歳時記(diary):十月の項

一日

オンラインレクチャー二日目。
本日のお題は異業界の教育。将棋棋士の方と。将棋の師匠弟子関係って、ほかのたとえば相撲やお花などと比べてもだいぶ違う気がする。

二日

オンラインレクチャー三日目。
夜はオンライン飲み会。小グループに分けないと話はあんまり盛り上がらないなぁとか。Kahooot とか、mentimeterなんかも面白かった。

三日

オンラインレクチャー最終日。用意したプレゼンしゃべって、他の参加者のプレゼン聞いて。全体としてグループワーク、というところか。
さて、学んだことを実践に還していかないとなぁ。

四日

今週から研修医のローテーションがひとり。早速一人一緒に受け持つ。
研修医の症例チェックとかしていたら面談の約束を飛ばしかけた...。

五日

電子カルテ委員会に夜間外来となかなか盛り沢山で。外来終わってのんびりしてたところで患者家族が面談希望できて。「あれ、時間指定してたの明後日だった気が....」とか思いつつ、まあいいやとその場で話を進めてしまった。

六日

忙しい診療所。採血結果見て処方書いて、おまけに出荷停止で品薄になっている薬を処方から外す作業とか。

七日

二週間外来の間が空いたのだけれど、なんとかキツキツに詰め込まずには済んだので、それなりのペースで対応できる。

八日

午後夜間でオンラインレクチャーふたつ。もう慣れたさ....。

九日

出勤して、病院から内科地方会にアクセス。発表する一年目が何だかとっても緊張していたけれど。

十日

のんびり起きて、息子と一緒に「プリンセス・プリンシパル第二章」観にいく。この終わりはラスボス登場なのか?

十一日

研修委員会ではmini-CEX実施の提起をしてみる。臨床技能って測るのなかなか難しいんだよね。
そのまま夜は当直へ。

十二日

当直明け。
午前中救急外来対応して午後は腎生検やって。あとは入院みたり退院相談したりとバタバタ時が過ぎる。

十三日

診療所の日。手隙の時間で「死なないセレンの昼と夜 ~世界の終わり、旅する吸血鬼~」(早見慎司/電撃文庫)を読む。荒廃した世界を旅する話は割りに好きな気がする。「塩の街」だったり「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで」だったり。

帰る途中どうもバイクの調子が悪いような。家着いて確かめてみると、後輪パンクかも。──修理か。

十四日

午後の外来は予約いっぱいだったのだけれど、キャンセル出たりしてそんなに混まずに済む。

十五日

発熱外来に回診に電子カルテ委員会にCPCと盛り沢山で。
CPCはコロナでの死亡例の検討。治療も手探りだった時期で迷いもあったようではあったのだけれど。ただレジメに誤字が多かったのが個人的には非常に気になる。
トドメに夜帰ってきてからオンラインレクチャー。

十六日

土曜出勤して日直当直。ベッドの都合もあって受けられるキャパシティが下がっていたこともあり最近数が減っていたのだけれど、今日は全体に救急が繁盛していた気が。

十七日

当直明け。帰ってきて、バイクをレッカーで修理に出してから、昼寝とスライド作り。

十八日

業務の間を縫ってインシデントケースの検討会。インシデントの背景分析して対応策を協議。

十九日

午後腎生検一件、そのあと夜間外来で。結構終わると遅くなる...。

二十日

処方書きの多い日。
最近外来通院始めたばかりの人、認知症があって自宅で転倒繰り返していて、外来継続無理じゃない?と家族に説明して長期入院先を検討し始めたところで転倒からの脳内出血ということで入院。入院先から直接長期入院へ移行する方針になった旨の連絡が来た。急性期病院の側からは、在宅で状況がきちんと把握されて家族の理解も進んでいる状態ならやることはわかりやすくなっているのできっと役に立ったはず、と思ってみたり。

二十一日

午後外来は割りに落ち着いてて進みがいい。なんでだろう。

二十二日

午前急変コールが二件続いて結構荒れた感じ。受診してくるはずの人が来なくて対応に追われてみたり。
なんだか今受け持ち患者が軒並み終末期感あるんだよな...。

二十三日

休日なのだが午前中から渋谷まで出る。B型肝炎ワクチン接種プログラムへの協力、ということで、HBワクチンの追加接種を。
型通り問診とって、準備ができたところでワクチン接種。「筋注の方が抗体価が上がりやすいとデータが出ておりまして..」と説明されて筋注。特に何事もなく終了して、アイスをもらって終了。
そのまま職場に戻って、病理解剖協力をいただいた患者さんのご遺族への説明会。以前は慰霊祭として執り行っていたのだけれど、流石に人を集めづらいということで説明のみ。三件こなして終了。
修理に出していたバイクを引き取ってきて終了。チェーンの洗浄と給油した方がいいですよと言われたのだけれど、やろうとするとリアのスタンド必要になるなあ。どうしようか。

二十四日

のんびり起きて、散髪に。終わった後ホームセンターに行って段差プレートを買ってくる。駐車場の出口に敷いていた段差プレートがだいぶ経年劣化して、崩れてきているので書い直し。古いものはゴムが劣化して折り曲げると折れるほど。おかげで片付けは楽だったが。付属のボルトで横に繋げて終了。

夜は当直。結構普通の救急みたいな繁盛の仕方してた...。

二十五日

当直明けでもがっちり夕方まで予定が詰まっていたりするけどまあ平常運転だし(滅)

二十六日

入院中の「透析はやりたくない」患者さんの家族。患者さんの気持ちは大体固まっているようなのだけれど、家族の方は思い切れないのか、何度話しても話が「なんとか元気になってほしい」に戻っていく。透析治療って始めたら全部ハッピーでなんの苦痛もない、ってものじゃないからねぇ。血液透析だと針刺しとかあるし、腹膜透析でも自分で処置することは多いし。食事制限水分制限はついて回るし。「そんな生活は嫌!」という思いはあり得ると思うし、患者本人がそれを断固主張するのだとしたら、周りの人間としてはそれを尊重してあげないといけないと思うのだが。

二十七日

診療所の透析回診の合間で「プロペラオペラ」最終巻を読む。いやとっても盛大な熱量で。こんだけ絶体絶命のシチェーションでそれでも主人公勝利に導ける犬村先生がすごい。

二十八日

午後外来はたまたまほぼ新患という人が予約入ってて、どうしても時間かかり気味になるので気がせく。そんなときに限って透析どうしようとかいろいろ話しとかないといけない人がおり。

一昨日の患者さん、さらに突っ込んで話していくとどうも会話での情報処理にかなり問題がありそうな。聞いたことがしっかり理解できない人のように思えてきたので、紙に全部書いて渡す作戦を実行してみることに。なんとか伝わればいいのだけれど。

二十九日

AFEE表現の自由に関する政策アンケート、問四で好きなアニメ・漫画・ゲームについて問うている。無回答が結構多いのだけれどこんなもんかい?と思ったりする。個人的には「鬼滅の刃」とか「手塚治虫」とかの有名どころよりも「地獄少女」とか「魔王城でおやすみ」とかマイナーどころをあげてくる候補者に興味を惹かれる。

三十日

夜中に亡くなった患者さんの後始末で病院行って、そのあとは腹膜透析学会。オンラインで聴講だけれど、ちょっと疲れ溜まってて眠い...

三十一日

腹膜透析学会二日目。隙間で投票も行って。この辺はオンライン学会のいいところだよな。
そろそろ寝ようかというところで看取り対応が入って病院へ。


Written by Genesis
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