歳時記(diary):十二月の項

一日

当直明け。んでもって朝方に受け持ち患者の看取り。かれこれ30年の経過がある方のようで、剖検いただいて調べさせていただいた。なんだか先週今週とやたらと多い。

二日

自宅の木部のペンキ塗りを。天気予報よりはあまりいい天気ではなかったけれど。

三日

週末に入院していた患者割り振りしつつ、調子悪そうな人を。多分ガンだなこの病気は...って感じなので迅速に対応したいところ。

四日

夜間在宅の電話受けで、昨夜は一件も無し。そして今日は「入院したほうがいいんでしょうか?」って相談を。
看取り、Best Supportive Careと決めていても、具体的な対応、症状が出現した時の対応は家族としても悩むところ。時々刻々揺れ動く症状と気持ちに的確に寄り添い続けるには、24時間の対応が必要と思うのだけれど、それをどのように評価し報酬を出していくのか。医療費の仕組みの中では「待機」に対する報酬が乏しいな、と思うことはある。

五日

今月相方が夜の予定をいろいろ入れているので、今日は早めに帰って子供の迎えとか。
最近子供の寝る時間が遅くなっているのが悩み所。

六日

外来の日。
「アレルギー・呼吸器の外来の先生よりタバコ吸うなとうるさい」といわれた。いやあ褒められちゃったなあ(違)

七日

早め帰宅。塾から帰ってきた子供達を入浴させて寝かせて。

八日

子供と歯医者。お前先生の話聞けよ.....処置終わったらすぐさようならってどうかと。
待ちの間で「母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記」を読む。正直、調べの行き届いた理系の文章を書かれる松浦さんが、これほど介護では後手に回り、うまくいかない経過をたどったのか、と思った。基礎知識の不足だけなら自分で調べてカバーもできたかもしれないが、介護は自分でやるもの、家族で担うものという意識がそういった行動をとらせることを邪魔したのではと思った。「介護は撤退に次ぐ撤退」という表現に深く納得した。

九日

twitter見てたら「宇宙よりも遠い場所」がニューヨークタイムズ紙のBest TV shows of 2018に選ばれた由。素直にめでたい。
南極へ行く、という特殊な設定部分だけでなくて、人物描写や心理描写も評価されたものだと思うので。

十日

日常業務おえて、夜は腎生検症例カンファ。忘年会もおまけに実施、ということで。

十一日

比較的淡々と業務進行。特に疾患がない、という触れ込みで来たにも関わらず胸のレントゲン撮ったらしっかり陳旧性肺結核、とか。いくら昔の病気だとはいえ、既往歴に触れといてほしかったなぁ。

十二日

診療所の外来へ。道中の本は「杏奈は春待岬で」梶尾さんの描くヒロインはそれぞれとても魅力的だと思う。

十三日

外来はちょっと調子が悪い、という方が何人か。検査追加したり関節穿刺したりと少しずつ手がかかる。急な患者面談が入ってみたりと気ぜわしかった。

十四日

十二国記新作の話がtwitterに流れてきてようやっとか、と。しかも戴国らしいので嬉しくって死んでしまいそうになっているヲタクがたくさんいるんだろうなぁ。

十五日

夜ふと思い立って、一家で山中湖まで車を飛ばす。ふたご座流星群見物。結構寒かったけれどそれなりに着込んで行ったのでしばらく空を眺めていられた。ここまで離れると流石に星も綺麗。iPadに星座盤アプリを仕込んでいったので、星座見物も少しして帰ってきた。

十六日

日中妖怪ウォッチの映画鑑賞して、その足で当直へ。まあおとなしい方だったかな。

十七日

時々出入りしている病棟の忘年会に呼ばれ。のんびり飲んで食べて喋って。

十八日

ナースステーション行ったら徘徊傾向のある患者さんお二人が将棋盤を挟んでにらめっこ。将棋していると徘徊せずに座っていてくれるらしい。勝負に熱中しているらしいのだが正直かなりのヘボ将棋。まぁ玉より飛車を可愛がろうが何だろうが、大人しく座っていてくれるならそれに越したことはないのだが。ただリハビリしましょうと誘いに来たセラピストの方は動こうとしない二人に苦笑していた。

十九日

緊急での転院あり、研修医が張り切っていた。夜は子供当番。

二十日

外来日。午前中に緊急検査やってからの移動で、だいぶ時間を食った。
風邪ひいた、と言いながら定期受診した方。でも痛い場所がどうも違う。これ、甲状腺炎じゃね?慌てて検査追加とか色々。

二十一日

子供当番で早帰り。塾のお迎え行くと喜ばれているうちが華だろうか。

二十二日

出勤して、日直まで仕事して。年末年始は業務が止まるので、そこへ向けて前倒しであれこれ進めている。

二十三日

息子の剣道試合を観に行く。小学生とかだとやはり気合も可愛いというか。息子はあっさり負けて来たけれど、本気で鎧袖一触というような展開の試合もあったので少しは粘れた、というしかないか。

夜、youtube-dlで動画をダウンロードしようとするとうまく動かない。アップデートが必要そうなので、MacPortからアップデートかける。動画サイトも少しずつ仕様が変更されているんだろうなあ。

二十四日

日直。‥‥スターライトブレイカー全力放出中って感じ?(死) インフルエンザ疑いとか腹痛発熱その他諸々、結構な数が来た。救急の看護師さんたちに指示だけ出して次の患者を診るって感じで。
夜は自宅でクリスマスパーティ。ふう、どうにか間に合わせたぜ。

二十五日

外来で見ているがんの方がぼちぼちターミナル。配偶者に死期がそう先のことではないことを伝えたつもり。後戻りはない病気であるだけに、厳しくはあるが却って先の見通しが伝えやすくはある。

二十六日

電車の中の読書は「未来へ」新井素子。読もうと思って買ったらどっか紛れ込んでて読めてなかったんだよね。
「未来が決められているなんて、認めない」若い頃の素子さんだったらそれだけで突っ張っていけたんだろうなーとか考えてしまうのは、きっとわたしも素子さんもトシをとったせい。

二十七日

外来終わって、病院戻って一仕事してから救急外来の忘年会。結構色んな先生がきていて盛大に。

二十八日

医局の忘年会だったはずが、午後になってそこそこの重症入院と、他院からの急性腎不全の転院ということでてんやわんや。結局全く顔も出せず、二次会の途中からかろうじて、という程度。三次会のカラオケまでは行ったけど....。

二十九日

冬コミ初日。天候穏やかで過ごしやすい。軽く買い物をして。行き帰りの道中は「NOVA 2019年春号」素子さんの短編がなかなか面白かった。

冬イベントE1に取り掛かる。輸送ゲージは支援なしでも合計三回の撃破で割り、戦力ゲージになったところでボスがなかなか撃破できない。ボスだけ残して夜戦、でも駆逐艦の連撃では撃破しきれない。はじめ如月皐月谷風浜風乙改阿賀野鬼怒と組んだのだけれど渦潮に回るしボス戦では駆逐艦すらなかなか倒しきれない。如月抜いて白露型特効に期待して春雨を入れ、鬼怒を抜いて江風を。それで決戦支援を入れるとそれなりにゲージは削れたのだけれど。村雨を全く育てていないのが残念なところで。

三十日

実家で餅つき。毎年恒例なのだが、今年はうちの息子やら甥やらが戦力になってきていて、それなりに様になっていた。終わった後はすき焼きをたっぷり食べて。
ただ娘は諸般の事情で参加できなかったのですき焼きが食べられなかったのがたいそう悔しかったようで、晩ご飯もすき焼き。‥‥こっちのお腹には少々きついんですがこれ。

三十一日

冬コミ三日目。天候落ち着いていて回りやすかった。
終わった後はさだまさしカウントダウン、ということで、それまでの待ち時間をシャッツキステにて。艦これE-1を進めたのだけれどラストダンスはちっともクリアできそうな気がせず。旗艦に時雨改二を置いて魚魚電装備で出撃させて、魚雷カットイン打ち込んでも中破どまり。これ、村雨いないとどうにもならないバランスになってないか?
進みそうにないので気分を変えて「めがねを買いに」藤裕美を読む。それから「観用少女」。
国技館に移動した後はさだまさしカウントダウンを堪能した。


Written by Genesis
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