デーテーペーな1日

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5月23日(Fri)
 またもや痩せ衰えた子供達の死体を見るハメになるのかと思うと、今から憂鬱な気分ですが・・・だからと言って指一本動かす訳でも、抗議のためのメールを「コンゴ・ザイール開放民主勢力連合」に出すつもりもありません。虐殺と飢えが蔓延する「はるかな国」の出来事を、漫然とニュース映像のひとつとして眺めている私自身もまた、その虐殺の責を負うべき人間だと思うからです。
 今になって独裁政権・非人道的国家と糾弾して見せたところで、そんな国家をここ何十年に渡って承認してきたのは、他ならぬ私達の世界だったはずです。20世紀後半の時代には、用をなさぬ国家を承認するほど甘っちょろい政治は存在するはずもなく、幾度となくくり返してきた虐殺と独裁の国家の歴史もまた、私達が望んだ結論であったことは今さら言うまでもないことでしょう。そう、まさしくそんな国家の一員として、私自身は生きているのですから。
 部族は変っても、難民キャンプの埃っぽいテントの中で今まさに死につつある子供たちの横顔は、少しも変ってはいません。そう・・・議長だ大統領だと肩書は変っても、私にはモブツ前大統領も新しいカビラ議長もまるで区別が付きません。旧から新へと独裁者の名前が変っただけで、所詮そこでくり広げられるものは「殺すもの」と「殺されるもの」の関係性においてはまるで同じ。

 満ち足りた様子で眠るわが家の子供たちを見つめながら、今夜、そこかしこで死につつある世界中の子供たちといったいどこが違っていたのか? それを「偶然」の一言で片づける事ができない以上、もはや私にはいかなる言葉も残されてはいないようです。明日の子供たちの安らかな寝顔など、どこにも約束されていない事を思い知ることで辛うじて自分自身をとりつくろっているのかも知れません。その事を不幸であると思い上がるつもりもありませんが、「幸せ」など口にするほど厚顔無恥ではありたくないと、ただそう願うだけです。

 子供を殺すサルはあちこちで見られるようですが、そこには殺すべき理由もまた厳然としてあるようです。無目的に殺される裸のサルの子供と言うものは・・・やはり生物の中では特別な意味を持っているのでしょう。ただし、その愚劣さにおいて。


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