毎夜毎夜
「あなた」を求めて電子の海をさまようのだが今夜ばかりは
此処に来ればよいのだと
ふとその事に気がついて
降るような星空の下
ボンヤリと「あなた」を待ってみては
なにやら古めかしいうたなどを口ずさんでいると
いつの間にか僕の後ろから伸びた手が
コノコ ダアレ と
目隠しをする
背中に感じる「あなた」の温もりに
今夜ばかりは何も思い惑うことはないのだと
振り返った僕は
強く「あなた」を抱きしめて
年に一度の逢瀬に口づけする
明日になれば再び見失ってしまわぬようにと
秘かに「あなた」の腕を縛り付けたことは
実は誰にもナイショです