デーテーペーな1日 デーテーペーな1日

日記関係の発言はこちらで。
12月11日(Thu)
 「SFは絵だ」といみじくも喝破した人間がいたと思いますが、だとすると、バーチャルな電脳世界の中に目覚めた生命体等と言うモノは「SF」としては、なかなかに扱いにくい素材なのかも知れません。特に、ライフゲームの貧相で面白味に乏しい画面をつい思い浮べてしまうと、この物語はやっぱり「リアル」さに欠けるようです。
 本日は仕事もしないで久しぶりに新刊書を読み読みする一日でした。そんな訳で、めずらしく本日の日記は書評日記風かも。

 なんだかんだ言いながら、結構こんなジャンルが好きだったりするようです。
 思いがけないベストセラーとなった「パラサイト・イブ」がフロックでないことを証明するためにもなにかとプレッシャーのかかる瀬名秀明の長編第2弾「BRAIN VALLEY」は、今度は「脳」と「神」がテーマのようです。
 ところどころにギョッとするような形容詞があったり、ちょっと小説としては耐えられない類の日本語は・・・まぁ、上手な日本語修行の為に読む文章ではないと言ってしまえばそれまでなんでしょう。人物が描けていないだのといった、こうした類の小説に必ず冠せられる難点についても、まぁご本人自身が一番実感しているはずでしょうし、これもこの小説にとっては大して重要な部分ではないのかもしれません。
 ただ、上下巻800P以上の長編にしては後半の謎解き部分が思いっきり端折りすぎでしょう。主人公「孝岡護弘(たかおかもりひろ)」の過去に関する部分がとりわけ重要だと思うのに、中途半端なままで投出してしまったような気がして、読者としては欲求不満が残ります。息子との関係も、いまどきそんな事で真剣に悩むかよ?と、僕などにはぜんぜん切実さが感じられません。
 途中までは半村良の「石の血脈」に通じるような壮大なウソ話を期待していたんですが、そのあたりもちょっと欲求不満が残るかも。
 ま、ネタばらしはこうした小説では御法度なのでこれ以上細部には触れませんが、文句言ってるわりには面白く読んだことは事実です。もっとも、あまり一般的な「面白さ」はないような気がしますので、前作ほどのベストセラーはやっぱり無理でしょう。

 竹井さんのMACが不調なのは、ひょっとすると右側頭葉の虚血が原因かも・・・がはははh、「BRAIN VALLEY」読んでない人にはぜんぜん意味不明です。
 だからと言ってわざわざ読むほどの代物ではありません。


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