ふたつの日記の区別がだんだんつかなくなってきてます。BOWDOでも不明編書くようになってきてるし、こちらでイチャモンつけることも多いし、ひょっとするとふたつの日記の統合を狙ってるのかも。



9月25日(Fri)

 お昼はファミレスでハンバーグなど食べたのかな。えぇ、仕事はヒマだし子供達は学校なので奥さんと二人で。
 でも、奥さんと二人で食事したりするとなんだか損したような気がするのは何故? 釣った魚に餌やらないというよりも、そもそも餌をやる必要を感じてないというか・・・きゃー。<怒られるゾ。
 コーヒーはひとつだけ注文して、お代りしながら代る代る飲みました。うん、相変らずセコイなぁ。

 ついでだから夕食メニューも書いておくか。

 え〜、焼そばオカズにご飯を食べるのって、やっぱりヘンですか?
 関西人のサガとして、「お好み焼」も「たこ焼き」も立派な食卓のオカズという認識のもとに育ってきている人間のせいで、わが家では夕食のメインディナー(?)が焼そばだったりすることがちょくちょくあります。まぁ、野菜炒めに「そば」がプラスされたものという風に認識すればそれで良い筈なんですが、焼そばがオカズとかって言うと不審がられる事がけっこう多かったりします。
 えぇ、「焼そば」とか「焼うどん」なんてものは、居酒屋のメニューにこそ相応しいというか、あくまでもそれだけを食べる「単品メニュー」であって、ご飯と一緒に食べるのはやっぱり特殊な育ち方とか特別な地方の因習のせいなのかも知れません。って、要はビンボーくさいだけなんですけどね。なんだか育ちが貧しいといろいろと妙な習慣を身につけたりするからなぁ・・・シャンプーのボトルが空になると、ついお湯足して使ったり、マヨネーズの容器が冷蔵庫の中で逆さまに置いてあったり、歯みがきのラミネートチューブはお尻のところを切って最後のひと絞りを使いきるのに心血をそそいだり・・・あぁ、貧乏人というものは、正直に書くのもちょっと恥ずかしいようなまねをいろいろとするものです。

 そんな両親の元で育ったものだから、わが家の子供達も当然そんなビンボーくさい習慣を引きずりながら成長していくんだろうなぁ・・・お代り自由のファミレスのソフトドリンクを親子4人で廻し飲みしているようでは、先々きっと恥ずかしい思いをするような気もします。でも、根っからそんな育ちだからなぁ。



9月26日(Sat)

 正直言って、ここ10年ぐらいの間に登場した作家の小説というものをほとんど読んでません。海外の翻訳ものもそうですが、特に日本の作家にまるで疎くて、その中でも次から次へと登場してくるミステリー関係の新人作家などは、誰が誰だかまるで判らない状態です。まぁ、ネットにはまってからは特に本を読む習慣をなくしつつあるせいで、最近は自分の見知った作家の新刊を時たま読む程度で、「話題の新人」とか「なんとか賞受賞作」と言われても一向に興味が湧かないようです。なんだかそれって、新しいものを許容できない単なる老化現象のような気もしますが。
 もっとも、昔から芥川賞や直木賞をとった時点で、「ケッ!」となってあえて読まなくなったりするへそ曲りな人間なので、あまりそうした話題の新作には目の向くタイプではないのですが、それにしても本当に最近の作家は読んでないです。
 で、たまにはそんなのも読んでみようかなぁと「宮部みゆき作/龍は眠る」とか「藤原伊織作/テロリストのパラソル」なんてのを立て続けに読んではみたんですが・・・う〜ん、登場人物といいストーリー展開のあざとさといい、なんだかテレビの2時間ドラマのノベラゼーション読まされてるような気分がしてきてぜんぜん楽しめませんでした。
 宮部みゆきなんて、スティーブン・キングをかなり意識してるみたいで、その勇気だけは買うけれど、いかんせん登場人物もストーリーもテレビの2時間ドラマだからなぁ。「テロリストのパラソル」にしても、これが乱歩賞と直木賞のW受賞作と言われてもなぁ・・・登場人物のあんまりな過去とそれに引きずられる結末の陳腐さにはホント、1ミリも共感する処なかったです。あのウソくさい動機のロマンチックさを楽しめる人ってのは、やっぱり雰囲気だけの60年代に憧れる妙なオタク趣味の青年ぐらいじゃないのかなぁ。余りに劇画チックな展開とウェットな文体に最後までヘキエキしました。
 スティーブン・キングもD・クーンツも最近ちっとも面白くないなぁ。ストーリーに熱中できないのは、ひょっとすると「Web日記」なんてものを読みふけってるせいなのかも。
 人の思いの生々しさに触れすぎて、なまじな小説のウソ臭さが妙に鼻についたりするのかもしれません。



9月27日(Sun)

 文字どおり「怠惰な1日」と呼ぶに相応しい、そんな日曜日でした。えぇ、家族全員例外なしに。

 僕が起きたのは10時前で、隣のベットの奥さんも目覚めてはいても、ベッドサイドに置かれたテーブルの上の小さなテレビを、ただぼんやりと眺めているだけ。子供達は日曜日朝の視聴習慣となっているアニメを見るために早起きしてはいても、居間のソファーでパジャマのまま寝っころがってひたすらだらけている様子で、未だに朝食も食べてはいなかったようです。近ごろでは母親がなにも用意しなくても子供達は自分らでフレンチトーストぐらいは作って食べているようですが、今日はそれもまだだったようです。
 まぁそんなふうに家族一丸となってダラダラしてると、すぐに時間などは経ってしまうもので、子供達の朝のテレビアニメが終ってから朝食となると10時すぎてしまって、朝食だか昼食だかはいささか迷うような時間帯になるので、結局もう少しずらして「朝・昼食兼用」という場合がほとんどのようです。それもさらに手抜きモードになればマクドナルドのハンバーガーセットと云う事になる訳で、そう言えばここの処3週連続ぐらいで日曜日のお昼はマクドナルドかも。さすがに麻美の方はそろそろマクドナルドにも飽きてるようですが、正美は食欲旺盛でなにも問題なし。近ごろではマクドナルド1ヶでは足りないらしくて自分の分はハンバーガー2ヶにして、なんてマジでお願いされてます。いくらなんでも2ヶは食べ過ぎのような気がするけど・・・と言うか、食事なんてものはお腹がいっぱいになればそれで良いという父親の影響で、ただただ正美の場合は満腹すればそれでオッケーなのかも。
 最近彼女の食欲がなんだかすごいんです。もともといつまで経ってもぷっくりとお腹のでている幼児体型だったんですが、最近の正美のお腹は、アレは幼児体型じゃなくて単なる「おデブさん」のような気がします。正美は食い意地はってるから気をつけないとなぁ・・・って、それも結局は父親ゆずりなんですけどね。とほほ。

 もう食事の量も母親以上かも。やたらとご飯の盛りにもこだわったりして、何だかビンボーくさいガキです。そのくせ食べる時間は相変らず遅くて、学校の給食はいつも遊び時間にまで食込んで一人で食べてるようです。
 みんなが掃除はじめる為に机を教室の片側に寄せてるのに、その中で一人給食を食べてる図ってのは・・・あぁ、父親にも覚えがあります。



9月28日(Mon)

 カーソルのの動きがなんとなくぎくしゃくするからたまには掃除でもするかと、マウスを裏返してローラーの辺りにたまったゴミを取除いて、さてこれでオッケーかなと思ってると・・・ん? かえっていっそう動きがおかしくなってきて・・・コノコノ! とか、力まかせにマウスを振り回していると、こんどはぜんぜん動かなくなってしまいました。とほほ。
 その上、面倒くさいからと、マックの電源落さないままにADBポートのマウスを抜差ししてしまったせいか、キーボードまでおかしくなってきたみたい。あぁ、キーがぜんぜん無反応・・・同時にイっちゃったみたい。マウスの抜き差しは必ず電源落してからとか書かれてたよなぁ・・・とほほほほほほほほ<なげーよ!
 予備のキーボードとマウス使ってるんですけど、それもなんだか使いづらい上に調子も今ひとつで、こんなのでお仕事してるとイライラするばかりでちっとも仕事が進まないから、新しいマウスとキーボード買わないといけないのか・・・う〜ん、いまさらこんなボロマックにお金掛けるのもバカらしいから、この際だからiMacに買替えるか。うん、あのまん丸マウスとキーボードもメチャメチャ可愛いからなぁ。今ならちょっとアタマの中身の薄めな若い女の子に「うちにiMacあるんだけど、見に来る?」とかってナンパできるかも。iMacナンパ・・・ぐふぐふ。
 しかし、15インチのモニターでお仕事するのはヤだな。あまり画面サイズが小さいと、少しばかり処理能力が早くても仕事の効率はまるっきり悪いから。その上、おにぎりマックで一生懸命お仕事してる姿ってのはあまりカッチョ良くないかも。
 でも、iMacでなにするのかと聞かれると返事に困るなぁ。いくらG3で早いとか言われても、あの程度のスペックなんて半年もすれば陳腐化するだろうし.・・・やっぱり若い女の子に見せて「かわい〜ぃ」とかなんとか言ってるすきに不埒な振舞いにふけるのが一番かも。いやん、
 やっぱりiMac買おう。ぐふぐふ、

 でも、APPLEのいつものパターンで、買いたいときにはきっと品切れなんだろうなぁ。もうみんながいい加減品不足でうんざりしてる頃にいきなり大量に出回ったりしても、その頃には次のマシンのスペックが出てるから誰も見向きもしなくなってたりするのかも。そうして大量に売残った在庫の投売りの時に買えば良いか。正月あけ位が狙い目かな。



9月29日(Tue)

ポルノグラフィ

 立ったままkissしていると、一瞬彼女の身体から力が抜けていくのが分った。最初は軽く、そしてすぐに濃厚で淫らに、お互いの舌をからめるようにして・・・

 そのまま首筋に唇を移動させると、明らかにそれと知れるほどに彼女の身体が小刻みに震えはじめる。それは、自分自身の快感の深さを知っている女の身体だった。わたしの両腕に預ける彼女の身体が少しずつ重くなる。その重みは、己の裡に溺れる事で一層貧欲に味わおうとする、彼女の快感そのもののように思えた。
 ブラウスの上から彼女の胸を愛撫する。固く勃起した乳首を乾いた布越しに刺激すると、わたしの首筋にまわした彼女の腕が縋るように閉じる。
 kissしたまま彼女のスカートの中に手を入れ、膝の裏側あたりを持上げるようにして小さなパンティを足首の辺りまで引下ろすと、そのまま一気に脱がせる。快感に潤んだ目が一瞬羞恥に染まるが、彼女自身の中心を捕えたわたしの指先の動きにすぐに目を閉じると、一層強くわたしを抱きしめた。

 彼女の右手がわたしのベルトにかかり、二人の指先がバックルのあたりで交差して、もどかしく何度か動く。
 ズボンと下着を脱ぎ捨てたわたしは、片足立ちしている不安定な彼女の背中を壁に押しつける。彼女の目の中にある欲望の色がわたしを駆り立て、そのまま半ば強引にひとつに繋がる。
 耳元で彼女の小さな悲鳴。

 すでに充分すぎるほどに潤っているのだが、不安定な姿勢のままの彼女の身体がわたしを強く締めつける。
 抵抗感とそれを越える瞬間の淫らな感触に包まれて時間の観念を失い、汗みどろになりながら、そしていつまでも彼女の襞のなかでわたしは溺れる。

 題名通りのポルノグラフィ・・・相変らずなに書いてるんでしょうね。まぁ、なにを書いても良いのが「Web日記」なんだと、今夜も開き直るしかないようです。



9月30日(Wed)

 明日は「都民の日」で学校お休みだそうです。えぇ?わが家では今日はじめて知りました。学校のお知らせにちゃんと書いてあったそうですが、奥さんはあまり字を読むのが好きじゃないし、僕の場合は子供の事にはすっかり興味を失ってるのでそんなお知らせなどは最初から読む気も起きないから、両親ともに子供の事をいかに把握してないかがバレバレ。

 と思って去年の日記読み返してみると、あぁやっぱり9月30日にはなにやらブツブツ書いてます。毎年同じようなこと書いて・・・つくづく進歩のないオヤヂです。でも、こんな日記でもちゃんと過去を振り返ることができるのかと思うとちょっと嬉しいなぁ。文字どおり、本人以外にはなんの役にもたたない日記だけど、書き続けていればそれなりに意味が出てくるのかも。
 最近は「なぜWeb日記を書くのか?」なんてことについて語る人が多いので、なんとなくそんな話題について書くのが気恥ずかしいような、いささかウンザリするような気分なんですが、みんな正直なところはあまりよく判ってないからこそ、そんな疑問が湧いてくるんでしょう。でも、ホントにインターネットってのはグーテンベルグが活字を発明したこと以来の画期的な出来事なのかも知れません。特に自らの思いを語るための方法を持たなかった市井の人達がそれぞれのコトバでそれぞれの思いを語りはじめる状況というものは、やはり何らかの前触れのような気がして仕方がないんですが・・・単なる駄文生産工場が無闇に増えただけで、所詮は「混沌」のごく一部を埋め合せるだけの単なる雑音にしか過ぎないのかもと思うことも当然あるんですけどね。
 ただし、雑音は雑音であるからこそ意味がある筈で、耳障りの良いコトバだけを聞いていたいと思っているわけではありません。
 そう、今夜もまた、僕にしか聞えない雑音の中で、僕だけに伝わる雑音を求めてネットの海をさまようのかも。

 「都民の日」で検索してみても、東京都のお知らせには大したことは書いてないなぁ・・・東京都の職員なんて大抵が地方出身の田舎者だから、「都民の日」なんてものにぜんぜん興味がないのかも。子供達にしても単にお休みが増えて嬉しい程度の感覚だから、つくづく意味のない休日。年末のクソ忙しい時期の天皇誕生日みたいなものかも。


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