デーテーペーな1日

日記関係の発言はこちらで。
6月21日(Sat)
悪意の中の孤独 あるいは 孤独な悪意

 昼過ぎに胃の痛みで目覚めるというのは、何故かとても人生を後悔させる種類の目覚めのような気がする。目が覚めて、隣で何も着けずに眠っている女の股間にふと目をやると、そこからドロリと流れ出した私自身のザーメンがシーツを汚しているのを見つけた朝の気分に似ているかも知れない。

 あまりの痛みに我慢できなくなると、仕方がない・・・寝室のドアを開けると、すさまじいまでに部屋中に散乱するゴミの山をかき分け、僅かに残るすき間沿いに流しの前にたどり着く。食器棚に並んだ痛み止めと胃のクスリをまとめて何種類か掌に受け、そのまま飲み下す。流しに乱雑に積上げられた汚れた食器の山の片隅にコップを静かにおくと、そのまま食卓の上に並んだ何台かのモニター画面の前に座る。なかば習慣となった動作でマウスのクリックをくり返すと、こちらも24時間消えることのないテレビが音声をしぼったまま昼間の番組を流している。マウスの横におかれたVTR用のリモコンを操作して、午後からの録画予約を何件かしてから昨日のテープを取出す。日付だけを記入して、もう一台の再生専用ビデオデッキの隣りにそっと積上げておく。
 モニターの文字を追いかけるように視線はさまようが、私には何一つ理解できない。ただ・・・絶え間ない悪意だけが私に向けて流れ込んでくることだけがハッキリと感じられた。電子的な走査線のすき間から、私をののしる人間達の「声」がきこえだしてからもう1年にもなるのか・・・その度にモニターに耳を押しつけてみるのだが、聞えるのはコンデンサーやトランスの微かなうなりと冷たく固いブラウン管の感触だけだった。
 いまも私がモニターの前に向うとさっそく何処からか、私を哄笑する声が聞えてきた。私が私自身を守るために作ったこの部屋から繋がる外の世界全てに、私自身への悪意が充満していることにもう耐えられない。今日こそは彼らの正体を突きとめてやる!。

 いつまでも私への非難を止めないモニターを持上げると、私はガラス戸の向うの昼間の喧噪の中へ思いきりソレを投げつける。ガラスの割れる騒音と路上で飛散するモニターの映像が私の脳細胞の奥深くを震わせて、痺れるような快感に私は固く勃起していた。路上に集る群衆のざわめきに耐えきれずに射精する。
 そう・・・寝室でいつまでも私を恨めしげに眺めている、あの裸の女の死体もこの窓から投げ捨てることにしよう。

 不明日記がこんなに分りやすくていいのか?
 またもや日記ネタでしかないことをまず「あなた」にお詫びしておきますが、Web上の「やくのりひこ」の文章なんて所詮はこんなモノです。まぁ、確固たる自我などは何処にもないので、日々何事かを書き殴るだけなんでしょう。


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