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「行為障害」と言うのは、それぞれの人間の中でどのようにでも解釈可能で、なおかつ意味不明という、いかにも曖昧な物言いのような気がします。 「バモイドオキ神」だの「聖なる儀式」などという少年のココロの裡から溢れ出てきたイメージや言葉を理解するには余りにもおざなりでありきたりな精神鑑定としか言いようがありません。人間の精神の深い部分に住む「無明の闇」の存在を明らかにするには、精神科学などというモノの根本的な無力さを改めて思い知らされただけのようです。連続幼女誘拐殺人犯に対する精神鑑定をみても、結局は彼の行為をなぞることすら危ういお粗末さで、それぞれの自説に応じたそれぞれの「宮崎勤」について語るだけで、結局は「狂人のたわごと」は誰にも理解不可能と思い知らされるだけなのでしょう。 どうも少年法の限度を超えて長く少年院に措置するための方便に精神鑑定が使われているような気がしてならないのです。猟奇的な裁判の度に行われるそれら精神鑑定が、結局は検察官・弁護士双方にとって都合のいい結論を導くための只の道具でしかないことにウンザリさせられるのです。長期間の拘禁生活が何れ正真正銘の狂人を作り出すことになるのでしょう。 精神病院の檻の向うで朽果てていく少年の叫びを、快楽殺人者の意味不明な呟きと断定することで辛うじて我々は日常を営み、自らの子供に接する事が出来るのでしょう。いつ何時、我が子が早朝の校門の前にたたずむ殺人者になるのかと、秘かに怯えながら・・・ 殺人者となり果てるしか無かった少年に、違った人生の選択肢が用意されていればと・・・彼の文章に一種の天才を感じるのは、やはり余りに不謹慎なのかも知れません。
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