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2月11日(Thu) 車のウィンドウ越しに眺める限りは冷たい雨のようだったが、家に戻って2階の窓から見る頃には、大粒のぼたん雪があらかじめ濡れている道路に少しずつ降りつもっていた。氷を踏みしめるように、ざくざくと音を立てて車が走り抜けていく轍の跡を、それでも辛抱強く白く変えようとして降る雪。そうか、今年初めての雪か・・・ 降りだしたみぞれ混じりの雪でうっすらと白くなった公園を眺めて酔狂にも散歩がしたいと言いだした子供達の後から、手袋をして傘をさして、「やれやれ」と誰かに向けて言訳しながら、その実ひそかに楽しんでいるのは我ながら子供じみた振舞いだと自嘲してみるのだが・・・ 湿り気を帯びた雪を掌に受けてみるとすでに結晶は跡形もなく、氷の粒を含んだ水滴がポトリと落ちてはたちまちの裡に冷たいしみとなってナイロン地のわたしの手袋を小さく濡らした。 襟元が少し寒い。誰もいない公園の、そのひとけのなさにほっとするような・・・その癖、なにかをどこかに置き忘れてきたような気がしてしきりと心が疼くのだが、あえてなにも考えずにいようとするのは、こうした冬枯れた景色の中に立つわたしを包む愚かしい感傷とある種の諦念を少しばかり恐れているかのようです。 今日の雪は明日の朝にはただの凍ったぬかるみと化すだけのようです。 はしゃぐ子供達を遠くに眺めながら、思いはいつも此処にはないのかも知れません。
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