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12月30日(Wed) 彼女がわたしを理解することが決してないのは興味がないからではなくて、それに触れることでいっそう自分には理解しがたいものを見ることを避けようとするからのようです。過去についてあまり訊くことがないのも、傷つくことを恐れるあまりというよりも、目に見えぬものの存在に思い惑うことの愚かしさを本能的に知っているせいでしょう。触れることで過去に立返る記憶のあることすら知ろうとしないのは、まさにわたしという人間の理解しがたいその狷介さと共に生活する上での知恵のようなものなのかも知れません。 ただし、なにも思うことなく自らを生きていくと言っても、日々の暮しのなかで思うことはきっと多いのでしょう。日常のくり返しを彼女に求めても、わたし自身はそんな場所での己の不在がちの言訳をするでもなく、彼女の様子にも何事も気づかぬふりをしているばかり。 至極当然なコトバにも答える事のできないわたしは、不機嫌を装うことで辛うじて「自己欺瞞」や「嘘」から逃れようとする姑息な人間のようです。その事に気づいていっそう不機嫌になるというのも彼女にとってはあんまりな仕打ちだと思いながら、自らを律することのできない人間はかくの如く愚かな振舞いに終始するしかないようです。 袋小路の向こうに見えるものを、恐れているのか望んでいるのか・・・答はすでにそこにあると言うのに。
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