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何度も書いていて自分自身でもいい加減うんざりするのですが、やはりこの国は何処か深いところから病んでいるような気がしてなりません。いずれかの時点でかけ違えたボタンを気付かぬままに喉元まで閉めてしまい、そのボタンをすべて外してやり直す勇気のないまま、なんとか辻褄あわせようと空しい努力を続けてきた結果が、かくの如く無惨な日常のくり返しだとするなら、そろそろ僕たちはその愚かしさに異を唱えるべき時期がきているのかも知れません。 そう、またもや新聞の片隅で僕の目にとまったのは、老人達があえて選んだ、その孤独な死のありさまでした。 生活が困窮すれば当然の権利として支給される筈の「生活保護」が、自治体の役人の無神経な審査を受け、なおかつ煩雑な手続を経なければ支給されないと言う声をよく聞きます。経費削減の為に生活保護支給率を一定基準に抑える等とあからさまに審査の場で放言する役人もまた多いとか。些末な数字の羅列に目を奪われて、個々の人間のあげる叫びに耳を塞いできた結果がかくの如き有様だとは・・・いや、それを言うなら、ただ座して見ているだけの僕もまた、孤独な老人達の死に責任を負っている筈です。老いて死ぬことの切実さを忘れて、ただただ空虚な日常に埋没している僕の目の前に不意に現れる死の影。それに不吉な予感以上のものを感じて、意味もなくふりかえってみれば、うそ寒い気配だけがひしひしと伝わってくるような気がするのです。 やりきれないニュースにやりきれない気分に陥るのは、自分自身の後ろめたさがその原因かも知れません。かといって、孤独に死んでいく老人達に僕自身何ができるのかと問われれば、ただただ黙るしかないのです。あまり長く生きてもろくな事はないような気だけはしております。
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