歳時記(diary):一月の項

一日

朝はのんびり起きて、実家へ年始の挨拶に。父母と兄妹がそろうということで挨拶がさっくり片づくのはいいのだが、相手の方への挨拶はいいのかとちょっと心配になったり。

夜は当直。ついでに受け持ちの患者の様子も見て。

二日

直明け。軽く患者の様子を見てから帰宅。
その後は本読んだりなんだりでまったり過ごす。「銃姫」とか、読みかけだった奴を消化。

三日

昨日に引き続きまったり。本棚に本をしまいながら「銃姫」とか「レッドデータガール」なんかを読む。
これで冬休みはおしまい....。

四日

仕事始め。
患者さんたちはまあまあ落ち着いていてよかったよかった。

そしてそのまま当直。始まったばかりの時間に電話。
「普段は夕食用にお弁当おいてありますけど、今日はお弁当のかわりに手作りカレーですので」……なんでもあまりうまくないと不評の弁当屋しか手配がつかず、代わりにと事務の人が作ってくれたらしい。それでいいのかと思いつつカレーは食べましたが。

五日

朝方一件救急車。インフルエンザの若い人。つーかおまえ出勤途中ってくらいなら救急車じゃなくても来れるだろと(ry 
体調悪いだけでパニックしちゃってとりあえず救急車になっちゃう人が一定数いる気がして、ちょっと気になっている。

六日

娘が一人称単数を使いだしているようなのだがその呼称が「ぼく」である件。いやごくたまになんですが。
そういえば息子は一時期一人称単数が「わたし」だったようなとおい記憶が.....。

七日

日中割りと穏やかに過ぎて、夜はケースカンファレンス。わたしが担当の患者さんでお題にしたのでちょっと緊張していたのだけれど無難に終了。やれやれ。
そろそろ再来週のCPCもやらないと.....。

八日

土曜出勤。比較的患者さんが落ち着いていたので少しのんびり。

九日

日曜日。のんびり起きてさてどうしようかという話になり、少し離れたスーパー銭湯へ。初めていくところだったけれど、中で昼飯も食べてのんびりして。
あとは「ぼくの、マシン」を読み進めた。

十日

朝から近所の神社でどんど焼きをやっていたのだが、財布も持たずにふらりと行ったら焼いて食べる餅が¥100也....。世知辛い世の中だと嘆息したり。
風も寒いのでほうほうの体で帰ってきて、それから買い物に出てみたり。

十一日

午前中透析外来の回診.....なんだかんだと小トラブルがあってちっとも終わりやしない。結局昼飯は売店のおにぎりだけになってしまった。

十二日

透析外来の回診をして、午後は病棟診て。夜は会議があって。落ち着かない感じで一日が終わる...。

十三日

午後の外来ではぼちぼちインフルエンザとかおいでになる。今日は比較的落ち着いていた人が多かった、か。

十四日

普段通りにお仕事。
でものどが痛いようなかったるいような。風邪かな....と思いつつ帰ってくる。熱測ってみると発熱はしていなかったが。

十五日

夜半からしっかり発熱。本日当直予定だったが無理と連絡してインフルエンザチェックしに行く。一応陰性だったので対症薬貰って帰ってきた。
その後はひたすら寝てだらだらする。「蒼穹のファフナー」を消化。

十六日

未明に熱を測ったときにはまだ38度あったのだが、朝方には37度前後に。「ファフナー」を消化したり「ぼくの、マシン」を読んだりとまったり休日。

十七日

午前外来やって、午後カンファレンスやら病棟業務やら。
んで.....「週末先生が休んだ分他の先生が当直してくれたんですが、火曜日の当直を代わってくれれば、っていうんですけど」明日じゃん。しくしく。うっかり病気もできないのがこの業界で。

十八日

午前中透析外来の回診、午後は病棟診て夜は当直。

以前にウチに入院していた患者さんが嘔吐したというのでだいぶ遠くの救急隊から受け入れ依頼。家族が当院元職員。話聞く限り入院適応。
「ウチいま入院できないんです、ベッドなくて」「診るくらいできませんか?」「診るくらいできますけど、そのあと他の病院へ行くなら初めからそちらへ行ったほうがいいんじゃないですか」ってやりとりでいったん他を当たることに。しばらくしてからその家族から再度電話。「やっぱり受け入れ先が見つからない、診てくれ」「来るだけで一時間くらいかかりそうな距離ですよ。診察だけでいいってことなら」「それでもいいのでお願いします」「じゃあ、救急隊に代わってください」「いえ、代われません。……一緒にいないので」
はい?どういうこと? 聞くと救急隊は先にうちの病院へ向けて走らせていると。受け入れの確認も取れていないのに...。あわてて指令センター経由で当の救急隊を呼び出そうとしているところで向こうから連絡。受け入れOKの確認をして受け入れ。一通り診断して、他の病院に受け入れをお願いし、五件目くらいのところでOKを貰って転搬送。
職員スタッフ関係だと、わがままが出るんで時々いやな思いになることがある。

十九日

当直明け。その後普通に日常業務をして。
帰ってからCPCの原稿準備をしようと思ったけれど、子どもが寝るのにつき合ったらそのままバタン.....。

二十日

昼過ぎ腎生検、その後外来。
昼前に「入院入るんだって。肺炎。」と連絡があり。誰かと聞けば一昨日他所の病院にお願いした方と。普通、転院ならちゃんと担当の医者とか決めて受け取らないか?と怒り心頭。まあ、問題を引き起こしたところにはあとでじっくりねじ込むことにして、患者さん相手して腎生検して午後の外来へ。そんなこんなで入るのが遅くなったのだけれど、来院も少なかったので数人診ただけだったりして。

二十一日

夜、CPC(臨床病理検討会)。一昨年も担当したし、去年もあって、毎年やってるのってどうよと思ったり。2006年2004年にも履歴があった。

二十二日

出勤してそのまま午後の救急当番と当直。

二十三日

当直明け。一人ICUで中心静脈穿刺を診てから帰宅。
帰ってみると、EOS Kiss Xを落っことしてレンズを割ったという衝撃の事実が発覚。キャップした状態で子どもが取り落としてレンズの方から落ちたらしい。軽く振るとカシャカシャと硝子の破片が立てるような音が.....。キャップはレンズにめり込んでいる感じで簡単に外れないし。
プライヤでこじって外してみると、割れているのはどうやらレンズプロテクターらしく、レンズそのものは破片が散っているものの無事っぽい。掃除して試し撮りしてみると、とりあえず目立つ傷はなさそう。カメラ屋でキャップとプロテクターを買ってきて、ほっと一息。

MacPortsをselfupdate〜outdated何度かしていたら、gimpがライブラリの依存関係でトラブルを起こしたようでコンパイルできなくなった。えいやといって再インストールを始めてみる。
sudo port -f uninstall installed してから port selfupdateして、以下の順番に。

install gimp +quartz
install pTeX +no_x11 +utf8

やっぱりgimpはコンパイルがうまくいかずに途中でエラー。いったん対話モードを抜けて、また戻ってpTeXを先にインストールするとこちらは何とか通る。
またgimp +quartzを試してみるとやはりエラーなので、エラーメッセージみながらうまくインストールできないパッケージを順に通してみる。pangoで引っかかるようで、これはcairo +no_x11 -quartzが必要のようなので、まずcairoをコンパイル、pango も+no_x11 -quartzで。
次に引っかかったのはgtk2なのだが、checksumがないというエラーで、これはソースをダウンロードか?とは思ったもののどうすればよいかわからず保留に。
google検索してみるとパッチあてしないとうまくコンパイルが通らないように書いてあるのだが、どこにパッチを当てればいいのかわからない罠。

二十四日

午前外来やってからネフローゼの人への腎生検。臨時でやったので少々せわしい....。
午後から関連診療所の透析当番へ。待機時間の間に「銃姫(6)」と「“文学少女”と恋する挿話集【エピソード】4」を読了。帰りがけに遅くまでやっている書店で「高杉さん家のおべんとう 3」を確保。

二十五日

夕方緊急コールかかった患者さんは敗血症性ショックに出血性ショック。夜九時十時になってもまだ二桁近い医者が回りをうろうろしているってどんな状況だよと思いつつ。
んで、こういう患者に限って「尿が出ないので透析を.....」とかってくるんだよ。鼻出血が止まらない脇で中心静脈カテーテル穿刺を(先輩の医師も含めて)十人くらいの医師に見つめられながらやるのはなんだかとってもプレッシャーだったんですが。

二十六日

CHDFが何とか軌道に乗ったあたりで当直の先生にあとをお願いする。帰って寝ると二時。起床はもちろん普段通り。これでも実は当直の夜よりも疲れは取れた感じがするのは、やっぱり眠りの深さなんだろうと思う。

午前中透析の回診をして、午後から関連診療所の訪問診療の代診に。往診なんて久しぶりなんだが、まぁそれなりに。のんびりしてていいなぁとは思ったりする。

二十七日

夜は当直。
入院ベッドなくて、この夜だけで不安定狭心症と脳出血と急性肝炎疑いを他の病院へ転送入院。他にも施設でなんの前触れもなく意識障害を呈した高齢者とか、いろいろ連れて来られて。
意識障害は結局寝ていただけのようで、「こんな状態じゃ施設では診られません!」とか施設職員が言うのでしょうがないので入院させることにしてたら、準備ができた頃にはだいぶ目が覚めてきていた。──実はこういうのはそんなに珍しいケースではなかったりする。

二十八日

明けて、午前中ちょっと仕事して、本日休暇。
子どもを早めのお迎え行って、車に積んで湾岸方面へ出発。東京ディズニーランドへ。まあこの日はホテルに泊まっただけで終わったけれども。
泊まり先はオリエンタルホテル東京ベイ。キディスィートはベッドの高さとかいろいろ気を使ってあって子ども連れだと確かに使いやすかった。

二十九日

朝方ちょっと子どもをホテル内で遊ばせてからディズニーランドへ出発。しかし、土曜日といえどもかなり混んでるなぁというのが感想。
到着が昼近くなって、そこから園内をふらふらと。相方がプーさんのハニーポットに乗りたいというのでファストパスを取りに行ったら発行されたパスは20:30〜の印字が。遅っ。
子どももいるしそんなに長くは待てないなぁと思いながら、比較的行列の短いダンボとか乗って、昼ご飯にはやや遅い時間になったところで昼食。スプラッシュマウンテン前のレストラン入って、かなり奥まったところで食べていたらだいぶ疲れたらしい子どもたちが沈没。店内は徐々に空いてきている時間だったので、これ幸いとそのまま腰を据えて、お昼寝タイムにしてしまった。
ここで寝たせいかその後はそれほどぐずらずに歩き回れた。それでも下の子は寒いといって抱っこ要求が強くて、すっかり腕が疲れてしまったけれど。
最後はエレクトリカルパレードもディズニーマジック・イン・ザ・スカイも観て、車で帰宅。

三十日

昨日存分に遊んだのでちょっとまったり。
午前中に注文していたコートが届く。自分のイメージに沿うような感じで仕上がったと思うのでちょっと安心。

Macで使えるフリーの画像処理ソフト、ということでgimpを使っていた(ぉ のだけれど、前述のごとくうまくいかないため、ImageMagickをインストール。macportからで特に問題なし。
コマンドラインからの動作が強力、なのだけれども、普段使うのが画像の縮小や切り取り、角度変更くらいなので、displayコマンドで起動して手作業でやる程度がむしろ使いやすい。あまりに使い方がしょぼいので逆にソフトを買う気になれないレベル、ということで。

三十一日

午前外来やって午後はカンファレンスとか。
透析当番なのをすっかり忘れていたり。


Written by Genesis
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