デーテーペーな1日 デーテーペーな1日

日記関係の発言はこちらで。
1月17日(Sat)
 あの日の衝撃が、やはり全てのきっかけだったようです。

 無惨に倒壊した高速道路の橋桁こそ、まさに僕たちの「バベルの塔」そのものだったのかもしれません。
 あるいは・・・「滅びの道」のとばくちで、ドウと倒れ伏した一頭の恐竜の屍(しかばね)のようにも見えました。

 進化の絶頂と思えたのが、つまりは終末へのプロローグにしか過ぎないのではないかという予感に打ち震えながら、ただ呆然とテレビを眺めることしか出来なかった僕自身の、あの日の「虚脱感」の意味を、あれから何度も考えてみました。
 日がな一日、テレビのブラウン管の中でくり返される惨状を「見る」事で、僕自身の裡に湧いてきたのは・・・怒りでも悲しみでもなく、例えようもないほどの虚脱感でした。
 最早、全ては「終ってしまった」のでは・・・そう、3年前の1月17日とは、この世の審判の始りではなく、まさにこの世の終りを告げる弔鍾だったのではないのかという、執拗な予感にも似た感情にさいなまれ続けていました。
 人間にとって「死」が「日常」と分ちがたく繋がっているように、人類の滅亡もまた僕たちの日常のすぐそばに横たわっているのでしょう。

 1月17日の早暁・・・なにやら「のっぺらぼうな誰か」が、そう僕たちに告げようとしていたのかも知れません。

 街から瓦礫が取除かれ、空地にモダンな高層マンションが林立しても、生残った人間達があの日秘かに抱いた絶望感はいつまでも消えることはないのでしょう。やはり約束された結末は間近に迫っているのか・・・ 


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