歳時記(diary):十月の項

一日

購入した「さよならの言い方なんて知らない4」(河野裕/新潮文庫Nex)に、書き下ろしの「八月が終わらない世界でリンゴの木を育てるということ」が挟まっていた。延々と8月をループするこの架見崎でリンゴを育てる話。世界を変える、ってそういうことなんだろうなぁと。

二日

夜当直だったのだけれど、ケースカンファレンスが自分が関わった症例だったので、出られなかったのがちょっと残念。

三日

当直明けて、本屋に寄って帰ってくる。買ってきた本は一通りブクログに登録して。最近二重買しそうになること増えてきたので試してみる。

四日

久しぶりに単車に乗ってみる。一応握るのに支障はなし。それで単車のドライブレコーダー用にMIDLAND XTC290を買ってくる。一応防水ケースも買ってきたのだけれど、説明書読んでみると本体だけでもIP65相当とのこと。雨の中で使うような時だけ防水ケース使えばいいかな。

五日

病棟の重症患者さんが午前中に亡くなって剖検したりなんだり。受け持ちしてた研修医が精も根も尽き果てた、って感じで夕方ぐったりしてた。いい経験になってくれればいいのだけれど。

六日

他の先生の業務がどうしても終わらないので外来の代診に行く。普段会わない患者さんに会うのはちょっと新鮮で。
夜は製薬メーカー主催の勉強会。講師だけ会場で他はオンラインで聴講、ということで。こんな形式はこれからも増えるんだろうな。

七日

診療所。合間で「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5)」読み終わり。ここで終わりってなんの拷問だよ...。

八日

お仕事終わった後でそろそろやらないといけない講演の準備を。講演頼まれてその為に勉強するという泥縄。勉強自体はそれなりに楽しいのだけれど、まとめるのが大変で。

九日

朝イチで他の先生の業務やり残しを頼まれて脱力。ある程度仕方がない部分があるのだけれど、忙しい日の冒頭にもーちょっとなんとかならんかったかという案件を持ち込まれるとガックリする感じがする。
雨続きで、あんまり自転車に乗りたくないのでバイク出勤。レインウェア来てこぐよりバイク走らせる方が好き。

十日

朝からトライアンフのお店に雨の中行く。一ヶ月点検、ということで。まあ特に問題なく終わり。
午後は子供を塾に送った後はスライド作成などしていたけれど、気がついたら迎えに行く時間になってて慌てて出発したりした。

十一日

娘の英検受験の付き添いで朝からお出かけ。会場近くまで車で送り届けて、相方とお茶を飲んで時間潰し。喫茶店の蔵書にゴールデンカムイがあったので少し読んでみた。面白いけどけっこうエグい描写あるので買って置いとくかは悩みどころ。
帰ってきて午後はお昼寝と録り溜めてた未来少年コナンを。

十二日

夜は当直。あんまりベッド空いてなくてごめんなさいって感じで。

十三日

予定腎生検検査の人。終わった後で痛かったか聞いたら「尿道カテーテルが一番痛かったです」うん....すみません...。

十四日

忙しい診療所透析の日。そんなタイミングでシャントトラブル発生して転送とか。

十五日

外来は大体毎回予約枠大体埋まっている感じが多いので、複数空きがあると何だかゆっくりしている様な気になってしまう。
インフルエンザ予防接種も開始。例年より希望者は多い気がする。

十六日

午後のカンファレンスはよくわからない発熱の方の症例が複数。どういう巡り合わせなんだか。

十七日

午前中出勤でそのまま日直まで。

十八日

のんびり起きて、午後にZoom会議。ネットで拾った情報で新井素子さんと。「絶対猫から動かない」の話から始まってぬいとか囲碁とかいろんなお話を。ジムでウオーキングマシン使いながら本を読むってアリなのか...。

十九日

日中業務こなして夜は当直。スライド作りをそろそろ進めないと、なんだが寝てしまった。

二十日

当直明け。で、夕方銀行に行ってその後コーヒー屋で腰を据えてPowerPoint作成を。ふと思ったんだが発表時間正確につかんでないぞ俺....。

二十一日

診療所のお仕事。空いた時間で「紅蓮華」とかかけながらスライド作りに手を出していた。

二十二日

午前中で患者さん合計三人退院して、午後になったところで一人看取りがあり。剖検までいただいて説明して。
結構付き合いの長い患者さんだったので、大きな仕事を終えることができたのかな、と思ったりした。

二十三日

他院からの紹介患者。糖尿病の足壊疽疑いって触れ込みだったけれど、これコレステロール塞栓じゃないか...。俺でもわかるとブチ切れる午後。

二十四日

土曜休日。自宅に冷蔵庫が配送される予定と言うことで朝から冷蔵庫と隣接する戸棚のお片付け。何とか無事に新冷蔵庫が稼働開始で。

二十五日

日直で出勤。
COVID-19についてのアンケートが届いていたのでざっと見ると、流行前と後とで感染症対策などに変化があったか聞いている項目がある。のだけれど、回答欄が「流行前/流行前」って書いてあってこれはきっと誤字だなと。事務局の人疲れてないかな、大丈夫かな某大学病院。

帰りがけに眼鏡屋に行って新調の相談。そろそろ老眼の度を入れた方がいいみたいで。遠近両用をお願いしてみる。

二十六日

結構な認知症の患者さん入院してきて...何の事前連絡もなかったけれど、入院してきた記録みてたらこれネフローゼじゃん..。
おいコレどーすんだよとか呻きながら帰り掛けの家族捕まえて病状説明に問診。腎生検できるほど物わかりが良い人ではなく、診断正確にできなくともどこまで治療できるかとかそんな話をする。
この業界、縛りプレイ好きな人じゃないとやってけないんじゃないかと時々ほんとに思う...。

二十七日

来月の発表むけのスライド作成がいい加減終わらせないといけない時期で、そいでもって今週の抄読会担当は自分。家だとつい他のことに気がそれるので喫茶店とかでやることが多い。こーゆー時にかけるのは"Credens justitiam"がいい気がする。歌詞に気を取られないしノるし。

遅くに帰ったらまだ起きてた娘と息子が「鬼滅の刃」アニメ放送録画見てた。血しぶき飛ぶのが怖いと言いながら見ている息子は我妻善逸か?

二十八日

朝起きてみると息子が朝ご飯作っていた。料理好きなのはいいこと。とりあえず生きていくスキルだしね。

ついったで「頼まれてもお断りブラック味方組織」ってネタが流れてきたんだけれど、一位から五位までのうち読んでないのはベルセルクだけ。読まないといけないかなぁ。

二十九日

おやすみの先生が出た影響で仕事が増える。午後は外来あるから巻いて巻いてという感じで。

三十日

朝受診してきたネフローゼの高校生を入院させて腎生検まで片付けて、他にもあれこれ仕事して夜は研修ローテーション終了の先生とオンラインご苦労さん会。5-6人なのでそれなりに楽しめる感じで。

三十一日

午後救急外来当番が結構忙しく。だいぶ人の動きが戻ってきたなぁと感じる。四月あたりはほんとにただの救急車は減っていたので。

帰ってきてから「鬼滅の刃」見残していた機能回復訓練のあたりを。回復じゃないだろ単なるしごきだろこれ..。


Written by Genesis
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