デーテーペーな1日

1998.11.1~15


日記関係の発言はこちらで。

11月1日(Sun)


 脳腫瘍の専門医として数々の手術を執刀し、そこで様々な患者の生と死を見つめてきた筈の医師が、自らが一番よく知るその「脳腫瘍」に冒されること。しかも、それが数万人に一人という悪性のものであると知る時・・・それを大いなる運命のいたずらと嘆くことをやめ、医師としてはすでに自分のできることの限界を知るがゆえに、最後は患者としてなにが出来るのかと、自らの闘病記録をカメラの前に晒すことを決意したこの脳外科医の思いというものには、まずなによりも懺悔があるような気がした訳です。
 それは果して、なにに向けられた懺悔なのか・・・
 患者になって初めてその事の苦痛や絶望の意味を知ったと告白する医師の多いこと・・・そこにこそ現代の日本の医療の現場が抱える一番の問題があるような気がします。一体誰のための治療なのか? もちろん医師の側は患者のための治療と言うのだろうが、なんの知識も持ち合せない患者は医師の言うままに、苦しい治療や耐え難い手術をひたすら耐えることを強いられるばかりで、自らの意思というものを訊かれる事がほとんどない現在の医療現場での「治療」など、ぼくには真に患者の側に立って行われているものとはとうてい信じがたいのです。
 治療の効率によって結果を計らればかりだったり、治癒結果の棒グラフのひとつとして、或は「生」或は「死」として扱われることはぼくはお断りです。そんな「治療」なら、うけるまでもなく自然に任せるのが一番です。特に不治の病であれば余計な治療を拒否して、病に伴う痛みや苦痛の低減だけあれば充分です。

 ドキュメンタリーの後半ではすでに手術も不可能になった医師が家庭で家族の看病をうけているのですが、病気の進行に会わせてどんどん赤ん坊に退行していく父親に寄添って微笑む7才の少女の笑顔がとりわけぼくには切なくうつりました。ただし・・・ある意味、彼の人生をうらやんでいる部分もどこかしらにありそうでした。

 残される家族の思い出のために、でくの坊の身体を預けることも必要なのかと・・・意識のないままに流動食を鼻から注入され、意識のないままに排泄する夫を看病する妻の様子を見ていて、ふとそんな思いにもかられました。
 数万日の人生の過多を思いめぐらすことは、やはり無意味なことのような気がします。



11月2日(Mon)

 そろそろ事務所も寒いからストーブも出さないとなぁなどと思っていたら・・・あぁ、今年は石油ファンヒーターは片づけてませんでした。えぇ、事務所に1年間出しっぱなしでした。奥さんの扇風機の事などはとやかく言えません。
 そうそう、居間の扇風機がいつの間にかなくなってるので子供達に訊いてみると、なんでも昨日洗面所で奥さんがきれいに掃除してたとか。このままずっとあるものかと思っていただけにちょっと残念。<残念だったのか。
 しかしなぁ、衣替えやら季節の電化製品の片づけなんてネタでえんえんと引きずって日記書いてるようで、我ながらそうとうに情けないかも。もう少しなんとかならないものかと・・・考えてみても所詮はそんな程度の日常しか送っていないからなぁ。致し方ないと言えばその通りなんでしょう。
 代りばえのしない日常に代りばえのしない登場人物が日々往来するだけの退屈な台本からは、いかなる劇的な日常も出てくることはないようです。かくの如き退屈な日常こそ、つまりは「人情裏日記」の正体なんでしょう。
 そうした「人情」や「裏日記」というコトバの響きの中に、ハードボイルドでニヒリスティックな印象が付きまとうのは、「おづやすじろう」のローアングルから眺めるあの執拗なカメラ視線にどこかしら共通するものがありそうです。<ウソ。

 夕食はラーメンでした。さすがにインスタントラーメンの袋をバリッと破いて片手鍋にポイって奴ではなかったんですが、そうであったとしてもなんら文句があるわけではありません。はい、それはもうゼンゼン・・・何せ、ハードボイルドでニヒリスティックですから。



11月3日(Tue)

 なるほどなぁ・・・「祝日はおまけのようなもの」って、とてもよく実感できます。
 週に1度のきまった休日ではなくて、いつもの「ある日」が思いもかけずにお休みとなった祝日という存在は・・・どこか、普通の1日の外側にぶら下がったもうひとつの日常の中で、コチコチと時間が過ぎていくような気がします。無駄に過してもなんら痛痒を感じない1日。ひたすらダラダラしてみたり、なんとなくぼんやりしてみたり・・・おまけの1日をどう過すかには決り事もなければ強制される事もないのかも知れません。
 ふと考えてみると、僕の人生そのものがそんな「おまけの1日」に充されたもののような気がしてきました。
 こんな風な怠惰な日常を僕自身が送っているなんて、数十年前の僕には想像もつかない事でした。なにも望んでいなかった筈の世界で、思いもかけぬ程のものをポケットいっぱいに詰込んでしまった僕にとって、それからの人生そのものが「おまけ」であるような気がしていました。もっとも、自分の人生を称して「おまけ」と書くのは、そのおまけ的人生にかかずり合うことになった僕の家族に対してあまりにも失礼な気はしますが、やはり、僕という人間はそうした「確固たるもの」などは最初から持ち合せていない、「おまけ的人生訓」によって生きている奴なのでしょう。
 単なる「ぐうたら」と言った方がより一層わかりやすいんですが。

 おまけ的日常を綴る日記・・・あぁ、「おまけ日記」の作者は別なんで、そのあたりは間違えないように。



11月4日(Wed)

 夕暮れと共に、「あぁ日記書かなきゃ・・・」などと不明な焦燥に駆られるオヤヂって、この広い世界の中でもまだまだ少ないかも知れません。
 しかも、その日記と呼ぶものも公開を前提としてる「Web日記」なんて代物だったりすると、その胡散臭さは格別です。僕なんかに言わせれば、そうまでして書かずにいられない事の動機の方が「日記」の中身よりよほど気になります。寂しいからってのもかなり重要な動機のひとつだと思いますが、それだけではない、いろいろと不明な動機や理由があるような気がします・・・なんて人ごとのようです。えぇ、勿論その理由はナイショなんですけどね。

 書かずにはいられない思いに駆られて次々とコトバを重ねる人というのも最近増えてますよねぇ。少し痛々しいような気がすると書くのは、あまりにいい気な感想だとは思いながら、そうすることで自分自身の中で燃上がるものの正体を確かめようとする、その切実さが痛いほど伝わってきて、僕などはただただコトバなく見守るだけです。

 それは「苦痛」に似ているけど、どことなく甘美な匂いのする苦痛のようで、その中でもがくことにはどこかしら性的な快感があるような気さえします。
 「苦痛」と「快感」の、その表情の違いは実は本人にすら判らないのかもしれません。
 そう・・・思いきり掴んだ乳房に応える表情には、そうした思いの丈がないまぜになっている事は言うまでもありませんから。

 途中から文字の色変えてセンター揃えにしようかとも思いましたが、これはこれでこのままで良いような気がするので、いつもの体裁のままにしておきます。
 うん、なんとなく私信風味なんですが・・・



11月5日(Thu)

 また今日は取立てて書くことがないなぁ・・・いえ、書きたいことはあるんですよ。ちょっとまとまった時間さえあれば書きたいなと思うことはいろいろとあるんですが、あまり落ちついてものを考える時間というものが今ひとつないようです・・・なんて、時間のなさを言訳にして、あたかも作家気取りですが、ただの「日記」書くのに時間が必要なわけもなし、適当に今日あったことやら今日なんとなく思ったことなどをつらつら書いてみせればそれで1日の日記は完成する筈です。
 要は単なる日常記録なんですから、ことさら「日記」に面白さやら為になる蘊蓄などを求めてもしかたないから、ここはやっぱり不明な情熱でフォントカラーを変えてセンター揃えにした日記を・・・あぁ、またか。
 って、最近一部の方から誉められてどうやら調子に乗っているらしい「不明日記」なんですが、所詮は寂しいオヤヂの饒舌な妄想による怪しげな産物なので「アレは本当にあったことですか?」などと真顔で尋ねないように。「全部妄想のウソ日記だぴょーん」と何度も書いているでしょう。えぇ、本人が言うことなので間違いないと思いますので、そのあたりをあまりつつかないように。

 奥さんってばぁあああ。完全にやる気の失せた瞳で「今晩の夕食ナニにしよーか?」などと僕に訊かれてもなぁ・・・「買物行かないと冷蔵庫になんにもな〜い」などと、気怠く囁かれると・・・「はい、小僧寿司でも買ってきます」と弾かれたように席を立つ僕のこの行動、は果していかなる条件反射なのか。とほほのほ。



11月6日(Fri)

呆然と起きる・・・

喉の奥にかすかな違和感があって、意識して唾を飲込もうとしている自分に気づく。

少し風邪気味なのか・・・

別にそれでなにかを確かめたい訳ではないのだが、独り自問する。

珈琲はいつもより濃いめに・・・

寝不足からではなく、夜から引きずった「怠惰」が我ながらうとましくて苛立っていることに、更に舌打ちする。

なにもしない一日・・・

その為にあくせくと外出する。銀行に2度、スーパーの玩具売場に一度。プレゼントは天体望遠鏡と筆箱。

来週のわたしを予約する・・・

ケーキーに書き込むための名前を尋ねられて、一瞬躊躇する自分自身に気づく。かすかな罪悪感。

なにもしない一日・・・

つまりは、なにもできない一日。ひたすら呆然とする為に、モニターの前に立つ。スイッチは朝から入ったまま。

空っぽのコトバをあてもなくまさぐって、やはり空っぽだったのかと改めて知る・・・つまりは、そんな一日。



11月7日(Sat)

 わが家の奥さんは昼も夜も食事の用意をしておいて万全の体制で出かけて行きました。もっとも、昼に用意したのはおにぎりだし、夕食はハヤシライスを温めて食べるだけと言うことで、それほど大した準備でもなかったんですが、こうして夕食の準備までしてあると言うことは、帰りはきっと遅いんだろうなぁ・・・えぇ、帰りの時間は訊きませんでした。と言うよりも、「訊けなかった」が正解です。
 でかければ大抵が朝帰りで、先日などはあろう事か3日も家を空けて関西方面にまでバカげたオフミに出かける始末で、そんないい加減な僕の方から、奥さんの帰りの時間を訊くなんて・・・そんな所行が出来るはずもありません。
 などとしおらしい事を言ってますが、要は突っ込まれるのが怖いだけなんですけどね。
 これから暮れの忘年会シーズンに入ることだし、うっかり奥さんの機嫌をとりそこねて外出禁止令でも出た日にはあなた、せっかくのお楽しみがふいじゃないですか。オフミ好きのテロリンオヤヂからオフミの楽しみを取りあげたら、日記書く意欲が一気に失せてしまうかも。<あぁ、そんな動機で日記書いてたのか。

 処で、今日のお出かけっていったい何だったんでしょう? 学校のクラスのお友達のお母さんと言う事でもなし、同窓会という訳でもなさそうだし、僕には全然判りません。そのあたりの事も迂闊に訊けないほど、最近は後ろぐらいのか、僕は。<多分そう。

 そんな事を言ってるうちに、奥さんお帰りです。まだ午後7時前で随分と早いけど、昼の1時からずっと中華料理食べながらお喋りだったらしくて、さすがにお疲れだったようです。もっとも、2次会のカラオケに行こうと頑張ったらしいけど、誰もつき合う人がいないから仕方なく帰ってきたんだとか。あぁ、僕も今夜はカラオケはどうもなぁ・・・今度つき合いますんでその時にでも是非。



11月8日(Sun)

 昼間からストーブを前にしてぼんやりしていると、ついうとうとしてしまって・・・起きてみると何だか頭が痛いなぁ。
 これって石油ストーブの不完全燃焼による一酸化炭素中毒ってことはないでしょうねぇ。1年ぶりに引っぱり出した石油ストーブの、あの独特の匂いってのがいやなんですが、寒がりの子供達は温風の吹きだし口の前に陣取って縮こまってますが、あれって大丈夫なのかなぁ。
 そう言えば、この季節になると「練炭火鉢の不完全燃焼で一家全員が中毒死」なんてニュースがときどき新聞紙面を飾ったりするけど、あれもヤだなぁ。何より、練炭火鉢をいまどき使ってる家庭というのがビンボーくさいし、そんなものが置かれた日常の中で家族全員が死んでいるという状況が、何だかとっても恥ずかしいような気がします。 ディズニーランドの帰り、高速道路の側壁に激突して一家全員即死なんてことなら、何となくその非日常ぶりに納得できる気がするんですが、練炭火鉢やガス湯沸し器の不完全燃焼で死んだりするのは今ひとつカッコワルイかも。
 でも、一家全員死んでたりするとわが家あたりは死体の発見が遅れそうな気がするなぁ。親戚も少ないし自営という事で会社を無断欠勤して怪しまれると云うこともなさそうだし、学校だって子供達が休んだ処でわざわざ確認の為に家の様子を確かめる事まではしないだろうから。
 う〜ん、家族4人の生活などと言いながら、そうした点では独居老人の孤独と大して違いはないかもしれません。改めて僕たちの住む日常というものの関係性の希薄さを感じることもあります。ただし、それがイヤという訳ではないのが一番の問題なのかも。

 中毒死なんて事になると死因に不審があると見なされて警察で検視されることになるんでしょう。その結果、「前夜に性交のあとあり」なんて死体検案書に書かれたりするとメチャメチャ恥ずかしいかも。<って、死んでから何を恥ずかしがってるんだか。



11月9日(Mon)

 15日は子供達が友達呼んでわが家でお誕生日会をするんだとか。
 毎年恒例でいい加減親の方は飽きてるし、いかにも「類は友を呼ぶ」と言った有様のビンボーくさい彼女たちのお友達を眺めてると、なんとなく滅入ることも多いから、そうしたバカげたイベントもそろそろオシマイにしたいところなんですが・・・こういうのって、いったい幾つぐらいまでやるもんなんでしょう。ここの処連日そうした友達と打ち合せと称して夕方暗くなるまで遊んでます。で、当日に何かするのかと訊いてみると、例によって正美は自作の「こわい話し」やら「面白い話し」をするんだと頑張ってますが、いざ本番になるとそんなものを真面目に聞いている奴なんてだれも居なくて「ワーワーきゃーきゃー」と、ひたすら騒がしいだけなのが例年のことなのに、今年もまたそんなものをやるらしいです。去年も同じ事やって大失敗だった筈なのに、もう忘れてるようです。
 麻美は麻美で、トランプ手品を披露するつもりらしいけど、最初から赤と黒に分けたトランプ持ち出してきて「こっちから1枚抜いて」って言われてもなぁ・・・誰でもそんなネタ知ってるって。本人だけが得意そうな処がなんともバカ丸出し。

 ケーキは手作りしたいとか言ってたんですが、そんなものを呑気そうに作ってるヒマはなさそうだから近所のケーキ屋さんに注文することにしました。なんでも「お猿のケーキ」とかのバカっぽい奴が奥さんお気に入りらしくて、わざわざ「不二家」で予約してきました。

 正美は誕生日のプレゼントは「天体望遠鏡」だとか。最近夜中にベランダで秘かに星空眺めてるらしい。飽きっぽい性格なので買ったところで直ぐに見向きもしなくなると思うけど、父親の方が子供にかこつけてホントは欲しいらしい。がはははh、Webでいろいろと検索中です。
 麻美はプレゼントは筆箱が良いとか。なんだか夢のないプレゼント希望だけど、そんな処も麻美らしいのかも。



11月10日(Tue)

 なんとなく調子がでないのはいつもの事で、そう言えば身体の具合も今ひとつのようです。まぁだらけてるだけで、取立てて体調が悪いという気もしないので、普段と同じといえばそうなのかもしれません。いつもダラダラしているので、そんなのが常態となっているような処がそもそも問題なんでしょう。
 ただし、喉の奥がいがいがする感じは、ちょっと風邪のひき初めに似てるかも。
 そういえば、昨夜はお風呂のお湯がすっかりさめていて、お湯が温まるまでぬるま湯の中でぼーっとしていたのが悪かったような気がします。
 あぁ、そんな事を書いているとなんとなくほんとに「風邪っぴき」になったような気分がしてきました。えぇ、僕の場合は体温はかってちょっとでも熱があるのが判ったりすると、それまで平気な顔してた癖に一気に病人になってしまうタイプなんです。医者から診断されるととたんに病人になってしまうから、最初から病院に行かなければいつまでも病人と認定されることもないから、つまりは僕は病人じゃない・・・昔からそんな風に考えていた人間です。まぁ、医者嫌いの言訳なんですけどね。病院には注射とか検査とか、そういう「痛い思い出」しかないせいですが、要は怖いだけなんでしょう。
 気休めに風邪薬ぐらい飲んでおくか。

 あぁ、いい歳して病院がいやだとか痛い注射が怖いとか言ってるのも恥ずかしい限りです。でも男の場合って案外そんな人が多いような気がします。やっぱり基本的に弱い生き物なんでしょうね。
 「うん、そうだそうだ」と、誰にともなく同意を求めたりする訳です。



11月11日(Wed)

 最近日記が非常に手抜き風味なんですが、別になにかあって特別に忙しい訳ではありません。
 まぁ、最近のお仕事が夜にかかる場合が多いので、どうしても夕方から夜にかけて書く場合が多い「人情裏日記」の方が影響を受けて、なにかと慌ただしいのは確かです。
 もっとも、本当の処はいつもいつも言っているように、単に「Web日記」を書くことに飽きているだけなんですが、そろそろそんな言訳自体にも飽きてると言うのが正直な気持です。
 飽きてる飽きてると言いながら、結局こうして日記を書いてるんですが、正直言ってどうして毎日「Web日記」を書くなんて事にこだわるのか、自分でもよく判らないようです。繋がりを求めてと言うには人の好き嫌いが激しすぎるし、日記以外にメールでも書いて直接的な繋がりを求めると言う事も最近は特に少なくなっているし、メール書いたとしても精々が1行・2行の実にそっけないメールで、あぁ、これの何処が繋がりを求めている人間のメールなのかと、我ながらそう思うこともとても多いんですが・・・マジで10行以上のメールって、最近ではほとんど出したことがないような気がします。
 だって、用件なんて大抵2・3行で終ってしまうし、それ以上メールが長くなりそうなら、日記に「私信」のかたちで続き書いてみたりで、どちらにしても手抜きな事には変りがないのかも。日記もメールも「いい加減」と云う言葉がなにより僕の場合のキーポイントのようですから、いちいち僕のコトバやメールにがっかりしたり憤慨したりするのは間違ってるような気がします。と、なんとなく及び腰な言訳など。
 はい、基本的にダメな奴ということで、ひとつ。

 今夜の「月の出」は何時なんでしょう? 誕生日プレゼントと言う事で正美が言っていた天体望遠鏡が昨日届いたので、正美と一緒に「月はどっちに出ている?」とベランダで夜空眺めているんですが、肝心の月がいまだ見つかりません。単に天気が悪くて雲に隠れているだけなのかも知れませんが・・・月ってほんとにどっちから出て来るんでしょうか。
 そんな事も知らなくて天体観測とか言ってれば世話ないですね。



11月12日(Thu)

 僕の小さい頃は、そのまんまのネーミングで「たて笛」と言っていたような気がするんですが、近ごろは「リコーダ」って呼ぶんですか? まぁ「たて笛」でも「リコーダー」でもどっちでも良いんですが、最近わが家の子供達がなぜかそんなものに凝ってます。朝起きるとさっそくピーピーやってるし、学校から帰る途中からすでに口に咥えてる始末で、とにかくうるさいったらない訳です、これが。
 朝はほとんど夢うつつなんでいくら枕元で騒がれても大した実害はないんですが、夕方のくそ忙しい時間にへたくそな二重奏聞かせに事務所までこられて、耳元でピーヒャラやるのだけは勘弁して欲しいんですが・・・えぇ、僕は日記書くのになにかと忙しいんだから勘弁して。
 音楽など鳴っているとただでさえ集中して書けないのに、後ろでうろちょろしながら笛など吹かれたりして日記など書けるわけがありません。ついつい不機嫌な声で「2階でやりなさい!」などと叱られるんですが、父親が不機嫌な訳が日記を書くためと言う事だと、子供達にしてみればかなり八つ当り気味に思えるのかもしれません。
 まぁ、父親は一日中頑張ってお仕事してる事になってるんで、毎日毎日つまらない「Web日記」を書くことと読むことにはまっているとは思いもよらないんでしょうが、ときどき訳のワカラン連中が「お父さんのお友達」という事で押しかけてきたり、お仕事と称して連日明け方近くまで一体なにをやっているんだろうかと、最近では疑ってるふしがあります。子供達がその内ネットサーフィンなど初めて、父親のあやしい日記などを見つけたら、果してどうなることやら・・・正美あたりは絶対「Web日記」を書きそうな気がします。
 あぁ、親子で「不明日記」など書いてたりしたら処置なしですわ。

 音楽の授業の宿題という訳でも無さそうなのに、どうしてそうも毎日ピーピーやってるんだか。飽きるまでだとは思いながら、それまでが延々としつこいので往生します。
 それよりも、小さい頃夜に笛吹いてると蛇が出てくるとかって母親にこっぴどく叱られた覚えがあるんですけど・・・あぁ、僕もそんな事をやっていたようです。



11月13日(Fri)

 仕事もしないで朝一番からお買物です。その買物と云うのも、やれお風呂のフタが破けたから買ってきてとか、セーラームーンの目覚し時計の電池がなくなってるだとか、日曜日の子供達のお誕生会の為におやつ買っておいてだとか、実にもうくだらない用件であちこち駆け回るハメに。あぁ、肝心の土曜日の為のお買物が何もできてません・・・午後からもう一度買物に行こうと思ってたら、今度は奥さんが外出するんだとか。
 わが家の奥さんの買物って、それはそれは時間がかかって、つき合う人間にとっては難行苦行なんですが、最近は僕の方が何かと利口になってそんなお買物には最初からついていかないことにしてます。奥さんの方も一人で出かけて思う存分ウィンドウショッピングに時間かける方がなにかと気楽なので、僕を無理につき合わせることもなくなってきているのも助かってます。まぁ、今までは単に運転手としてどうしても必要だったんですけどね。
 そうなんです、わが家の奥さんは道を覚えることにゼンゼン関心のない人なんですけど、車で15分ぐらいのそのお気に入りのショッピングセンターまでの道を最近ようやく覚えて、一人で運転して行けるようになったからなんです。
 しかしなぁ・・・1時すぎから出かけて、帰ってきたのは6時前なんですが、なにを買ってきたかというと、お誕生会にくる子供達に帰りに渡すお返し用のプレゼントのハンカチだけってのはなぁ。4時間も5時間もウロウロしていてこれだけって・・・奥さん、僕なら10分で済む買物だと思うんだけど、「とっても安かったんだよ」と嬉しそうな奥さんにはそんな事は思ってても言えません。機嫌の良いときは先ずおだてておくに限ります。えぇ、わが家の奥さんは結構怖いけど、基本的におめでたい人だから扱いはそれほど難しくありません。きゃー。<ちくられたらマズいって。

 まぁ土曜日のお買物は当日時間ありそうだから、みんなが集ってから買えば良いか。考えてみればナニ買っていいんだかよく判らないのに買物しようとしてました。がはははh、スマン。
 などと訳のワカラン私信などをひとつ。



11月14日(Sat)

 今日は早くからお出かけなんです。しかもガキ連れて。でも、オフミと言うウワサもあります。はい、またもやコソコソやってます。すいません、最近そんなのバッカリ。
 はい、仲間内なれ合い日記とよばれる由縁です。イカンなぁ・・・傍目で見てると相当に気色が悪いんだろうなぁ。「なんだこいつらは、ケッ!」と、僕自身が外から眺めてる立場だったらきっとそう思います。でも、そんなのがムチャクチャ楽しいんだなぁ、これが。がはははh、

 何時ものように、いや何時も以上に手抜きの予定日記を書いて本日の日記はオシマイ。<しかし、メッチャ手抜きやん。
 まったくなぁ・・・こんなものなら書かない方がましな気がするけど、それを言ったら「Web日記」なんてものは書けません。

 またもや朝帰りの予定なので明日が忙しいなぁ・・・帰ってすぐに予約してあるケーキをとりにいかないといけないし、午後からはガキのお誕生会のお付合いしなければいけないのかなぁ。あぁ、そのまま昼寝したいけど、奥さんの手前そういう訳にもいかないのかも・・・人生なにかと辛いことが多いようです。



11月15日(Sun)

 やっぱり子供は元気です。みんなでお喋りしながら随分遅くまでおきていたし、寝袋ひとつで床の上にごろ寝だったのに朝はちゃんと元気に起きてきてます。昨夜に引続いての「お誕生会」だと言うのに、微塵も疲れた様子がなくて夕方まで友達と大騒ぎしてました。えぇ、やってきたのは例によってビンボーくさいそこいらのガキばっかり。小学3年生だと言うのにやたらとでかいガキが一人居て、麻美より頭ふたつ分ぐらい大きくてなんだか同級生とはとても思えないぐらい。まぁ、うちの子が特別製に小さいから余計に目立つんでしょうけど。もっとも、「お誕生会」のあいだはずっと寝ていたんでなにも知りませんけど。
 えぇ、昨夜は奥多摩まで出かけて、最近話題の「しし座流星群」を眺めようと言う魂胆・・・は単なる名目で、結局やっていたことと言えば河原でバーベキュー食べて、夜中にけんちん汁作って、あとはみんなとひたすらお喋りと言う、いつもの「オフミ」だったんですけど。家族サービスに名前借りて「オフミ」をやってしまおうと言う姑息な魂胆だけでした。
 結局、僕は流星は見れませんでした・・・と言うか、もっぱらお喋りに忙しくて夜空見上げてしんみりしてる時間なんて全然なかっただけなんですけど。一晩中のオフミはさすがに疲れます。もうそろそろ「朝までオフミ」なんてバカげた騒動からは卒業した方が自分のためかも。そのうち、オフミの途中で突然死なんてことになるとシャレにならないかも。

 今日はヘロヘロでなに書いてるんだか自分でもよく判らないから、この辺でオシマイ。

 子供もだんだん大きくなると「お誕生会」やら「クリスマスパーティ」にも親としては興味がなくなってかなりいい加減なんですが、今日のは特にいい加減でまるっきりなにも参加しなかったからなぁ・・・あぁ、夜になって子供達の食べ残しのケーキは食べました。「不二家」のケーキはやっぱりまずいんだとか・・・外見の飾付け見て「かわいい〜」とかって奥さんが決めたのになぁ。いまさら文句言われても・・・


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