デーテーペーな1日

日記関係の発言はこちらで。
12月15日(Sun)
 
泣く女

 街角で泣く女というのは、意外と目にすることが多い。

 ハンバーガー・ショップで、通りに面したスタンドに座ったまま呆然と泣いている女・・・公衆電話の横に座わり、変造テレホンカードの束を次々と入れ替えながら大声で泣いている女・・・電車の窓越しにふと目が合ったとたん、泣いていることに気づいた私を見てドッと涙が溢れた、見も知らぬ女・・・

 初めて入ったその店で、私はカウンターで泣いている女に出会った。ボックス席に詰めた騒がしい一行に背中を向けたまま、カウンターの一番奥に座って、正面に写る自分自身をじっと見つめて、声もなく嗚咽していた。彼女の前にはグラスがひとつだけ。この店に勤める女性なのか、それとも客として座っているのか、判断できないまま、満席の店内でぽっかりと空いた彼女の隣の席をどうしたモノかと躊躇している私に、マスターとおぼしき男が声を掛ける。女が小さく「いらっしゃいませ」と呟くのが聞こえた。
 座ったとたんにその事を後悔しながら、私は黙って出された飲み物に口をつける。泣いている女を慰めることは私の柄ではない。まして見ず知らずの女に掛けるべき言葉など、考えただけでも疎ましい。その筈だったのだが・・・閉店後に店の外で待っている私の前に、腫れぼったい目に微かに笑いを滲ませて彼女が立っていた。
 すぐ近くだから家まで送ってほしいと言う彼女と一緒に、深夜の街を歩く。人通りの絶えた商店街を抜けると坂道に続いた高架橋を渡る。その下を貨物列車の黒い列が、短く警笛を鳴らして通り過ぎた。

 足を止めた彼女が黙って鉄製の階段を登っていく。その後に続く私も無言のまま、目の前のハイヒールを眺めながら階段を登る。薄暗い廊下の一番奥、灰色のドアの前で振り返った彼女が、黙って私の手を取った。
 調度らしいものが何もない部屋の中央で、私は後ろ手に彼女がドアを閉めるのを見ていた。目が合った彼女をそっと抱きしめる。首筋に這わせた唇が、彼女が震えていることを私に教える。絶えきれずに爪先立ちした彼女の両腕に力がこもる。冷たい床に彼女を横たえると乱暴な手つきで彼女を脱がせる。彼女がそう望んだから・・・
 そのまま、全裸にした彼女の中心を一気に貫く。乾いたままの彼女が苦痛を訴え、その言葉に動きを止めると下から彼女がいっそう激しく求め、すぐに熱くぬめったものが私を包み込む。柔らかな彼女の肉体は冷たく乾いていたが、私の欲望をくわえ込んだそこだけが、別の生き物のように柔軟で濡れていた。
 快感を口にする彼女がいつしか泣いていることに気づいた私は、その事でいっそう興奮し、愚かしく彼女を求める。
 上になった彼女が私に貫かれたまま、右手で探り当てたストッキングを私の首に回したことに気づいた。彼女の粘膜に捉えられた私の意識が、快感とはまるで別物のように急速に薄れていく。なおも私の首に回したストッキングを握りしめ、絶頂を叫ぶ彼女自身の裡に熱く射精しながら、私はどこか見も知らぬ漆黒の底へ果てしなく落下していった。

 本日は月に1度の恒例の不明日記です。何度もやるときもありますが・・・
 最近僕の日記を読みはじめた方には、これの何処が日記なのかとさぞかしご不審な事とおもいます。まぁ、本人の無意味な情熱の産物と云うヤツです。そんなに深い意味はありませんので、さらりと読んでしましましょう。


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