歳時記(diary):十一月の項

一日

帰りに「秘密−トップシークレット−」11&12巻を購入。堂々の完結編。絵の美麗さとそれと裏腹なハードな展開が面白かった作品。

二日

夜はケースカンファレンスの司会。答えは秘密☆のドクターG スタイル。それなりに堪能。

三日

日中透析当番やって、夜は当直して。合間で昼寝もしたけど結構へばった....。

四日

朝方にホームレスが病院に入り込んでくる。近隣でも有名な人物で、しばしば救急車で受診して、そのあと何のかのと帰らずに病院に居座る。寒い時期によく現れるので、暖を求めて来るのだろうと言われているけれど、かといって簡易宿泊所などに居着くわけでもないらしい。
優しい顔をしても勝手なことをいうばかりなので申し訳ないが追いだし。後味は悪いのだが致し方なく。おそらくこういった人物は死ぬまでその行動が直らないのだろうなと思うのだけれど。

五日

外来やって病棟患者診て。せわしないいつもの月曜日....。

六日

帰ってきてネットをみていたら「究極超人あ〜る」の新作が出ているというので、明日の予定に(心の中で)しっかり書き込む。

七日

朝出勤時にスピリッツをコンビニで購入。「究極超人あ〜る」が読みたくて。

尼崎で次々と死体が見つかる展開になっているようなのだが.....この事件の報道を聞きながら北九州の監禁殺人事件との類似を感じている。中心人物の人物像についての報道が聞こえてこないのが奇妙にも感じるところなのだが、何の関係もない人間を巻き込んでいくような操作性の強い人物ではないかと思えている。
病院というところは時に人格に病気を抱えた人物も相手をせざるを得ないので、こういう事件は他山の石としておいたほうがいいんだろうなぁ。

八日

ここのところ予約無しの一般外来がかなりごちゃついていたのだが、今日は割と落ち着いていて何より。
夜、長男連れて歯科へ。待っている間がおとなしくしていられないのは困りものなのだが、診察自体は手をかけさせるわけでもなく終わったのでほっと一息。

九日

学会があって上の先生方がお出かけしていたので回診はなしにして雑事をすすめる日に。

十日

土曜出勤してそのまま当直へ。

十一日

当直明けで帰ってきてのんびり。
「夢違」(恩田陸)を読了。そこそこ厚いハードカバーだけれど引き込まれるように読了する。「夢札」のイメージがどうしても「秘密 トップシークレット」のMRIに重なるのはわたしの問題ですが。
夢か現かわからないような"恩田ワールド"が圧倒的な存在感をもって引きずり込んでくる感じ。「禁じられた楽園」とか「ネクロポリス」とかのテイストかなぁ。「球形の季節」であったようなやや放り出すような終わり方ではなく、安定感があってよかったと思う。
奈良が終盤の舞台ということで仏教がひとつの背景になっていたけれど、やはり作中に登場する八咫烏は日本神話に出てくるものだし、神仏習合の世界なのかもしれない。

十二日

午前外来・午後カンファで一人入院まで入った。うぐぅ。

十三日

書き物しようと思っていたのだがあれこれ仕事をしているうちに手を付けられなくなり....。

十四日

PC抱えて帰りに書き物。だいぶまとまってきた...。

十五日

ここのところ謎の肝炎をフォローしている。他院での検査結果も踏まえて少し見えてきたのだが.....ホントにその診断でいいのか?と悩んだり。

十六日

そろそろ退院、という人がいまいち調子悪く。どーしよーかなーと思ったり。

夜は当直。あまり数はないがそれでもぽちぽち。

十七日

宇高国道フェリーが休止、の報を聞く。瀬戸大橋開通で経営苦しいとは聞いていたのだけれど。
橋も気象条件次第では通行を取りやめることがあり、船の役割は少なくはないと思うのだけれど。四国フェリーでの運航は残るようなのでそれに期待するしかないか。

日中子どもの学校の展覧会へ行き、夕方は長男連れてスイミングスクールの体験レッスンへ。少々緊張していたようだがそれなりに堪能して帰ってきたようで、体を鍛えてくれればいいのだが。

十八日

朝から車に乗ってお出かけ。アクアブルー多摩の温水プールへ。
開場の九時に合わせて行った甲斐あって、すいているプールでのんびり遊ぶ。そろそろゴーグル買うかなぁ。

十九日

午前中の外来に精査中の方の受診あり。体調不良に早くめどをつけたい思いと、まだ比較的若く体力もあるので検査予定・受診予定とも早め早めのご希望。「いつ来ます?」「来週で」かくして三週連続で受診していただくことに。

二十日

午前中透析診療所の外来。午後戻ってきて、病棟みて書き物して。

二十一日

小熊さんが積丹岳遭難死裁判を取り上げているのに触発されてちらりとWeb逍遥。雪庇踏み抜きでの事故というと大日岳での事故がひっかかってくる。これは文部省(当時)開催の冬山登山研修会のさなかに雪庇の崩落のため雪庇上にいた登山者が死亡した事例。これはやや特殊型の事故なのだけれど、雪庇踏み抜き〜滑落による事故は数多くある。
難しいのは今回の事故が遭難に端を発する救助の過程で発生した事件ということで。判決文読まなきゃわからないところが沢山ありますが、端から救助隊の装備が準備不足で足りていなかったのであれば、その中で出来ることはしたが果たせなかったという結論になりえるし、救助隊の行動がどれだけ適切であったとしても結果は変わらなかっただろうという結論にもなりえると思われる。いわゆる「割箸事故」で裁判所が「医師の処置に適切でない部分はあったが、どれだけ適切に処置しても結果は変わらなかっただろう」という論理から民事・刑事とも医師に責任なしとしたように。
山岳救助に当たる態勢をどの程度整えておく義務があるかという問題が先にたつ可能性もあるかなと。これをきっかけに「ヘタに救助に出るより『救助不能』と座視したほうが責任を問われない」というような意識が出ないことを切に願う。

二十二日

午後の外来は割とのんびりしていて何より。何が来るかわからない外来は大変ではあるが手応えがある気がして好き。

二十三日

日中は子どものお世話係。夕方から当直へ出かける。
当直しながら待機時間に三平方の定理血管穿刺訴訟なる記事を見つける。他山の石としなければいけませんねぇ(棒)

二十四日

当直明けて、軽く仕事して帰る。……そのまま子どものお世話係。

二十五日

朝からサマーランドへ。タダ券もらったもので。……行ってみると同類の方が多数だったようで結構混雑。それでもそれなりに堪能して帰ってきた。

二十六日

外来の予定が少なくて割と落ち着いており何より。

二十七日

午前透析当番・夜透析当番。病棟の患者さんは少なめなので透析ばかりしているような気になる。

二十八日

夜は当直。軽症から中等症くらいの救急車がぼちぼち依頼が来る夜。

二十九日

夜子どものお迎えに行って、その後相方に引き継いで宴会。
悪酔いしている奴がおり.....。

三十日

普段通りの業務。ちょいと疲れ気味...。


Written by Genesis
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