デーテーペーな1日

日記関係の発言はこちらで。
9月22日(Mon)
「白昼夢」

 ペニスの大小だけが雄の価値観だと、そう信じ込んでいる男には心底うんざりする。
 そうした男達は、自らの妄想を信じるあまり、自分の身体の下で濡れて淫らにうごめくヴァギナが、女の意識とはまるで無関係なモノであることなど、一度として想像したことすらないのだろう。
 男がスラストをくり返せばくり返すほど、どこか、厚く肥大した神経の襞の向こう側で純粋な肉の快感だけが私を濡らしていくのを意識しながら、冷え冷えとしたモノが子宮を通して身体全体に拡がっていく・・・いつものあのもどかしい感覚が私を包んでいた。

 醒めているからこそ、いっそう大胆に私は両足を拡げて男のペニスをさらに深く、私の裡に埋め込もうとする。
 ただし、何処までも深く、子宮に突立てる程にペニスを飲込んでみたところで、私の快感が私の空洞を埋める事は決してない事は最初から判っていた。
 汗みどろになって男の肩口に爪を立てても、結局はその行為を意識している私自身の目が、どこかあり得ない処から私をじっと見下ろしているような気がした。頭の中で猥褻な言葉をくり返し、ベットの軋みに合わせて貧欲に快感を貪りながら、私自身のココロの乾きは決して満たされることはなかった。
 どくどくと射精する男のペニスを締付けながら、男の重みが死体のそれのように感じられて、ふいに耐えられないほどの嫌悪感が湧いてきて、私の裡で萎えていくこのいじましい一物をひと思いに根本から切裂いてしまえと、そう執拗に囁く声がする。
 血まみれの男の股間と私の掌の上で惨めに縮み上がった、切り取られた男のペニス・・・白昼夢のように私の脳裏をよぎった妄想に身を投げることを辛うじて思いとどまる為、私はその取り逃した快感を演技しようと、今夜もひときわ大きな声をあげる・・・

 聞くに聞けない質問というモノはこの世にいろいろと有るものです。むしろ聞いてしまえば後悔するからこそ、人は喉元まででかかったそうした問いを飲込むことで、辛うじて平衡を保っているのかも知れません。


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