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秋の陽が穏やかに眩いというのに大粒の雨が降る、一種非現実な昼下がりの街角・・・雨を避けようと交差点を小走りに走る少女が持つ赤い傘の鮮烈さがいつまでも脳裏に眩くて、ふと僕は現実を忘れる。 子供と手を繋いで、人通りの多いアーケードの下を歩きながら、「あなた」に似た女性につい目がいってしまうというのは・・・我ながら無意味な行為だと思います。 ・・・赤い革ひもと細いピンヒールで固定された「あなた」の足首に口づけすると、さざ波のように「あなた」の全身に快感の走るのがわかる。じらすように執拗な愛撫をくり返す度に波打つ「あなた」を抱きしめ、一層深く「あなた」の快感の中心へと僕は降りていく。 ファーストフードの店内で一人本を読んでいる「あなた」には、その開いた襟元から覗く素肌にどぎまぎとして・・・子供達の注文をうっかり聞き逃してもう一度確かめてみる。 ・・・ブラウスのボタンをひとつひとつ外しながら、固く目を閉じた「あなた」の耳元で秘かに囁きながら、そっと耳朶を噛む。はだけた胸元から「あなた」の乳房を愛撫すると、固くとがった乳首が僕の手の中でうっすらと汗ばんでくるのが判った。僕の腕の中で「あなた」の欲望が濃厚に匂った。そのむせかえるような匂いの裡に僕自身も溺る。 気が付けば雨はとっくに降止んで、町の雑踏と騒音が雨上りの湿った空気のなかで交錯していた。そう・・・いくら見渡しても「あなた」に似た女(ひと)など何処にもいる筈はなかった。 いつもいつも、こんな風な事ばかり考えている訳ではありません。たまたま手持ちぶさただったりすると・・・ぼんやりと椅子に座って道行く人を眺めながら、ついうっかりと・・・
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