歳時記(diary):十一月の項

一日

週末勉強はそれなりにできたのだけれど、朝寝坊ができなかった分どうも寝不足気味で。でもまあしょうがないかなぁ。

二日

午前救急外来、午後は電子カルテ委員会と忙しく。救急外来には写真見れば一発でわかるような大動脈解離症例が来院したのだけれど、高危険度な手術療法は望まれず保存的に入院加療。ある意味では「諦めた方がいいですよ」とアドバイスしたくなるような経過なので、諦めがつきやすいかもしれないけれど。

三日

祝日といえども透析はあるので、祝日出勤して通常業務を。採血チェックとか処方とかみんな通常通りの業務となっていた。

四日

午後の外来、終わってから少し外来サマリー書きを頑張ってみる。時々こういうのは気合入れてやらないと全くやらないで済ませてしまうから...

五日

午前発熱の受診対応は、出産控えた娘さんを手伝いに上京したという方の発熱。コロナもだいぶ落ち着いてきて、いまなら東京来てもいいかなと思える程度にはなったんだろうなと思ったり。
夜はケースカンファレンスに腎生検カンファと盛り沢山で。おまけに専門医受験を控えた先生から症例サマリーチェックの依頼が引きも切らず。

六日

土曜出勤。午後の救急はそこそこに数も来て。
一件開業医から入院依頼が来て、いいですよと伝えた後で「家族は付き添わなくてもいいか」と確認が。いや今一緒にいるならそのまま来てくださいと言ったら「付き添えないので他をあたる」と。....一体何がしたい?他にも用はあるだろうが、付き添いもできないほどの用って...と。

七日

未明目を覚ましたらなんだか腰部痛。お腹というより背中の感じだし、別に運動したりもしてないのに痛み出したということは尿管結石かな? 受診するかちょっと迷ったのだけれど、我慢できないほどというわけでもなかったので痛み止め出して飲んで。あとは水をできるだけ多く飲んで寝る。朝起きてみると多少の違和感がある程度に落ち着いてた。雰囲気としては尿管結石じゃないかと思うのだけれど、こんな程度で済むのかな。日中も大して痛まなかったし。

相方がいないので、食事などは子供達と協力しつつ片付けて、日中はオンライン学会。発表もありで。夜はしゃぶしゃぶなんか食べに出掛けてきた。

八日

受け持ちは少なめなのだけれど事務的なこととかスライド作りとかの仕事が控えている..日中ってどうしても集中できないんだよね。
夜は在宅の電話当番。

九日

寝付いている夜中に電話が鳴る。看取り対応ということで起き出して患家の訪問。まだ若い方で、お母様が対応される。ここの病院が訪問診療してくれてよかったという話から少し思い出話にお付き合いして。

そんなわけでちょっと寝不足で午前中救急外来。仕事終わって帰って夕食食べた後に電話が鳴る。持ち患者さんの看取りってことで、病院へ戻って。

十日

通常通りにお仕事。
夜の透析に来院した患者さん「鼻血が止まらないんだよね〜」だったらまず耳鼻科に行けと(ry 小ガーゼを鼻に詰め込んで圧迫しても止まりが悪いので、まだ開いていた耳鼻科医院に連絡して受診させてもらうことに。透析は明日回し、ということにして。

十一日

外来はキャンセル出たりしてまあまあ落ち着いていた。

十二日

家族面談にデスカンファレンスに退院前合同カンファレンスと盛り沢山。
死亡事例検討は長期透析の方。家族が遠方に住んでいたけれど、なんとか少しは最後に顔合わせができて。退院時直接会えなかったので病状経過を説明した用紙を作って渡したのだけれど、その内容に感激してくださったらしいと聞いて、少しはいいことできたのかなと思ったりした。

十三日

当直明け。
仕事はない日なので作業に当てようということで喫茶店に腰を据えてPC作業。スライドまとめて調べ物したりして。
集中力切れてきたところで買い物してカラオケボックスで小一時間歌って、成分献血に。ワクチン接種プログラムのあとの成分献血をしてきた。

Office 2016がいい加減アップデートもしなくなってしまったので、Office 2021 Home & Studentを買ってくる。ネットワーク上でアップデート。

十四日

のんびり起きて、バイクの空気圧見たりしてから病院へ。内科地方会発表の研修医の面倒見。終わってから自分の仕事をして。
録画しておいた鬼滅の刃無限列車編を少し見たり。

十五日

夜はオンラインレクチャー。あとはプロセカとか。夜に駆けるとRayのExpertをそれぞれFull combo.

十六日

午前中の救急から夜の外来まできっちりお仕事....。

Office、2021を入れた後からどうも挙動不審。何度もライセンス確認される。バグでもあるのか、まともに動かない感じで。これ困るな...。

十七日

診療所の日。忙しく時間が過ぎる。

ようやく一息ついた夜に「プロペラオペラ」を読了。一大バトルシーンの熱量も、最後の再会シーンの熱量も好き。

十八日

午後外来、予約未来院だった若い方がちょっと心配。子供生まれたばかりでシングルマザーで。社会支援が不足な感じだしなぁ。

夜はオンラインレクチャー。
PowerPointはアップデートをかけたらスムーズに動くようになったのでやっぱりバグがあったのかしら。

十九日

午後家族面談。早め退院希望なんだけど、介護体制整っているとはいえない感じで。病状は入院必要ないけど、介護体制ないなら入院してた方がいいんじゃない?というところで。介護給付が申請即日で出るようになったら病院入院期間はきっと短くなると思う。

二十日

二日間かけてのオンライン研修会。
座りきりでパソコンに向かって講義とかグループワークとか。結構練られていたのでそれ自体は面白かったのだけれど。でも疲れた...

終わってから相方と「攻殻機動隊 SAC_2045」を観てくる。Netflix版が元らしいけれどそっちは観ておらず。
まだ前半、というところだろうか。続きを楽しみにしつつ。

二十一日

オンライン研修会二日目。昼休み45分って結構タイト..。子供が昼食作ってくれたのだけれど。

二十二日

研修委員会とか会議とか。

二十三日

午前中かけて書き物。スライド作りとか報告書とか、だいぶ溜まったものを。

二十四日

診療所の日。
昨日祝日で出勤してないのもあって病院から問い合わせの電話がかかってくる。うーん、これだから祝日は嫌いなんだ。
合間で「デイ・トリッパー」(梶尾真治)読了。

二十五日

午後外来の後は会議に出てから帰る。ここのところ発表資料作りが重なっているのでなんだか気ぜわしい感じなのだけれどなかなか進んでおらず。

二十六日

午前中一応発熱コロナ外来担当だったのだが予約なし。「コロナっぽい」症状の人は出てない感じで何より。こうなってくると「どこまでこれが続くのか、いつになったらもう大丈夫と思えるのか」という思いになってくる。諸外国を見ていると大丈夫と思ったところからは危ない、と思えるのだけれど。

二十七日

土曜出勤してそのまま当直。なんだか妙に立て込む時間があったりして。

二十八日

朝方引き継ぎを受けたのはアルコール中毒で救急搬送された方。緊急事態宣言解除の効果だよねぇと思ったりする。

昼過ぎ待ち合わせで同僚Drのお子さんと将棋指し。なんだか懐かれてて。

二十九日

病棟は少なめなのだけれど面談とかいくつか入って。

三十日

昼の救急で受けたのは血圧測れないって透析患者。....あの、それだけの重症って三次救急レベルじゃないの?と思うのだけれど。行き先もないらしくて受け取ってそのまま色々やってみるけれど、夜には看取りに。


Written by Genesis
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