大谷町の採石場跡の陥没
大谷町で地震計が設置してある土地が陥没したとのこと。
◆[大谷石]
大谷石とは、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯から採掘される、
流紋岩質角礫凝灰岩の総称(つまり火山性の噴出物がかたまった堆積岩の一種)。
門柱や石垣に広く利用されている。火に強く加工しやすい。
この場所からしかとれない。
旧帝国ホテルにも利用されていた。これは現在、愛知の"明治村"にあるもの。
◆[陥没]
陥没事故がたびたび発生。
1989年2月10日9時前、採石場跡が陥没。3月5日17時ごろ再び陥没。民家3軒が
地下30mにのまれた。
その後地震計が設置。1996年の陥没は予知された。
奈良時代から採掘され1970年のピーク時には年産78万トン。
1995年に21万トン。
現在でも生産されているんですね。
県に埋め戻しを求められているようだが、県は原因者(採掘者・地権者)による
埋め戻しを主張。
2001年8月には爆発事故も発生。爆風で地表のやぐらが吹き飛び、大きな
石が民家の屋根を突き破った。
居住地域と採鉱現場が同じ地区にあるのがめずらしいようだ。
巨大地下空間「大谷資料館」
http://www.oya909.co.jp/
地下採掘場跡は広さ2万平方メートル、深さ30mもある。
コンサート・美術展などのイベントスペースとしても利用される。
Presented by うしうしリサーチ
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