細野晴臣

・「マッドメン」を作詞 (どうかんがえても、この詩のプロットは諸星の「マッドメン」である。マッドメンが呼んでいたり、精霊が呼んでいたりするのである。森の中も歩くし・・・)
「マッドメン」(THE MADMEN)
	作詞:細野晴臣・ピーター・バラカン
	作曲:細野晴臣
	編曲:YMO
	1983
収録
「TECHNO BIBLE Y.M.O」 Alfa ALCA-371〜374(DISC 3:THE LATER)
「SERVICE: YMO」Alfa ALCA-294

・『GROBUL』細野晴臣編
 [NONSTANDARD MUSIC]という、12”シングルに、『GROBUL』という
  小冊子(非売品)が付いてて、これには、「砂漠の真ン中に」が収録
  されている。
メイキング・オブ・ノンスタンダード・ミュージック  [ノンスタンダード 16NS1001 84年]
 テイチクと提携して作った二つのレーベルの予告編にあたる12イ ンチ。A面は、ポスト・テクノ・ポップを模索することをテーマに 設立されたノンスタンダード・レーベルのお披露目。YMO的ユー ロ・テクノ感覚(?)に早くもヒップホップ的発想を混入させ、結果、 機械仕掛けのスティーヴィー・ワンダーとでも言えばいいような、 明朗快活なインダストリアル・ファンクを展開。B面は、あらゆる 制約を一切排除して実験的に音楽を作っていくというモナド・レー ベルの3曲。キーボード主体で細野流ミニマル音楽の基本形を提示 している。(小林慎一郎)
「レコード・コレクターズ」 93年7月号
ミュージック・マガジン社刊、特集「はっぴいえんど」より
諸星大二郎のFANらしい細野晴臣ですが、 昔の「宝島」にこんなの書いていました。
1976年というと 細野はまだ矢野顕子、松任谷正隆らとティン・パン・アレーで やっていたようです。まだYMO結成前。
一方 諸星は「暗黒神話」をジャンプで連載していたころですね。 まだ単行本はでていないころかな。

おそるべし!細野晴臣

「宝島」1976年9月号

特集 漫画フリーク大事典
「ぼくは西岸良平のライヴァルだったんだ」細野晴臣

 今、ぼくの手元に一冊の同人誌が置いてある。それは、 「ガンマ一・フィールド」というガリ版刷りの漫画で,大学 時代の友人が自費で発行していたものだ。その友人とは 高校時代から一緒で、授業中に漫画を描いていた仲だった が、大学に入ってからはぼくは漫画を離れ、音楽へとつっ ばしって行った。
 中学の頃、漫画もロックも飯より好きで、他に何の能力 もなかったのだが、漫画家にならなくてよかった。もしな っていたら、その友人に職場をとられていたにちがいない。  その彼の名は西岸良平という。今、彼の描く漫画の人気 は大したものだ。ぼくは感心してしまう。彼はいつあんな にアイデアをためたのだろう? あの線はどうやってあみ だしたのだろう?なぜ毎週毎週、あのような素晴らしい漫 画が描けるのだろう? あァ、本当に漫画家にならなくて 良かった。
 西岸氏とぼくとは同世代である。故に、漫画家のアイド ルも共通している筈だ。「ガンマー・フィールド」のメイ ンにあたるストーリー・マンガは「死風」という忍者もの だ。これはまさしく白土三平である。これ以前、ぼくの十 八番はやはり白土スタイルの忍者マンガだったのだが、こ の「死風」の絵を見て以来、やめてしまった。それ程うま かったのだ。まァ、西岸氏とはいずれ会いたいな。
 ところで、アイドルの話だが、ぼくの世代でのそれは先 程の白土三平もそうだが、何といっても手塚治虫だ。ぼく はこの四つの字の並んだ感じが今でも大好きである。
 手塚治虫のマンガは、ぼくが小学生の頃から現在まで、 一本、筋が通っている。ぼくはハリウッド映画やディズニ ーや鞍馬天狗よりも、鉄腕アトムで育ったという気がする。 それまでのマンガ、いや、それ以後のマンガにさえない洗 練された、バタ臭い絵だった。にもかかわらず、アメリカ の漫画には絶対にない絵がある。しかもいろんな要素が盛 りこんであり、少年の心に与える影響は本当に大きかった。  今でも影響を感じるのは、そのユーモアとセクシーな部 分だ。今思えば手塚治虫という人は、かなりアブノーマ ルな部分も隠し持っていたものだ、という事に気付く。少 年である筈のロボットがボタンひとつで少女になる「メト ロ・ポリス」や、「ケンイチ探偵帳」にでてくる住人なん か、幼いながらも性的な臭いを感じとっていたものだ。ま た、ヒョウタンツギやおむかえでごんすのセンスは、その ままぼくの中に密着してしまっている。
 これ程の影響力がマンガにはあったのですゾ! 現在で は時代も変わって、同世代の人が同世代の人のためにマン ガを描くようになり、子供のために描く優れたマンガ家が いないと想うがどうだろう。いや、ひょつとして山上たつ ひこの「がきデカ」なんかがそれにあたるのかな。だとし たらちょっと恐い感じだな。
 ところで、もうひとりのアイドルを忘れてはいけない。 それは杉浦茂である。こちらにもぼくはずい分お世話にな ったものだ。小学生の頃、ぼくの日常の動作や会話はすべ て杉浦茂スタイルであったことを思えば、これもまた影響 力は大きい。ぼくの人格形伐の一こまになっていると確信 するくらいだ。この作者の「西遊記」や「猿飛佐助」も好 きだが、「弾丸トミー」が実に新鮮だった。杉浦茂も手塚 と同様に、やはりどこかバタ臭く、それでいてすごく親し み易いのだ。そういえば、今ぼくのやっている音楽も、ど こかバタ臭く、それでいて日本にしかないものを追い求め ていることに気が付いた。そう、ぼくは音楽の手塚治虫 や杉浦茂になりたいのかもしれない。
 ところで現在好きなマンガ家は、右記の人以外では黒鉄 ヒロシのオチ、諸星大二郎の戦慄、西岸良平の人間そのも の、東海林さだおのくり返し、谷岡ヤスジのマンネリ、あ っ! 大事なのを忘れてました。いまだに全巻そろえられ ない長古川町子の「サザエさん」。そして、No.1は手塚 治虫、No.2は山上たつひこかな。
 とにかく、ポップスが好きなのである。ではこの辺で、 さらばといわしてチャブダイ。

########################### その他、細野関連 ・『OMIYAGE』 YMO関連本 (小学館) 細野晴臣氏が好きな漫画として山上たつひこ氏や杉浦茂氏とともに諸星氏を、 好きな作品として『孔子暗黒伝』をあげている。 #ひょっとしたらこれの初出なのかな、上の「宝島」は?