歳時記(diary):九月の項

一日

夜製薬メーカーから面談依頼ありMicrosoft TeamsのWeb会議機能使って面談したんだけど、事前に紙で通知してもらったログインアドレスが文字列で書かれてて、Iとlと1の区別がなんとかつくような人間じゃないとログインできない代物だった。二次元バーコードで送ってくれれば良かったのに。

二日

有給消化の一日。とはいってもあまり気のきいた休暇の予定を立てられず。バイク飛ばしてSCIENCE BAR INCUBATOR へ。わりに楽しく過ごせたのでまた行きたいな。

三日

外来が予約多めで覚悟して臨んだけれど、患者さんの出足が遅くてあまり待たせずに済んだ感じで。

四日

仕事終わりに自転車乗ろうとして転倒。右手骨折のご託宣。 仕事ができないわけじゃないんだがいろいろなことが地味に面倒で。

五日

土曜出勤しつつ整形の先生に相談して手術お勧めとの御託宣。できるだけ早めに治したいししょうがないね。

六日

在宅患者さんの電話受けをしながら本読んだり録画を消化したり。
「惑星カレスの魔女」新潮文庫版を読み直していたのだけれど、なんで宮崎駿が表紙なのかなと思って検索したら大森望さんのツイートがひっかかる。これか....。

七日

右手は動かないが他は動くという事で出勤。
片手動かない、というよりは両手が使えないのが不便、と感じる。例えば手洗いとかキータイプが一番の障害で、そこで時間がかかってしまう。

八日

朝から軽く仕事して、そのまま午後の手術に臨む。全身麻酔+腕神経叢ブロックで、痛くはなかったが術後腕がどこにあるのかもわからない感覚というのは曰く言い難い感じで。麻酔かかってない左手で「この辺かな?」を探ってみても腕に触れず、全然違うところに腕があった、という。位置感覚も伝わってこないのでこうなるのだろうけれど。麻酔から醒めているとはいえまだうっすら眠たくて、刺激がないと寝てるし、夢の一歩手前みたいなぼうっとした感じで。この全身麻酔からの半覚醒状態ってのはなかなかわかりにくい感じかも、と思った。自分自身ではしっかり醒めていると思っていても実際にはまだ覚醒しきっていない、という状態だと思う。

九日

麻酔で寝た後だから寝られるかなと思ってたらそれなりにしっかり寝られた。朝食食べて退院して。そのまま少し仕事してしまうワーカーホリック....。

十日

手術後三日目。キーボード使わない仕事ならそれなりにこなせる。外来の時には入力だけ急遽事務の人がついてくれたので、どうかすると普段よりスムーズに終わったかもしれない。喋りながら書くって難しいからねぇ。

十一日

学会のスライド登録締め切りだったのだけれど少し延びていた。発表自体はできないのだけれどスライドだけは公開できるということで。

十二日

出勤してできる範囲で仕事して。
ドコモ口座の事件、まったく関係ないと思っていたら、自分が全くドコモと関係なくても勝手に紐づけられてしまう危険があるという問題と聞いてびっくり。本人確認いい加減だとこういうことも起こるんだ....

十三日

子供の歯医者に行ったくらい。家ですることもなく。

十四日

午後病棟に入院してきた他科の患者のカルテチェックしてたら。「これRPGN(急速進行性糸球体腎炎)じゃん...」主治医に声かけて作戦を練る。できれば早めに腎生検だな..。
夜は在宅の電話受け。‥‥三件立て続けに呼ばれたのは初めてだ...。

十五日

朝打ち合わせして腎生検決行。患者さんにとってはあれよあれよという間に...という感じだったと思うけれど。
夜は勉強会の打ち合わせをZoom会議で。

コロナ禍で若手医師の学習には滞りが出てきていると思う。オンザジョブで学ぶ機会が減ったり、院外学習企画や交流企画がなくなったり。hidden curriculum含めて、多様な経験を積む機会が減っている人をフォローする策を講じないといけないと思うのだけれど。

十六日

診療所へお出かけ。片手でキーボード打つのが早いか片手+右人差し指で打つのが早いかと悩みながらお仕事する。

十七日

外来は事務の人に診察記録の代行入力をお願いしながら。考えながら喋りながら手を動かしてPC操作、というのが外来の業務状況なのだけれど、PC操作をかなり代行できるのはとても大きい。

十八日

朝から抄読会・透析回診・会議二つに総回診・夜はCPCという事で盛り沢山。
けっこう遅くに帰って、その後iShowUの設定を。インストールするだけで画面キャプチャーはできるようになるのだけれど、音声まで同時にとするなら設定画面からサウンドキャプチャーのプラグインをインストールする必要がある。その上でキャプチャーしたいアプリのサウンド出力先をSWB audio captureにしておく必要がある様子。

十九日

朝からPCの前に陣取って腹膜透析学会。教育講演をひたすら聞く。スタッフ教育なんて内容は看護師の話で主に構成されていたけれども医師にも通じる部分がたくさんあると思った。
オンラインで聞いていると、画面キャプチャだったりなんだりと講演のメモは取りやすい。単に講演聞くならオンラインで十分だな。

二十日

腹膜透析学会二日目。教育講演内容はある程度は把握しているのだけれど、まとまっているか抜けがないかという確認で聞いていた。

二十一日

子供が山登り、自分は朝寝。怪我しなきゃ行くつもりだったのだけれどね。

二十二日

透析当番で出勤。帰りがけによくわからない病状悪化の患者さんがいてだいぶ遅くなってしまった。

二十三日

診療所で一日。合間で「数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり」を。

二十四日

外来はカルテ記載担当の方にいていただいてそれなりに。自分の考えている部分まで書いてもらおうとすると少し大変になるなぁと。

二十五日

お仕事が盛りだくさんの日。入院に透析室に外来に。ゆっくりものを考えるのが大変で。

二十六日

朝から腎臓学会東部会。教育講演などオンラインで拝聴。投票システム使うとか工夫も見えて、そういう意味でも参考になった。

午後買い物に出て、Wifiルーター購入。置き場所の関係で小さなものが良かったけれど、性能的には正直なんでも良い感じで、店員さんのお勧めに従ってTP-LinkのDECO M5に。帰ってきて設定はそれほど悩まずにあっさりできた。

二十七日

遅く起きて東部会の講演を聞く。単に聞くだけなら学会行かなくていいなぁとか。でも学会行って聞いていた時よりつまらない感じはする。双方向な感じにはなかなかならないからかな。
とすると次世代の学会はアバターでバーチャル会場にログインして参加するような形だろうか。知り合いの先生見つけてお喋りもできるとか(ぉ

二十八日

新規入院がいなくて、今いる人について対応していく。ある程度考える時間がないといけないしね。

二十九日

ICUに診断不明の重症患者がいて、診断のために骨髄穿刺とか。これでケリつけば方向性がはっきりしてやりやすくなるのだけれど。

三十日

診療所の一日。データチェックして処方してを2セット実施。指の動きはだいぶ戻ってきたけれど、一日PC打鍵している感じなのでだいぶ違和感が。使い過ぎかも。


Written by Genesis
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