歳時記(diary):十二月の項

一日

患者急変につき目まぐるしく。処置も都度必要になって、昼飯食い損ねた。

二日

昨日の続きを少々。少し落ち着いてきた、かな?

午後は往診の電話受け。ここんところ荒れていたのだけれど今夜はだいぶ落ち着いていた。

三日

勉強会に出向く。単車で行ったのだけれど、帰りが寒い...。

四日

HPVワクチン問題を精力的に論じてきた村中璃子さんにジョン・マドックス賞が授与された由。
「多くの困難に遭いながらも科学的なエビデンスに基づき公益に寄与する仕事をした」ってところがある意味単に真実を訴えたということではなく、「不都合な真実」を粘り強く訴えたことを称賛する賞であるってのが面白いと思う。

五日

午後休みを取って「君の名は」オーケストラコンサートへ。どんな趣向かと思っていたら、映画をまるまま上映しながら劇伴は生オケ&生歌ということで、これはなかなか楽しかった。映画そのものも改めてゆっくり見ることができた。
扉が開いたり閉じたりするところのアングルが珍しいと思うのだけれど、これは別の世界とのつながりが閉じたり開いたりすることの暗喩なのかなぁと思ったりした。

夜家に帰ってから艦これE4乙の二本目ゲージ破壊にチャレンジ。ここ数日手こずっていたのだけれど、ようやくにゲージ破壊。扶桑山城最上筑摩満潮初月時雨とほぼ健在でボスに乗り込み、決戦支援で二隻、その後一隻も外さず順繰りに撃沈していって、夜戦で駆逐の連撃二発でボス小破。払暁戦に移行して基地航空で中破に追い込んで反航戦開始、扶桑山城がそれぞれ弾着観測射撃をたたき込んで終了。ほぼ最高の流れで攻撃できないと撃破にはいたらないながれか。とりあえずこれで新艦娘も全員お迎えできたということで。

六日

緊急入院依頼が次々立て込む日。必要な仕事が一通り終わって九時かよ。
昼食食べながら研修医にとってよい指導医とは何かなんて雑談を。教えてもらっているその時にいい指導者だと感じられるかどうかはわからないし、教えられている研修医に評価される指導者が本当にいい指導者なのかもわからない。そんなことを考えながら手探りするのが教育なんだろうとは思うけれど。

七日

朝から処方出して外来診療やって。数が多い..。

八日

ローテーションの研修医の研修まとめがのびのびになっていたので本日実施。やらないことには次につながっていかないしね。

九日

朝から内科地方会へ。後輩の発表を見守ってから病院へとんぼ帰り。道中の読書は「レッドデータガール」久しぶりに。
夜は当直。

十日

当直明け。
朝方病棟で亡くなった患者さん、患者希望で剖検をいただくことになったのだけれど依頼の手続きがわからないと最近赴任した先生が右往左往。書類の書き方やら病理のDrへの依頼やらお節介を焼く。

昼寝して、息子の英語塾のクリスマス会に出て。寸劇をいくつかやっていたのだけれど、赤ずきんちゃんのオオカミ役をやってる小学生はこわくはなくてむしろかわいいという。赤ずきんちゃんもオオカミもかわいいと話が成立しない気が(ぉぃ)

久しぶりにEmacs使ったら落ちやすいので、version上げてみるかとsudo port install emacs-appしてみたら init.elに不具合があるみたいで正常起動しない。skkとかmewとかが正しい位置にいないみたいで、その辺も設定し直し。ついでにinits-loader.elとpackage.elをインストールして環境整備しやすくする。‥‥やっているうちにだんだん「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」なんて気分になってきたんだが...。
しかし、package.el使ってインストールだと、基本的な起動のための初期設定まで済ませてくれるのは大変ありがたい。

十一日

昨日お節介を焼いた患者さんは、剖検で新事実判明したようでとっておいてよかった一例になった模様。
仕事にめどがついたかな〜と思った後もぐずぐずしていたら、救急に来た患者さんなんですけど...と相談が持ち込まれる罠。

十二日

新規入院がいなかったせいか割とあっさり落ち着いた。 隙間の時間で専門医の更新申請書類の作成。みかじめ料(違)が高い...。

こどもと今度バックギャモンで遊ぼうかなと日本バックギャモン協会のサイトを見てたらグッズを通販している。へぇと思いつつみていたら、萌えるチェスクロックなんてものを見つけて開いた口が塞がらない...。

十三日

一人しかいないのを見透かしたかのように入院依頼の嵐が来る水曜日。受け持ち患者さんに脳梗塞が少しずつ増えてくるし。

十四日

外来の日。エアポケットみたいに今日は予約数少なめなのだけれど。

十五日

仕事終わらせた後で子どもを車に乗せて奥多摩まで車を走らせてみる。ふたご座流星群がまだ残ってないかなーなんて期待で。残念ながら流星は一つ見られた程度だったけれど、のんびり夜空を眺める時間はけして悪くなかった。

十六日

国立新美術館で「新海誠展」観賞。
個人的には初新海誠作品は下北沢「トリウッド」での「ほしのこえ」。展示の解説では一ヶ月で三千人が観たとか何とか。その一人ということになるようで。もっともリピーター多数だったはず。
「星を追う子ども」BD買って帰ってきた。

夜は透析室忘年会。ゆっくり食べて帰ってきた。

十七日

萌えるチェスクロックが通販で届く。それではということで息子と将棋対戦に使用。六枚落ちでもとりあえずきっちり勝ちましたが。
使用感としては各種二人対戦ゲームにはちゃんと使えるけれど、慣れないとクロック叩き忘れ易い、というところか。

十八日

commonな病気にcommonな名前の患者さん、って組み合わせがあって取り違えやすい現状。以前より少し記憶力も落ちてきたかなぁ。

十九日

夜は当直。入院ベッドが全然なくて対応困難例が多く。

二十日

年末も近いのに困難症例入院してきて困ったなあと。まず診断がつかない(炸裂)なんとか年内に診断くらいはつけたいんだが。

二十一日

外来の日。次々と診察の終わりに「よいお年を」と送り出しているのだが。

二十二日

どーしたもんかな患者さんのことで動き回りながらルーチンワークを処理しつつ。年末近いので今年の仕事をきっちりまとめないといけないし。

夜は病棟の忘年会。

二十三日

透析当番出勤。数が増えてて午後までしっかり仕事が詰まる。

二十四日

朝からトランポランド行き。肩痛もだいぶ治まってきていて時間いっぱい楽しむ。
カワイの楽譜ソフト「スコアメーカー」最新版には歌わせる機能付きとのこと。それってなんてVOCALID? 楽譜書いて歌詞書き込むだけで歌わせられるってことは、カラオケ練習音源自前で作るの簡単ってことで。すげぇ...。

二十五日

年末に向けて退院できそうな患者さんは退院へ。‥‥でもそれと同じくらい新規入院が来る困った状態。年越し確定な人が次々という。

二十六日

ブラック企業大賞2017業界賞に新潟市民病院が選ばれた由。過去医療業界でノミネートされたことはなかったのだけれど、これは医療業界がクリーンな業界ということではなく無茶な業務時間の状況があまり表に出てこなかったと見たほうがいいのだろう。
こういったことをきっかけに労働時間の遵守が進めばいいけれど、一方で研修の質を上げることにもつながってくれないといい医療はできない、とも考えておきたいと思う。

二十七日

十年に一度レベルの重症患者が産婦人科で発生して大変だったらしい。‥‥こっちは当院初の診断で色々初の薬剤を使わなきゃ治らないとかいってばたついている。時期選べよとか病気に言っても無駄だけど。

二十八日

外来の日。さすがに受診数は少ないのだけれど、それでもヒマとは思わない程度にいて。
終わった後病棟戻ろうと思っていたら母親から熱が出たとメール。話を聴いているとどうもインフルエンザ臭い気がして、実家に取って返して病院へ連れて来る。しっかり迅速検査陽性で、対症療法して家に送る。
その後仕事して忘年会に行き。三次会のカラオケまで行って帰ってきたのは四時近く。年末のタクシー乗り場の混み具合を舐めていたぜ....。

二十九日

コミケ1日目。
未明に帰ってきてなので少々へばっていたけれどもなんとか九時には会場着。
主には艦これ系の同人誌を数冊。そういやこれまであんまり二次創作は読んでいなかったのだけれど、今回艦これは二次創作少数ながら買っているのはなんでかなぁ。

三十日

実家召喚されて餅つき。まずは兄妹引き連れて親父殿の墓参りして、それからおもむろに餅つき開始。
作業終了後に恒例のすき焼きをみんなで食べて帰ってきた。

三十一日

大晦日はまずはコミケに出撃。相方に車で送ってもらって会場入り。
今回は知り合いに引きずり込まれて数十分売り子を。少しはその間に売れたのでよかったかな。でも「虚構と防災」新刊を買い損ねた。
コミケがはけた後は家族で年越しそばを食べて、やおら両国国技館へ。さだまさしカウントダウンコンサートへ。四方を客席に囲まれた国技館でのコンサートということで苦労もあるようだったけれどなかなか面白く。二階席からでもステージが近くて見やすい会場だと思った。
終わった後はそのまま「今夜も生でさだまさし」の放送になだれ込んだのだけれど、ちょうど正面席は様子が見やすい方角で幸運だった。


Written by Genesis
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