歳時記(diary):三月の項

一日

出勤してそのまま当直まで。寒い夜だったせいか来院者は少なめ。

二日

当直明け。帰ってきてぐったりして過ごす。

三日

……また当直入っているのはどうにかならないかなぁ。

四日

夜透析当番までこなして本日業務終了。

五日

夜は会議。資料の出が遅いとかあれこれ突っ込むのだけれど、毎度の事になっているのはどうにかならんものか。

六日

CKD診療ガイドラインのディオバンに関連する記述部が書き換えられたそうな。まぁやむを得んだろうなと。良識ある臨床家からはまゆをひそめられるようなやり口だしね。

七日

明日お出かけする為に息子のスイミングスクールを今日に振り替える事に。自分で自転車で行くのも初めてという事で、親はだいぶ心配していたのだが、ちらついていた雪をものともせずに行ってきたらしい。

八日

午前中に息子をバイクに乗せてお買い物。車かバイクかと尋ねるとバイクという息子の趣味はどんなもんかと。
その後はあれやこれやの荷物を鞄に詰め込んで、ペンションBooFooWooまでお出かけ。晩飯喰って「二分間の冒険」を読んで。

九日

朝起きるとどうも首と頭が重い。枕が合わなかったのかなぁ。結局午前中軽い頭痛に悩まされる事になった。

ペンションをチェックアウトして、シャトレーゼスキーリゾート八ケ岳へ。午前中はキッズゲレンデで子どもたちを滑らせていたのだが...意外になんとかかんとか滑ってくる。
午後は娘だけスクールに入れて、スクールは嫌だという息子だけ連れてリフトで滑る。初級ゲレンデに突き落として滑ってみろとやってみたら適当に転びながらそれでもそれなりに滑っておりてきた。

十日

この日の外来は少なめで。急に休みの先生が出たりもしていたのでちょうどよいような。

十一日

院内病状悪化の相談受け。こいつは透析始めないとだなぁ。患者さんに説明して家族に説明して。急に現れて侵襲的な処置の同意を取り付けるってのは結構大変で。

十二日

透析回診一人でやって処方まで出して。そのまま夜は当直へ。

十三日

明けて、午前中胸腔ドレーン挿入する。……なぜか挿入した後から呼吸状態が悪くなってICU転床になる罠。
ばたばたしながらなんとか対応しつつ、腎生検やって外来やって、子どもの歯医者へ行き。大雨の中帰ってきたらまた病院へ行くという。

十四日

だいぶばたばたが落ち着いて、夕食は研究会後で頂く事に。

十五日

土曜出勤してそのまま当直へ。今月多いな...。

十六日

帰ってみると子どもが遊びに出たりなんだりしていて、割とゆっくり過ごす。散髪もして。

十七日

医局会議は議題が多く荒れるかなぁと思ったらさほどではなく。
診療報酬改定の勉強会もあったのだが、プラスになる項目が目立たず、流石は増減なし改定。消費税分すら補填されないって、増税分の転嫁を国自らサボっているのだから何をかいわんや。

十八日

本日医師国家試験合格発表日。tecomのサイトの情報で、医師国試に10回以上挑んでいる人が少なからずいる事を知り。構成者比でいうと、5回以上受験している人は全体の2%いるらしい。
必修問題以外は相対的な評価を持ち込んでいるので、問題が多少難化・易化したところで、全体の平均程度の点数が確保できる人は問題なく合格していく。いわば、自動車教習所卒業生にとっての免許センターでの学科試験的位置づけのはずで。もちろんもっと範囲が広いし内容も多岐にわたるので、医学部卒業していれば大丈夫と言えるほどではないが、一年以上きちんと勉強して実際に数回受験して、それでも落ちるような試験とは言いにくいのでは。
受験回数の制限があってもいいような気がする。

十九日

クリミア半島情勢が急を告げており。わたしとしてはtwitterで見かけた「ロシアが固有の領土論持ちだしてクリミア編入をしたのなら、北方領土に90式戦車に乗った自警団が現れて、日本編入を決議してもOKということになる」ってのが非常に分かりやすかった。そいつは危険だ、どこをどう侵略してもいい事になる。

二十日

夜は医局の送別会と病棟の送別会が重なり。病棟の送別会はしゃぶしゃぶだったのでだいぶ肉を多量に食って。

二十一日

祝日出勤。シャント閉塞で来院した人あり、透析用カテーテル挿入を試みたらなんだかどうにも入れにくく。それでだいぶ時間を喰ってしまった。

二十二日

子どもの保育園卒園式。親は結構涙ぐんでいるひといたけれど、子どもたちは待っている間も走り回ったり飛んだりはねたり。まぁ元気でいいよね。

午後空いた時間を見つけて消費税増税前の駆け込み購入。I-O DATAのLCD-MF225XBRを。

二十三日

昼過ぎ実家を訪問して、午後は娘とのんびり過ごす。

二十四日

夜は当直。
ホームレスな有名患者さんからの救急受診要請があり。この人病院の椅子に泊まらせてもらうために救急車要請してるんじゃないかって疑いが濃厚な方で。褒められた事じゃないけど基本的に邪険にしていたりする。

二十五日

夜は透析当番までやって帰ってくる。
家にmac miniが届いていて、とりあえずつないで動くようにする。しばらくセットアップに時間を費やすようだな。

二十六日

夜は研修医の修了式。二年間学んで少しは成長した彼らを頼もしく思う。

二十七日

腎生検を二例予定。普段よりもばたつきつつ終了。

二十八日

夜、診療所で主に仕事をしている先生とあれこれ雑談。
ハイリスク薬を処方しているのに「後は継続してください」と送られてくる患者がいると。結構扱うのに注意が必要な薬剤がぽんと出されている感じは否めないと思っている。

二十九日

午後は院内の透析勉強会。今年度はいろいろ突発のトラブルも多かったので、その振り返りも含めて。

三十日

コンピューター設定をいろいろいじる。
MacPort使ったりMewをコンパイルしたりする時にどうもgccがないためのエラーが出ているように思えたのだが、調べてみると今は標準ではインストールされないらしい。Xcodeを入れた上でcommand line toolsを手動でインストール。
相方とiPhotoのライブラリを共有したかったのだが、そのためだけに外部ディスクを用意する気にはなれなかったので、共有フォルダにiPhotoライブラリを置く。そうすると起動するたびにアクセス権の修正を求められるので、原因調査。最終的にはiPhotoライブラリのフォルダのアクセス権を読み/書き両方にする事、"情報を見る"画面下部のオプションから"内包する項目に適用する"のチェックを付ける事、ファイル共有をonにしておく事でエラーは出なくなった。

三十一日

Macの環境構築作業を粛々と。
後残っているのがmew環境の構築とskkインストール、bsfilter関連などemacs周りで。普通にインストールしたはずなのにmewは起動しないしskkも使えない。mewが呼び出せていない感じだったのでパスを確認して、直接叩いて呼び出してみたりすると "Key sequence b m starts with non-prefix key b" とエラーが出る。
こいつが手がかりかとgoogleの検索窓にセンテンスを投げ込んでみると、コンピュータに関するトラブルの記録に行き当たる。このトラブルの解決法として「~/.mew.el の次の行をコメントアウト/ (define-key mew-summary-mode-map "bm" 'mew-summary-bsfilter-mark-region)」 と記載されており、それでしっかりmewは起動するようになった。


Written by Genesis
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