歳時記(diary):六月の項

一日

相方がお出かけなので子どもたちとお留守番。本読んだりヤマトみたり。
晩飯喰った後は早寝してしまった。

二日

未明に患者状態悪化にて呼びだし。看取りしてお見送り、と思ったのだけれど葬儀屋が決まらないといって変に時間がかかる。

朝は子供会の廃品回収に出て、その後運転免許証の更新。講習の時に偶然同僚に会ったりして。
更新の申請書を書いて提出したら、名前の字はこの字体でいいですか?と聞かれた。別にこだわりはないのでてっきり普通の字体で書いてもらったんだろうと思ってああはいと答えておいたら、普通の字体が横棒のところが縦棒になっているので訂正しますとか言われてしばらく待たされた。……別に何のこだわりもなかったんだけど.....。

三日

外来やって病棟診て、夜は透析当番まであって。

四日

朝から診療所の外来兼透析。
腰が据わらない感じになるのがちょっと仕事しにくい感じではあった。

五日

朝自転車に乗りながら、電気自動車ならIn-wheel-motorとかで四輪を別々に動かすとか作るのが可能だろうし、超信地旋回する自動車とか作れるんだろうなぁとか考えていた。 Wikipediaでin-wheel motorを検索するとまだまだ試作レベルとのことだが発想としては大体合ってるらしい。

六日

次々と入院依頼が来る日。日に三人も入ってくるとさすがに整理しきれない感じで。

七日

透析回診に総回診とルーティンワークをこなし。まだ多量に入った患者が消化しきれてない感じが。

八日

土曜出勤して、そのまま当直へ。
最近気候がよいのか救急車依頼は少なめだったのだけれど、今夜はやけに多かった。

九日

当直明けて、鞄の修理やらコミケット拡大集会やらでお出かけ。

「楽聖少女」(杉井光/電撃文庫)読了。世界改変もの、ということになるんだろうけれど、主人公はゲーテだし、それにシラーやルドルフ大公、モーツァルトにサリエリ、ハイドン、はてはパガニーニまで登場する。まあ一応出会うことがあってもいい程度の年齢差なのだけれど。 個人的にはハイドンの人物造形が崩壊しているのが面白く。正史では「パパ・ハイドン」と呼ばれる穏やかキャラが一般的な評価なのだけれど、この作品でのハイドンは”格闘家”。拳で音楽を守るなよ.... 。

十日

外来に調子悪い人が来院してきてそのまま入院。夕方にも透析管理中の人が入院してきて。来る日には複数、ってのはどうよ。

十一日

患者さんの調子が落ち着いているのが何より、という感じで。ちょっと疲れもたまってきている。

十二日

夜帰ってきて録画してあった「宇宙戦艦ヤマト 2199」なんぞつけたら耳掃除されてた娘が「ヤマト観る〜」と反応している。....なぜに。

十三日

当直は外来ではあまり呼ばれず。病棟で「もう帰る」とごねる認知症の患者さんの説得に小一時間.....最後は疲れてきたところを「お部屋で休みましょうよ」と誘導。

十四日

明けて朝方に結構受診あり。
夜は定時+1時間程度で帰って子どもの世話をする。

十五日

土曜日出勤。夜まで仕事するときっちり雨で。

十六日

車に乗っていると娘がアンジェラ・アキの「Foolish Love」をかけろとリクエストしてくる。もともと「告白」が入っているということで購入したアルバムなのだが、娘的にはFoolish Loveがお気に入りのようで。……これって失恋系の歌だと思うんだが。

十七日

最近は月曜日が一番嵐で。気がついたら終わっているような。

十八日

いつも通りの業務を淡々とこなす。
研修医と話してたら、わたしはタフな方扱いらしい。……自分で思ってもみない評価、と思うのだが、淡々と仕事をこなせるということが続くのはまぁ軟弱なほうではない、のだろうな。

十九日

入院が入らなかったので割と落ち着いた日だった。

二十日

予約なし外来なのにご指名で来る患者が多いのはどういう訳なんだか。多分わたしは定型的な患者ばかり診るのは好きじゃないという少数派の医者なので、新患外来は新患を診たいんだけどね。

二十一日

一人で透析室みる日。こういうときに限って処置を終えないと透析始まらない=プレッシャーのかかる状況が発生する。普通にやればできるんだけど、プレッシャーがかかる 状況はあまり好きになれないというか。

二十二日

朝方調子の悪かった人の看取りで呼ばれる。対応してそのまま午前仕事になだれ込み。他の科の患者で多臓器不全になって透析をどうするかの面談に加わって説明したりなんだり。
しっかり夕方までDutyをこなして、買い物して帰って一息ついていると急性腎不全・高カリウム血症で透析してくれと相談が舞い込む。一日二回の呼び出しかよ。

二十三日

結局日付変わるところまで病院で仕事、帰る気もせず病院で仮眠して朝になったところで食事しに家に帰って......日直しに病院へ戻る。
幸い(?)外来受診の数も少なく体は楽だった。

二十四日

変に外来予約数が膨れてきている今日この頃。不定期に休みが入るのが月曜外来のデメリットなんだよなー。

二十五日

臨時で腎生検。あれこれ手配を行っていたら「忙しくても腎生検はせっせとやるんだねー」といわれる。まあそりゃあ、興味の中心ですんでね。正直手抜かりなく最低限やっておけばいいやとこなす仕事と、できる限りのパフォーマンスでやろうとする仕事はあると思う。

二十六日

夜は病棟の宴会だったけれど、透析当番終わってから行ったら二次会からだった....。

二十七日

夜の当直は久しぶりにそれなりに数が来たけれど、診察のみで帰った人も複数。比較的軽症が多かった。

二十八日

夜のケースカンファレンスまでがっちり仕事が詰まっている。結局九時まで仕事していた。

二十九日

一日のんびり休日。
午後は相方が出かけて、子どもが昼寝をしている隙を狙って「進撃の巨人」をみる。結構観損ねていたので二話分まとめて。だんだん世界の謎が示されてきた感じで。

三十日

実家で午前中ちょっと畑仕事。子どもたちが喜んで芋掘りするのに付きあって、午後は買い物へ。
アルプス子ども会」のサイトを見つける。小学生の頃行った記憶があるんだよね。とても懐かしく。


Written by Genesis
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