デーテーペーな1日 デーテーペーな1日


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8月17日(Mon)


三方を深い緑に囲まれた「この場所」の
そのあまりの静寂が
わたし自身のココロを深く満たして
飽きることがなかった

どこまで行っても
だれ一人すれ違わぬ魔法の森の小径のように
ここではひぐらしさえも
遠慮がちに啼いているようだった

山際におりた深い霧の向こうには空は見えず
白い光に包まれた「この場所」を
一層曖昧な空気が包んでいた

歩くほどに
森は更に深くなり
足下はいつしかじっとりと濡れて
森は濡れ光る女の肌のように苔や羊歯類に覆われていた

やがて
森との境界をサラサラと水音を立てて
澄んだ清流が
何処とも知れぬ森の奧に流れ込んでいた

その流れに沿って続く小径・・・
ほの暗い森の奧へ通じる小径の
曲がり角の向こうに
「あなた」が待っているのではないかと
何故かしら
しきりとそんな気がして
わたしは後戻りすることができず
一層、森の奥深くへと迷い込む

遠くでわたしを呼ぶ子供達の声が聞えたような気がしたのだが
こんなにも深い霧の中では
しかと確かめる術はなかった

 深い霧の中を歩くと、その視界のなさと冴え冴えとした空気のせいか、いっそどこまででも歩いていけそうな気がして・・・諦めて後戻りするのに往生する事があります。
 このまま人しれずこの世界から消え失せてしまうのも、わたし自身の終り方としてはなかなか面白いかもと、ふとそんなことを妄想してみたりする朝でした。


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