デーテーペーな1日 デーテーペーな1日


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7月19日(Sun)


 まるで秋空のように糸を引いた雲が空一面にかかった夕暮前・・・まだ暮れるには早すぎる時間なのだが、ほんの少し空の青さが深くなったような気がする。
 空気は乾燥してさわやかなのだが、ひんやりした手触りが感じられるのは、明日の雨の気配がどこかしらに潜んでいるせいなのかもしれません。

 最近の外出ではそれがお決まりになったようで、彼女はゆっくりと店内を廻りたいというのでわたしと子供達は入口で別れて2階にある書店へ。何冊か目に付いた本を選ぶと、何時ものようにブックカバーは断って紙袋に入れられたそれを抱えて、もう一度店の外に出る。子供達にも好きな本はないかと訊いて見るのだが、やはり本にはあまり興味はなさそうだった。
 飲食店に周りを囲まれた中庭にでると、そこに置かれたベンチに座っていま買ってきた本を読みはじめる。
 子供達は缶ジュースを抱えてそのあたりを笑いながら駆け回っているようだった。たまに、ベンチの端に横向きに座ったわたしの背後に来て、そのまま私の背中に寄り掛ってしばらくじっと座っている。なにかしら、子供達の小さな背中の感触がひどく新鮮に感じられた。それは、穏やかでとりとめのない手触りの日常がわたしの背中を通して少しずつ広がっていくようだった。
 なにも言わぬまま、わたしの背中にもたれては空を見上げ、なにやら雲のカタチをあれこれになぞらえる作業に熱中しながら、そうしたことに迷いも不安もない子供達の様子に改めてわたしは羨望するのだが・・・それと同時に、その思いがけない感触に触発されてわたしの裡に目覚めたものは、実は「諦念」と「罪悪感」でもあった事にいささか戸惑いながら、何故そうなのかについてはあえて気づかぬフリをしていた。

 あいも変らず、とりとめもない妄想に捕えられているようです。わたしの「願望」と「欲望」をただ恐れているだけなのかもしれませんが、実はすでに果され或は満たされているからこそ、それを恐れているだけなのかも知れません。


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