即日発送で送られてきたチェロは、二重の段ボールに梱包されてきました。かなり大きい荷物です。
で、さっそく開封。なんといっても入門5点セットですから、開封したらすぐに音が出せる状態に・・・と思ったら大マツガイ。開封してソフトケースに入った楽器を持ち上げてみると「カラカラ」と妙な音がします。
・・・・嫌な予感
チャックを開いて本体を出してみると工場直送といわんばかりの体裁(最上部の写真参照)。でも一応弦だけは巻かれてます。
そして本体の中から「カラカラ」と妙な音が・・・嫌な予感。
とりあえずソフトケースのポケットの物をすべて取り出すと、バイオリンのものと比べると化け物のように大きな駒と、金属製の部品のようなものが4つ、ナゾの小箱。小箱の中には木枠でかためられた琥珀色の物体が・・・
一目見て「これはすぐに弾けるような状況ではない」事がわかりました。
1.「駒ってどうやって立てるんだ?」
2.「この金属製のパーツはなんだ?」
3.「この琥珀色の小箱はなんだ?」
4.「本体の中でカラカラいっているのはなんだ?」 |
さて説明書はどこかな?組み立て図とかないのか?・・・ケース、ダンボールの隅々まで探しても見当たりません。まさか右も左のわからないド素人に、この状態から説明書もナシでなんとかしろとおっしゃる?そりゃあ無理ってものでしょ?
というわけでネットサーフィンの始まりです。
- 駒はf字孔の中央に、反っている面を上にして、駒の裏面と本体の表板が90度になるように立てます。
- これはアジャスターといってテールピースにつけてチューニングの際に微妙な調整をするものです。
- 松脂。弓にこすりつけることで弓と弦がひっかかって音が鳴るようにするもの。
うむ〜なるほど。簡単に言ってくれるじゃないか。なんとなく勘付いていたけど、これはかなり難易度高いな。それにしてもこの松脂はひどそう。あからさまに“粗悪品デース”と言っているような風体。
さて 4.のカラカラの正体は??
バイオリンやチェロには「魂柱」という表板と裏板の圧力だけで立っているパーツがあります。その名の通りその楽器の音色を大きく左右するもので、1mmずらしただけで大きく調子が変わるんだそうです。
そう、カラカラの原因はこの魂柱が外れて中で転がりまわっていた音でした。
「魂がとれてる・・・・」
これはキビシイです。どうしたらいいものか見当もつかない状況です。なんせ本来は最善の位置に立っていなければならない長さ10cm以上の棒が、開けることのできない箱の中でカラカラしてるものを、どうにかして所定の位置に立てないといけないんです。
あ〜困った。
あちこちネット検索をした結果、本来は「魂柱立て」という楽器職人が使う専用の工具があるんだそうです。でも、そんなもん持ってるわけない!!
「魂柱には最初に立てられたときに付いた小さな穴があるので、そこに魂柱立ての先を刺して取り出します」
f字孔から覗いてみると、深々としたチェロの胴体の空洞の底にコロリと横たわる棒には、たしかに針で刺したような穴があります。
まずはドライバーをf字孔に突っ込んでみました。しかし意外とチェロの中は深くて魂柱に触れることすらできません。孔も小さくて柄の部分が入りません。次に木工用の「きり」を持ってきたものの、これも柄が太くてf字孔に入りません。で、菜箸を突っ込んでみました。これはなんとか触れます。でもこれでつまみ出すにはf字孔が細すぎて絶対にできない感じです。
先端がとんがっていて、細長いもの・・・なにかいいモノないか?
と工具箱や引き出しを探し回った結果、製図用のコンパスが目に付きました。コンパスの股を全開にするとかなりの長さになります。「よし!これならいける」 |