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9月7日(Mon) 有名人の死亡ネタ(ネタじゃないって)ってのもけっこう好きでちょくちょく書くんですが、「黒澤明」に関してはそれほど感慨はないなぁ・・・小さい頃に見た「7人の侍」や「天国と地獄」は、これはもう紛れもない娯楽作で、映画館の暗闇の中で繰広げられる映画的快感にただただ耽っていれば良かったという記憶があります。 そう、「なんとかグランプリ受賞」・「世界のクロサワ」といった余計な惹句やセールスコピーではなくて、面白い映画だからあの頃の観客は映画館に足を運んでいた筈です。映画全盛の時代で娯楽に飢えていた観客達は、テレビコマーシャルに左右されることもなく、自分達の「面白い映画」を観たいという欲求にひたすら忠実だったようです。 いつの頃からかなぁ・・・なんとなく「クロサワ映画」というものは、かしこまって映画館で拝見しなければいけない「名画」になってしまって、僕自身はすっかり興味を失ってしまいました。まぁ、かわりにその頃熱中していた日本映画といえば怪獣映画の類だったんですが。 所詮、「どですかでん」と「ゴジラ・エビラ・モスラ・南海の大決闘」を同列に論じてどちらが面白かったと比べるのは無理がありすぎます。 僕の中では「黒澤明」よりも、「堀田善衛」の死亡記事の方に思うことは多いようです。別にこの小説家の大ファンだったという訳でもないのですが、また一人「戦後文学」を語る上で重要な作家が居なくなってしまったことに感慨深いものがあります。まぁ、単なる僕自身の感傷なんですが、「戦後文学」とひとくくりされるような作家によって、自分自身の考え方の基礎が造られたという想いがあって、そうした作家の名前には特別な実感があるようです。 作家には自己の作品というものが残るんですが、やはり同時代に生きていた実感を失ってしまうことはなんとなく寂しいような気がします。
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